そもそも運動遊びが苦手なお子さまがおられます。
かけっこやケンケン、ボールを使った遊び、プールなど、さまざまなですが、どれも苦手な場合と、特定のどれかが苦手な場合があります。
お子さまは幼い時は身体を動かして楽しみながら育ちます。
身体を動かすことが好きではないため、お家の中でいつも同じ遊びをしているだけでは心配が募ります。
どうして『身体を使った運動の遊びが苦手』なのか?~その背景と関わり方~
① 粗大運動の発達がゆっくり
・基礎的な動きを遊びの中で少しずつ経験させる
・成功体験が得られるように運動を分解して支援する
② バランス感覚や体幹が弱い
・不安定さを補う環境(手すりやマット)を整える
・ゆったりしたリズムの運動から慣れさせる
③ 感覚統合の課題がある
・スモールステップで感覚刺激に慣れるようにする
・感覚刺激を楽しめる遊び(ブランコ等)を取り入れる
④ 空間認知が苦手
・位置や動きを視覚的に示す工夫をする
・模倣しやすい動きを一緒に行う機会を増やす
⑤ 協調運動(手足の連動)が難しい
・簡単な動作から練習し達成感を持たせる
・手足の動きをリズムに合わせて練習する
⑥ 集団行動が苦手で入りづらい
・1対1や少人数の運動遊びから始める
・安心できる大人や友だちと一緒に活動する
⑦ 自信がなく不安を感じやすい
・「できたね」と小さな成功を丁寧に認める
・失敗しても楽しめる雰囲気づくりを大切にする
⑧ 発達性協調運動障害(DCD)などの特性
・苦手さを理解し、無理に練習を強要しない
・専門家と連携しながら支援の工夫を行う