お子さまの中には「くつをはくことを嫌がる」お子さまがおられます。
くつの素材が嫌なのか、足が締め付けられ暑く感じるのか、素足の解放感が良いのか。
お外に出かけるときに靴を履かないと出かけられない、急いでいるのになかなか履いてくれなくて困ってしまう、という相談をいただくことがあります。
どうして『靴を履くことを嫌がる 』のか?~その背景と関わり方~
① 足の触覚過敏で、靴の感触が不快
・靴下や靴の素材をやわらかいものに変える
・履く前にマッサージで感覚を整える
② 足のサイズに合っておらず、痛みや不快感がある
・ぴったり合う靴を専門店で選ぶ
・履いたときの様子を一緒に観察して確認する
③ 紐・マジックテープなどの着脱に困難がある
・着脱しやすい靴に変更する
・遊びの中で手指の操作練習を取り入れる
④ 自己主張の一環で、意思表示として嫌がる
・「履きたい」「履きたくない」の気持ちを代弁
・選べる靴や順番を提示して選択の機会をつくる
⑤ 新しい習慣への抵抗・見通しのなさ
・履く前に「外へ行く準備」として声かけをする
・絵カードやルーティン表で流れを伝える
⑥ 前に痛い経験(靴ずれなど)をして記憶に残っている
・「今日は痛くないね」など安心の言葉かけをする
・室内で慣らしながら徐々に練習する
⑦ 発達特性により感覚や行動が独特
・無理に履かせず本人のペースに合わせる
・まずは触れる・のせるなど段階的に慣らす
⑧ 運動機能の未発達で履く動作が難しい
・片足ずつ一緒に履く練習を遊び感覚で行う
・転倒や不安がないようしっかり支える