お子さまの成長の中で、特に「言葉の発達」ってとっても気になります。
同じ年齢の他の子どもが言葉が出始めているのに、うちの子はなかなか言葉が出てこない…。
一言で「言葉の発達が遅い」と言っても、その実態はお子さまさまざまです。
喃語は出ているけどそこから発達が停滞しているお子さまや、そもそも一言も言葉を発しないお子さま、言われたことは理解できるけど自分で言葉を発することがないお子さま、といったように一人ひとり発達の様相は異なります。
なぜ言葉の発達が遅れているのか、どうしていけばその子に適した関わりができるのか、丁寧に考える必要があります。
どうして『言葉が出ない』のか?~その背景と関わり方~
① 聴覚に課題がある(聞こえにくい)
・聴力検査を受け、聞こえの状況を確認する
・視覚支援やジェスチャーを活用して伝える
② 言葉の発達の個人差・遅れ
・簡単な言葉や音を繰り返し使って関わる
・音声だけでなく、絵や物を使ってやりとりする
③ 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・興味のある物を介してやりとりを促す
・言葉にこだわらず、反応や表情も大切にする
④ 筋肉の発達や構音の困難
・専門職(言語聴覚士など)と連携して支援する
・発音しやすい音から少しずつ練習する
⑤ 社会的なやりとりが苦手
・無理に話させず、安心できる関わりを重ねる
・視線やジェスチャーのやりとりから始める
⑥ 周囲の話しかけや応答が少ない
・日常的に話しかけ、共感の言葉をかける
・一緒に行動しながら実況中継のように話す
⑦ 内面の不安や緊張感が強い
・安心できる環境と関係づくりを重視する
・お子さまのペースを尊重しながら待つ姿勢を持つ
⑧ 多言語環境やことばの混乱
・一つの言語を軸にして丁寧にかかわる
・ことばの理解と表出の両面を支援する