「静かにしなさい」と注意をしたのに、そんなにおかまいなしといった様子で話し続けてしまうということはありませんか。
どうしても伝えたいことがあるのか、お話しがとっても大好きなのか一生懸命に話す様子がみられます。
話す量がたくさんという場合もありますし、話すタイミングが一方的であるという場合もあります。
また、話題があちこちに広がって、聞いていて混乱しやすいという場合もあります。
どうして『注意したのに話し続ける』のか?~その背景と関わり方~
① 自分の気持ちや考えを抑えきれない
・「あとで話そうね」とタイミングを示す
・一度受け止めてから制止する
② 相手の気持ちや状況を読み取りにくい
・話していい場面とダメな場面を視覚化する
・ロールプレイで状況を理解する練習をする
③ 話すことに安心感や快感を感じている
・共感的に聞く時間を確保する
・話し出す前に「今いい?」と確認する練習をする
④ 一度始めると止めにくい思考の切り替えの苦手さ
・「話すのはここまで」と明確な区切りを示す
・合図やジェスチャーで切り替えを促す
⑤ 注意の意図が十分に伝わっていない
・簡潔で具体的な言葉で伝える
・アイコンタクトやジェスチャーを併用する
⑥ 注意されると余計に不安や興奮が高まる
・静かな声で、穏やかに伝える
・安心できる関係で繰り返し伝える
⑦ 他者との距離感や会話のルールが未発達
・会話のルールを絵や場面で教える
・他の人の反応を見る練習を一緒にする
⑧ 発達特性(ADHDやASDなど)による衝動性
・環境調整や事前の声かけで制御を促す
・必要に応じて専門家と連携する