お子さまの中で、他のお友達やお母さまを「かみついてしまう」ということがあります。
他のお友達に危害を与えてしまうようなことですので、もし起こってしまえば個人の課題ではなかなか収まりません。
お母さまやお父さまの立場としては、わが子が他児にかみついてしまったとき、わが子の心配と同時に、どのような対応すれば良いのか気が重くなります。
どうして『かみつきがある 』のか?~その背景と関わり方~
① 言葉で気持ちを表現できず、身体で表す
・気持ちを代弁し、言葉での表現を教える
・「○○って言ってみようね」と伝える練習をする
② 感情のコントロールが難しく、衝動的に出る
・落ち着ける場所を用意し、気持ちを切り替えさせる
・遊びや運動で発散の場をつくる
③ 歯の生えかけや口の不快感を紛らわしている
・安全に噛めるおもちゃやガムを用意する
・冷たいタオルなどで口周りを刺激して落ち着かせる
④ 感覚刺激を求める傾向がある(口腔感覚)
・噛む・吸う・吹く遊びを取り入れる
・日常の中で感覚遊びを積極的に取り入れる
⑤ 他者との関わり方がまだ育っていない
・どう関わればいいかを絵本ややりとり遊びで学ぶ
・関わるときのルールを繰り返し伝える
⑥ 注意を引きたい・構ってほしい気持ちの表れ
・かむ前に声や視線で関心を示す
・かまずに伝えられたらすぐに応答する
⑦ 強いストレスや不安を抱えている
・安心できる人や空間を整える
・環境や生活リズムを見直して落ち着けるようにする
⑧ 発達特性により行動のコントロールが難しい
・すぐに叱らず、背景を理解して対応する
・特性に応じた支援者との連携を行う