自分のペースが強い、どんなに急かしてもマイペースな様子・・・といった姿は見られませんか?
どんなに急かしても、自分の満足ゆくまでじっくり取り掛かる姿には頭を抱えておられるお母さまやお父さまも少なくないかもしれません。
一つのことに集中できることはとてもいいことですが、臨機応変に状況に応じて振る舞うことができるようになってほしいと思ってしまいます。
どうして『マイペース』のか?~その背景と関わり方~
① 自分のペースで行動することで安心感を得ている
・ペースを尊重しつつ区切りを伝える
・進行状況を視覚的に示す
② 切り替えやスケジュールの理解が難しい
・予定や活動を絵や文字で分かりやすく示す
・切り替えの合図を工夫する
③ 周囲のペースに合わせることが苦手
・無理せず徐々に周囲と調整する練習をする
・成功体験を積ませる
④ 注意の持続や集中が難しい
・短時間の課題に分けて取り組む
・休憩時間を適宜設ける
⑤ 発達特性による感覚過敏や鈍麻の影響がある
・環境調整で過刺激を減らす
・感覚刺激を適度に取り入れる
⑥ 自己主張や意思表示の一つの方法である
・言葉で気持ちを伝える練習を支援する
・安心感を高める関わりをする
⑦ 社会的ルールの理解や共有が十分でない
・ルールや期待を簡潔に説明し繰り返す
・視覚的な支援を活用する
⑧ 変化や予測不能な状況に対して不安を感じる
・変化を事前に伝えて準備させる
・安心できる環境を作る