「おもちゃに合った遊び」ができるかどうかはとても大切なことです。
これは、「ごっこ遊び」「他者とのコミュニケーション」につながっていきます
1歳過ぎたころから「玩具を用途に合った使い方をする」といった姿を周囲が見せていく、伝えていく必要があります。
ぬいぐるみは優しく扱う、食べる物では遊ばない、お皿やコップは机にそっと置く、スプーンやフォークは他者に向けないといったことは日ごろから伝えて伝えていく必要があります。
それでも正しい理解が難しい場合は、さらに踏み込んだ対応の仕方を検討する必要があります。
どうして『おもちゃに合った遊びをしない』のか?~その背景と関わり方~
① おもちゃの使い方がわかっていない
・実際に遊び方を見せながら一緒に楽しむ
・シンプルで直感的なおもちゃから始める
② 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・独自の遊び方を尊重しつつ遊びを広げる
・関心のある物に似た機能の玩具を選ぶ
③ 使い方にこだわりがある
・決まった使い方を否定せず受け止める
・まね遊びややりとりの中で使い方を提案する
④ 想像力や模倣の力が育っていない
・見立て遊びやごっこ遊びを大人が見せる
・遊びの中で「こうしてみよう」と声かけする
⑤ 手先の操作が難しい
・操作が簡単なおもちゃを選んで提供する
・動きや音の出るおもちゃで興味を引き出す
⑥ おもちゃそのものへの関心が薄い
・お子さまの興味に合う素材や色を選ぶ
・好きなキャラクターなどを取り入れる
⑦ 他者との遊び経験が少ない
・一緒に遊びながらやりとりを通して学ぶ
・「貸して」「どうぞ」などをやさしく伝える
⑧ 周囲とのやりとりが不安・苦手
・一対一で安心できる人と関わる機会を増やす
・できたことを肯定し、安心感を育てる