お友達となかなか一緒に遊ぶことがない。自分一人で遊ぶことが多い。
親としては、みんなと一緒に遊んでほしいと思っても、なかなか思ったようにいかないものです。
自分の遊びに没頭しすぎて周囲からの声かけが耳に入らないことも多いでしょう。
どうして『他児とのやりとりがない』のか?~その背景と関わり方~
① 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・無理に関わらせず、見て楽しむ段階から始める
・関心のある遊びで他児と自然に接点をもつよう促す
② 言葉でのやりとりが難しい
・ジェスチャーや視線でも気持ちを伝える経験を積む
・簡単なやりとりを大人が仲立ちして示す
③ 他児に対する興味が弱い
・一緒に楽しめる活動に参加する機会をつくる
・他児の行動を言葉で説明し、関心を引き出す
④ 自己中心的な遊びが中心
・お子さまの遊びに他児を巻き込む工夫をする
・順番や交代などのやりとりを遊びの中で経験させる
⑤ 社会的なルールの理解が未熟
・「どうぞ」「ありがとう」など簡単なルールを繰り返す
・ロールプレイや絵本でやりとりのモデルを示す
⑥ 恥ずかしさや不安感が強い
・安心できる小集団や一対一の遊びから始める
・うまくできた時にしっかり褒めて自信につなげる
⑦ 他児からの拒否経験がある
・大人が関わりを調整し、ポジティブな経験を積ませる
・成功体験を重ねて「関わるって楽しい」を実感させる
⑧ 遊びのスキルが未発達
・一緒に遊ぶ場面を大人が設定し、関わり方を見せる
・遊びの中に簡単な役割やルールを取り入れる