お子さまの中には、歩いている時フラフラしてしまうお子さまがおられます。
日常生活の中で、棚や机に脚をぶつけてしまったり、ヒトとすれ違う時に肩がぶつかってしまったりと、本人は意識していないのに青あざができていたりといったことがあるようです。
フラフラ歩いている姿を見ていると心配になります。
生活の中では大きな支障はないかもしれないけれど、どうしてそうなるのか心配になることでしょう。
どうして『フラフラしていることがある』のか?~その背景と関わり方~
① 体幹や筋力が弱く、姿勢保持が難しい
・バランス遊びや体幹トレーニングを行う
・椅子や机の高さをお子さまに合わせる
② 注意の持続が難しく、集中が続かない
・短時間で区切って活動を組み立てる
・注目しやすい声かけや環境設定を工夫する
③ 感覚刺激を求めて体を動かしている
・揺れや回転などの感覚遊びを日常に取り入れる
・感覚統合を意識した活動を組み込む
④ 周囲の音や人に気が散っている
・集中しやすい静かなスペースを用意する
・視覚的な区切りで環境を整理する
⑤ 疲労や眠気で身体がふらついている
・活動の合間に休息の時間をつくる
・生活リズムや睡眠状況を確認・調整する
⑥ 姿勢感覚や平衡感覚が育ち途中である
・坂や不安定な地面で遊ぶ機会を増やす
・身体のバランスをとる遊びを取り入れる
⑦ 内科的・神経的な要因がある可能性
・医療機関と連携して評価や支援を受ける
・必要に応じて専門職のサポートを活用する
⑧ 興味のあることに注意が向いていない
・興味を引く活動や関心のある素材を活用
・活動前に「これから何をするか」を伝える