園や学校で過ごしている時、先生に対して叩いたり蹴ったりしてしまうお子さまがおられます。
慣れない頃は見られなかったにもかかわらず、親しくなってくるとそういった行動がみられるようになることが多いです。
中には、お友達には攻撃的ではないのに、先生だけという場合もあります。
どうしてそんなことをしてしまうのか・・・。
叱って止めさせるべきなのか、そうしてしまう背景にある気持ちを受け止める必要があるのか・・・対応に困ってしまいます。
どうして『先生に攻撃的になるときがある』のか?~その背景と関わり方~
① 自分の気持ちをうまく言葉にできない
・気持ちを表す言葉やカードを用意する
・伝えられたときにすぐ認めて受け止める
② 否定された・命令されたと感じやすい
・指示は丁寧な言い換えや選択肢提示で
・肯定的な声かけを多く取り入れる
③ 予期しない変化や指示に混乱している
・事前に見通しを持たせる工夫をする
・日課や活動を視覚化して伝える
④ 自分の思い通りにいかず苛立つ
・選択の機会を増やし、主体性を尊重する
・気持ちのコントロール法を一緒に学ぶ
⑤ 失敗体験が多く、自己肯定感が低い
・できたことを具体的に認めて伝える
・小さな成功体験を積み重ねる活動を行う
⑥ 先生との信頼関係がまだ築かれていない
・個別に関わる時間を持ち、安心感を育てる
・関係性が深まる活動を日常に取り入れる
⑦ 感覚過敏や疲れでストレスを感じている
・静かな場所やクールダウンの時間を設ける
・無理なく取り組める環境調整を行う
⑧ 模倣や過去の経験から攻撃行動が定着
・他の対応方法を一緒に練習する
・落ち着いた後に振り返る時間をとる