意外と気づかれにくいですが「かたいもの」を好んで遊びお子さまがおられます。
自分なりの好きな遊びを持つことは素敵なことです。
その一方で、いろいろな経験から学ぶお子さまですので、好きなことだけでなくいろんなことで遊んで経験してほしい気持ちもあります。
触覚もいろいろな遊びを通して、いろいろな刺激を経験し、脳が成長・発達していきます。
どうして『かたいもので遊ぶことが多い』のか?~その背景と関わり方~
① 感覚刺激を求めている(触覚・固さの安心)
・かたい素材とやわらかい素材を組み合わせて用意する
・感触をテーマにした遊びを取り入れる
② 自閉スペクトラム症などの発達特性
・関心を無理に変えず、遊びの中で関わりを広げる
・お子さまの好きな素材から遊びを展開する
③ 安定感や重さに安心感を覚えている
・安心できる環境やルーティンを整える
・重さや触覚刺激を使った感覚統合的な活動を行う
④ 柔らかいものに不快感・不安感がある
・感触の異なる素材を少しずつ経験させる
・無理に触らせず、興味を持った時に声かけする
⑤ 自分の遊び方へのこだわりが強い
・こだわりを尊重しつつ別の遊び方も見せる
・大人が一緒に楽しむ姿を見せて幅を広げる
⑥ 想像遊びやごっこ遊びが苦手
・具体的なやりとりを取り入れた遊びを提案する
・人との関わりの中で遊び方を広げる
⑦ 他の遊びに魅力を感じにくい
・興味を引く素材やテーマを取り入れて誘導する
・遊びにストーリー性や音を加える工夫をする
⑧ 口に入れて確認するため(乳児期)
・安全なかたい素材のおもちゃを準備する
・かじる・なめる行動が見られる時期は見守る