例えば、お母さまと離れてしまうと泣き出してしまうお子さまは多いと思います。
しかし、中には、お母さまやお父さまと離れても、泣き出したりせず平気で遊び続けるというお子さまもおられるでしょう。
親心としては、どうして平気なのだろうと心配になることもあるかもしれません。
遊びに夢中になっていて親と離れていることに気づいていないのか、それとも本当に親と離れても不安になったりしないのか…。
どうして『親がいなくても平気で遊ぶ』のか?~その背景と関わり方~
① 愛着形成が弱い
・親子の触れ合い時間を丁寧に確保する
・スキンシップや語りかけを日常的に増やす
② 不安を外に出さず内に抱え込む傾向
・「寂しくない?」など気持ちを代弁して伝える
・少人数や静かな場面で丁寧に様子を見る
③ 人に対する関心が薄い
・一緒に遊ぶ中で大人の反応を面白がれる関わりを行う
・視線や表情のやりとりを遊びの中で促す
④ 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・人との関係よりも物への興味が強いことを理解する
・関心のある活動を通じて人との関係を築く
⑤ 親がいないことに気づいていない
・出る前に「今から行ってくるね」と言葉を添える
・再会時に抱きしめて、喜びの共有を行う
⑥ 過去の分離経験であきらめがある
・短時間で戻る安心感を日々の中で積み重ねる
・別れや再会のプロセスを丁寧に伝える
⑦ 感情表現が苦手
・「寂しい時はこうしていいよ」と伝える
・喜怒哀楽の感情を遊びや会話で豊かに表現する
⑧ 周囲の環境や活動に没頭している
・活動を止めずに、さりげなく大人とのやりとりを入れる
・夢中になる前に関わりを持つ時間をつくる