お子さまの言葉の発達ってとっても気になりますよね。
この「喃語」は生後3ヵ月、4ヵ月の時期です。
その前の生後1ヵ月や2ヵ月のころには「クーイング」といって、息を吐くときに音が出ているようなイメージの音です。
このクーイングの後に出てくるのが「喃語」で、息を吐く音よりも少しくっきり音になっているものです。
言語発達に必要な身体的器官、特にのどの発達が進むと見えてくるものです。
どうして『「あー」「うー」など喃語が出ない』のか?~その背景と関わり方~
① 聴力の問題があり音への反応が乏しい
・音に反応するか遊びの中で観察する
・必要に応じて聴力検査を受け、専門相談につなげる
② 声や音を出す経験が少ない
・お子さまが声を出した時にすぐに反応する
・歌や声遊びを取り入れ、発声を促す関わりを増やす
③ 口や舌の動きが未発達・筋力が弱い
・唇・舌を動かす遊び(ぶくぶくうがい等)を行う
・指やガーゼで口まわりをやさしく刺激する
④ 音をまねる意欲や関心が薄い
・身近な音(動物の声・楽器)に親しませる
・お子さまが興味をもつ音でやりとりを楽しむ
⑤ 不安や緊張が強く発声しにくい
・笑顔で安心感を伝え、落ち着いた関わりを心がける
・静かな環境で、短時間から関わりを始める
⑥ 発達の個人差や発達遅れ
・日々の様子を記録し、必要に応じて専門機関に相談
・「発声がない=問題」ではなく経過を丁寧に見る
⑦ 自発的な声を引き出すやりとりが少ない
・あいづちやまねっこ遊びで声のやりとりを楽しむ
・お子さまが声を出したときにしっかり応答する
⑧ 発達特性(例:自閉スペクトラム症など)
・発声にこだわらず、他の反応にも注目して関わる
・無理に声を出させようとせず安心感を優先する