たまに「高いところに登るのが好き」という子、おられますよね?
本棚の上やタンスの上に登ってしまい、本人は楽しそうにしていますが、危険な行動ですので周囲からすると心配になります。
何回も「危ないよ」「登ってはいけないよ」と伝えても、なかなか聞いて理解してくれないということもあるかと思います。
お子さまの今後のために、どのように対応していくことが良いのでしょうか。
どうして『高いところに登るのが好き』なのか?~その背景と関わり方~
① 感覚刺激を求める傾向(前庭感覚)
・ジャンプ遊びやブランコで刺激を代替
・安全な高低差ある遊具を設定する
② ボディイメージの形成が未熟
・マット運動や平均台で身体感覚を育てる
・登る動作を一緒に分析して声かけする
③ 不安やストレスからの発散行動
・気持ちを言葉で表す機会を設ける
・登る前後に気持ちの変化を確認する
④ 注意がそれやすく危険察知が苦手
・登ってよい場所と禁止場所を明確に伝える
・安全ルールを視覚的に提示する
⑤ 自己刺激行動の一種(感覚調整)
・バランスボールや回転遊びで感覚刺激を調整
・活動後にクールダウンの時間を設ける
⑥ 冒険的な遊びへの興味が強い
・探検ごっこなどで好奇心を活かす
・危険性を本人と一緒に振り返る習慣をつける
⑦ 身体能力の高さによる達成感
・運動遊びの中で挑戦できる課題を用意
・頑張りをしっかり認める声かけを行う