目の前におもちゃやお菓子が置かれたとき、「触っていいよ」「食べていいよ」と言われる前にパッと手を出してしまうといったことはありませんか?
時には、嫌なことがあって咄嗟に他者を叩いてしまうということがあるかもしれません。
大切なことはなぜそういう行動に至ったのか、丁寧に理解し、適切な対応、接し方をしていくことです。
この「適切な」というのは、大人にとってもですが、お子さまにとってもその後に成長につながるような適切な接し方をしていく必要があります。
どうして『衝動的に行動するときがある』のか?~その背景と関わり方~
① ワーキングメモリーが弱い
・短く具体的な指示で伝える
・視覚的に手順やルールを示す
② 感情のコントロールが未熟
・気持ちを言語化する手助けをする
・落ち着ける時間と場所を用意する
③ 刺激に対する反応が強い
・予測できる環境を整える
・刺激の少ない空間を選ぶ
④ 欲求を我慢する力が弱い
・「まってからできたね」と褒める
・待つ時間を少しずつ延ばす練習をする
⑤ 自分の行動を振り返る力が弱い
・事後に一緒に振り返る機会をつくる
・視覚で「よかった例・悪かった例」を提示
⑥ 発達特性(ADHD傾向など)
・タイミングよく行動を促す声かけ
・行動目標を明確に示して一緒に確認する
⑦ 興奮しやすい気質がある
・ゆっくりした話し方や動きで対応
・行動前に深呼吸やカウントダウンを導入
⑧ 周囲の期待や評価への不安
・「できる範囲でOK」と安心させる
・うまくできた経験を積ませて自信につなげる