大人と一緒に行動したり、子ども同士で遊んだりするとき、ルールや決まりが守れず、自分の思い通りにしてしまうことがありませんか?
一見すると、わがままを言ったり、駄々をこねたりしているように見え、その場で叱ってしまい、さらにお子さまは泣き出し手が付けられなくなるなんてこともあるでしょう。
みんなと一緒に集団生活を送っていく上では、一定のルールを守ることは大切ですし、親としては心配なところです。
どうして『「ルールや決まりが守れない』のか?~その背景と関わり方~
① 記憶・理解力の未熟さ
・ルールを視覚的に示し、何度も繰り返し伝える
・できたときには即座に肯定的にフィードバック
② 注意の持続が困難
・短く具体的な声かけで集中を促す
・課題や場面を細かく区切って達成感を得やすくする
③ 衝動性が高い
・行動前に「今どうする?」と確認する
・選択肢の中から選ばせる関わりで自己調整を促す
④ 集団の視点を持ちにくい
・絵カード等で他者の気持ちを視覚化する
・みんなが困る状況を一緒に振り返る時間をとる
⑤ 語の理解や言語での指示が苦手
・シンプルな言葉やジェスチャーで伝える
・「やってほしい行動」を具体的に伝える
⑥ 感情のコントロールが難しい
・不安や怒りのサインを見逃さず先手の対応
・落ち着ける方法を一緒に探す時間を持つ
⑦ 経験や練習の不足
・少人数や1対1で繰り返し経験する
・成功体験を丁寧に積み重ねる工夫をする
⑧ 自己主張の手段として反発する
・代わりに伝える言葉を一緒に練習する
・気持ちの背景を聞いて受け止める関わりをする