自分の興味が強い、そのためこだわりが強い、融通が利かないなどの特徴を持つお子さまがおられます。
自分の興味が強いため、いろいろなことができないという困りも少なくありません。
自分から興味を持ったものには取り掛かることができるが、他者から示されたものには興味を持ちにくいということもあります。
どうして『自分の興味が強い』のか?~その背景と関わり方~
① 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・関心のある物を通して人との関わりを広げる
・興味に共感しながら、少しずつ他の活動へつなぐ
② 見通しが持てず不安を感じやすい
・活動の流れを視覚的に伝えて安心を促す
・「次は〇〇、そのあと△△」と予定を知らせる
③ 感覚刺激へのこだわりがある
・感覚の好みに合った遊びや素材を用意する
・無理に変えようとせず、他の刺激へつなげる
④ 成功体験が限定されている
・得意なことを認めて自信につなげる
・少しできそうな課題に取り組みやすくする
⑤ 他者との関わりが苦手
・一緒に興味を共有する場面をつくる
・大人が間に入り、やりとりを橋渡しする
⑥ 言葉での調整が難しい
・選択肢を提示し、選ぶ経験を増やす
・気持ちを代弁して伝え、調整力を育てる
⑦ 興味の対象に安心感を求めている
・その関心に肯定的に寄り添い安心感を確保する
・安心できる範囲で活動の幅を広げる
⑧ 興味が強く集中が切り替えにくい
・タイマーや合図で切り替えの見通しを伝える
・活動の前後に好きなことを組み込む