「ごっこ遊び」ができるかどうかはとても大切なことです。
大体1歳6か月ごろから2歳ごろになると、できるようになり始めます。
ごっこ遊びができるようになるには、その前に「玩具を用途に合った使い方をする」「再現遊び」などができている必要があります。
例えば、おもちゃの電話を耳に当てて「もしもし~」と言い、大人が電話している様子をまねることができれば、「ごっこ遊び」ができるようになる準備ができているといえるでしょう。
どうして『ごっこ遊びをしない』のか?~その背景と関わり方~
① 想像する力(象徴機能)が未発達
・物の代用やまねっこ遊びから始める
・大人が見本を示しながら一緒に遊ぶ
② ごっこ遊びの経験が少ない
・日常の中で「お店屋さん」などを取り入れる
・遊びのテーマを写真や絵で示して誘う
③ 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・実際の物や関心のある題材で関わる
・手順や内容を視覚化して安心感をもたせる
④ 言葉によるやりとりが苦手
・動作や表情を使って遊びを進める
・使いやすいフレーズを繰り返し使う
⑤ 他者との関わりに不安がある
・一対一の安心できる関係で始める
・見ているだけでもOKとし、無理に誘わない
⑥ 注意や興味が物そのものに向きやすい
・関心のある物を役割に結びつけてみせる
・物語性のある絵本や動画を活用する
⑦ 感情の表現が苦手
・「悲しいね」「うれしいね」など代弁して伝える
・ごっこ遊びで気持ちをまねる体験を重ねる
⑧ 身体や手先の操作が難しい
・動かしやすい大きめの道具を使う
・操作が簡単なセットを用意する