どんなお子さまも、ある一定の時期には「人見知り」をするようになります。
この「人見知りできる」ことは、成長・発達においてとても大切です。
人見知りをしないということは、単に人に慣れているということではなく、何らかの理由で人見知りをする力が磨かれていないと考えるべきでしょう。
どうして『人見知りをしない』のか?~その背景と関わり方~
① 社会的な警戒心が未発達
・親しい人との関わりを安心して楽しめる環境を作る
・誰とでもではなく関係の深まりを大切に見守る
② 愛着形成が弱く、人の区別が難しい
・家庭内でのスキンシップや声かけを丁寧に行う
・親子で安心できる時間を積み重ねる
③ 視線・表情などの社会的手がかりに気づきにくい
・表情豊かに話しかけ、反応を引き出す
・わかりやすい表情・声かけでやりとりを重ねる
④ 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・関係性よりも環境や物への関心が強い傾向を理解する
・関心のあるものを通して関わりを促す
⑤ 人に興味が向きにくい
・大人が喜んだり驚いたりする表情を見せる
・お子さまが注目した時に笑顔で応答する
⑥ 生活の中で他者と接する機会が少ない
・家族以外と過ごす経験を少しずつ増やす
・短時間から始め、慣れた人との関わりを意識する
⑦ 周囲の変化に気づきにくい
・人の声や表情を取り入れた遊びで気づきを促す
・変化に気づいた時はすぐに共感して伝える
⑧ 感覚の過敏・鈍麻により刺激を拾いにくい
・静かな環境で穏やかに関わるようにする
・お子さまの反応しやすい刺激を観察して活かす