自分の興味が強い、そのためこだわりが強い、融通が利かないなどの特徴を持つお子さまがおられます。
自分の興味が強かったり、こだわりが強かったりするため、いろいろなことができないという困りも少なくありません。
自分から興味を持ったものには取り掛かることができるが、他者から示されたものには興味を持ちにくいということもあります。
自分のこだわりが強い、自分が想定していないような変化に弱いといったことはすべて共通します。
どうして『同じものにこだわる』のか?~その背景と関わり方~
① 変化に対する不安や安心感の保持が必要
・少しずつ新しいものに触れさせ、慣らしていく
・安心できる環境を作りつつ変化を促す
② 自閉スペクトラム症など特性によるこだわり
・こだわりを理解し尊重しながら、代替案も用意
・ルールや予定を見える化して予測しやすくする
③ 感覚の偏りから特定の刺激を好む傾向がある
・好みを活かしつつ、他の刺激も少しずつ紹介
・感覚刺激のバランスを調整する
④ 自己調整の方法として繰り返しに頼る場合
・安心感を高める支援や声かけを丁寧に行う
・安心できる方法を他にも増やしていく
⑤ 興味や関心の範囲が狭く、多様な体験が少ない
・興味を引く活動や玩具で幅を広げる工夫をする
・小さな成功体験を積み重ねる
⑥ ストレスや疲れの表れとしてこだわりが強まる
・疲れをためない環境づくりを心がける
・休息やリラックスの時間を十分にとる
⑦ 言葉や行動での表現が難しく、こだわりに現れる
・言葉の代わりになる表現方法を教える
・気持ちをくみ取る関わりを増やす
⑧ 周囲の対応が変化を恐れ、こだわりを助長する場合
・柔軟な対応を心がけ、少しずつ変化を受け入れる
・家族や関係者と連携して対応を統一する