お子さまにお話しをしているときに、そのお話に耳を傾けず、どこか違うところを見てしまっているなんてことはありませんか。
どうして集中していないのかな、すぐに気が散ってしまうなぁと心配になります。
このような姿が続いてしまうと、集団生活でも支障をきたすようになっていきます。
集団の中では一斉指示をちゃんと聞かないといけないからです。
どうして『違うところを見ていることが多い』のか?~その背景と関わり方~
① 興味や関心が他に向いている
・興味のある題材で注目を引きつける
・視線が合うタイミングで話しかける
② 指示や声かけの意図がわかりにくい
・視覚的な手がかりを加えて伝える
・名前を呼び、注目してから話す習慣をつける
③ 視線を合わせることに抵抗や苦手さがある
・無理に目を合わせず、横に並んで関わる
・視線の代わりにジェスチャーや音を使う
④ 注意が散漫で集中が続かない
・短時間の活動を組み立て集中を促す
・集中しやすい環境(視覚の遮蔽など)を整える
⑤ 感覚過敏で人や場面を避けている
・刺激を減らした安心できる空間を準備する
・無理のない関わりから徐々に慣らす
⑥ 視覚の発達に課題がある(見えにくいなど)
・眼科などで視機能の確認を行う
・近くや大きなものから提示を工夫する
⑦ 社会的な関心が育ちにくい状態にある
・共有の楽しみを繰り返し体験できる関わり
・一緒に見て、一緒に楽しむ経験を積む
⑧ 発達特性により、視線の使い方が独特
・見たくなる素材や動きのあるものを使う
・視線誘導を遊びの中で自然に促す