「模倣する」「マネする」力は、お子さまの成長・発達においてとても大切な力です。
1歳や2歳ごろから、徐々に大人の動きをマネするようになったり、テレビでキャラクターが踊っているのをマネして踊るようになったりします。
このマネができるかできないかで、その後の成長・発達は大きく左右されます。
もし難しそうにしていたら、マネができるように少しずつ導く必要があります
どうして『顔や動きなど、マネをしない』のか?~その背景と関わり方~
① 模倣の力が未発達
・まねしやすい簡単な動きを繰り返し示す
・一緒に手を添えて動かし、感覚を伝える
② 他者への関心が薄い
・表情や声で反応し、関わる楽しさを伝える
・お子さまの好きなことに大人が注目して共感する
③ 自閉スペクトラム症などの発達特性
・興味をもったタイミングでまねの遊びに誘う
・一対一で落ち着ける関係の中で模倣を促す
④ やりとりの経験が少ない
・まねっこ遊びを日常の中で多く取り入れる
・大人のまねをお子さまが見て楽しめる場面を作る
⑤ 見る・聞くなどの感覚処理が苦手
・視覚・聴覚の刺激量を調整して集中しやすくする
・近くでゆっくり動きを見せる
⑥ 自分の動きや感情を意識しにくい
・「うれしいね」など、気持ちを言葉で代弁する
・鏡や動画を使って自分の動きに気づけるようにする
⑦ 自信がなく、失敗を避けようとしている
・「できたね」と小さな成功を積み重ねる
・真似を強制せず、見て楽しむことから始める
⑧ 手足や顔の動きがぎこちない
・簡単な手遊びやリズム遊びから導入する
・動きを一緒に行い、成功体験を増やす