みんなと普通に過ごしていても、他の子よりもとてもよく転ぶお子さまがおられます。
何もない平らな地面でも転んでしまう・・・、記憶のないあざが足にいくつかある・・・。
歩くのか上手ではないのか、何か身体や脳の異常なのか、クツが合ってないのか。
お子さま自身はわざとではない場合、どうして転んでしまうのか心配です。
どうして『よく転ぶ』のか?~その背景と関わり方~
① 筋力や体幹が弱い
・バランス遊びや体幹を育てる活動を取り入れる
・椅子や机の高さ、動きやすい服装を整える
② 姿勢保持やバランス感覚が未熟
・平均台やジャンプ遊びなど感覚統合的な遊びを行う
・不安定な動作には手を添えて安心を与える
③ 足の形や靴が合っていない
・足の形に合った靴を選び、フィッティングを確認する
・インソールや足底板の活用を検討する
④ 感覚統合の発達が未熟
・触覚・前庭覚・固有覚を刺激する遊びを日常に取り入れる
・転びやすい場面を記録し傾向を把握する
⑤ 視力や視空間認知の問題
・障害物や段差の見え方を観察・環境を整える
・眼科受診やビジョントレーニングを検討する
⑥ 集中力が続かず周囲に注意が向かない
・活動の前に見通しを伝え、集中しやすい環境にする
・注意が散りやすい場面では近くで声かけをする
⑦ 足の感覚が鈍い・過敏で違和感がある
・足裏への感覚刺激遊びを取り入れる
・感覚に応じた靴下や靴の素材を調整する
⑧ 発達性協調運動障害(DCD)などの特性
・運動の成功体験を積ませる工夫をする
・困りごとを理解し無理なく参加できる環境をつくる