動いている時は普通に歩いたり走ったりできても、座ったときに姿勢が崩れ床にごろごろしてしまうお子さまがおられます。
ごろごろすることが多いお子さまは、多くの場合、体幹が弱いことがあります。
体幹が弱いと、普段の生活に影響が出ますし、学校へ入った後も学習に大きな影響があります。
親としては、とても心配なところです。
どうして『すぐに床にごろごろする』のか?~その背景と関わり方~
① 感覚刺激を求めている
・マット遊びや圧刺激など、安心できる感覚遊びを用意
・床での姿勢が落ち着く時間を確保してあげる
② 注意を引きたがっている
・目が合ったときや関わろうとしたときに積極的に声をかける
・注目を集めたとき以外にも関わる工夫をする
③ 疲労や眠気がある
・休息をとれる場所をつくっておく
・活動と休憩のバランスを見ながらリズムを整える
④ 体幹が弱く立位や座位が保てない
・バランス遊びや体幹を育てる運動を取り入れる
・背もたれやクッションで姿勢を補助する
⑤ 気持ちの切り替えが難しい
・行動の見通しを丁寧に伝える
・切り替えの合図や「あと○回」などの工夫を行う
⑥ 課題や環境へのストレス反応
・環境を見直し、不安を和らげる配慮をする
・困っている気持ちに寄り添い声をかける
⑦ 意思表示の手段としている
・「いや」「つかれた」など気持ちの表現を教える
・言葉やカードなど代替手段を用意する
⑧ 周囲の反応を面白がっている
・注目せず静かに促す対応を一貫して行う
・望ましい行動に対してしっかり褒めるようにする