先生が一斉活動を行っている時、他児の対応をしているとき、そこに割り込んで一生懸命に声をかけたり、正面に立ちはだかったりするお子さまがおられます。
一見すると微笑ましい姿のようにも見えますが、毎日のことになると先生も少し疲れてしまうこともあるようです。
マンツーマンで関わりをしてあげたい、でもクラスの対応をしていかないといけない・・・。
お子さまも自分の言うことを聞いてほしいし、聞いてもらえないと悲しいし・・・。
どうにかこのような事態を改善したいところです。
どうして『先生のじゃまをする』のか?~その背景と関わり方~
① 注目を引きたいという欲求が強い
・関わってほしいタイミングで声をかける
・成功体験を増やし承認を伝える
② 自分の気持ちや欲求をうまく伝えられない
・言葉やサインでの伝え方を教える
・気持ちを表現できたらすぐに認める
③ ルールや順番の理解が十分でない
・視覚的なスケジュールで流れを伝える
・ルールを絵カード等で繰り返し提示
④ 落ち着いて座っているのが苦手
・体を動かせる役割を与える
・集中できる時間を短く区切る
⑤ 衝動性が強く行動を制御しづらい
・行動の前に合図を入れて見通しを持たせる
・できた時にすぐ褒める習慣づけ
⑥ 周囲の状況を客観的に捉える力が弱い
・「今は何をする時間か」を繰り返し伝える
・役割や居場所を視覚で明示する
⑦ 興味関心の切り替えが苦手
・関心をもてる内容に関連づけて導入する
・切り替えサインやタイマーを使う
⑧ 不安や欲求不満を抱えている
・安心できる関係や環境を整える
・話を聴く時間をつくり、受け止める