落ち着きがない、「じっとしてなさい」と何度も叱られてしまう、ずっと動き続けるお子さまはおられませんか?
落ち着きがないと、目の前のことに集中し続けることが難しくなったり、周囲も気が散ったりと、目立ってしまうことが多いです。
どうして動き続けるのか、どのように声かけをしたり注意したりすることが良いのか気になります。
どうして『すぐ立ち歩く』のか?~その背景と関わり方~
① 自分の気持ちや衝動を言葉で伝えるのが難しい
・「〇〇したい」と伝える言葉を教える
・気持ちカードで代替表現を促す
② 活動の意味や目的が理解しにくい
・活動の「なぜ」を事前に説明する
・「〇分だけがんばろう」と時間を区切る支援
③ 自席での姿勢保持が苦手
・姿勢保持が楽なイスや足台を使う
・少し動いても許される座席配置を検討する
④ 感覚刺激を求めて体を動かしたくなる
・途中に「体を動かす時間」を組み込む
・触れる素材や道具を机上に用意する
⑤ 周囲の刺激(音や動き)に注意が逸れる
・パーテーションや位置調整で視覚刺激を減らす
・ノイズキャンセリング等も活用
⑥ 注意や指示が一度に入りにくい
・一つずつ、短い言葉で伝える
・指示カードやタイムラインで行動を視覚化する
⑦ 興味を引かれるものにすぐ反応してしまう
・「今やること/あとでやること」リストを作成
・切り替え時のサインを決めておく
⑧ 集中し続ける体力や精神的持久力が育っていない
・5分活動+小休憩など区切る
・終わりの見えるタスクで集中を促す