お話しをしている時に話題があちこち広がって、何を話しているのかまとまりがなくなってしまうなんてことはありませんか?
おしゃべりが多いということだけでなく、会話の内容ばまとまっておらず、相手が混乱してしまうなんてこともあるかもしれません。
大人に対して会話をする際は大人がお子さまに話を合わせることができるので大きな支障が出ることは少ないですが、お子さま同士だったり、同じくらいの友人同士であれば、会話のかみ合わなさがコミュニケーションの困難さにつながってしまうことがあります。
どうして『会話の内容があちこちに広がる』のか?~その背景と関わり方~
① 話したいことが頭の中に次々浮かび、整理が難しい
・話す順番を絵やメモで確認しながら会話を進める
・一文ずつ区切って話す練習を行う
② 相手の反応を読む力や関心に気づきにくい
・相手の表情や反応を一緒にふり返る
・「今はどの話?」と軽く声かけする
③ 興味のある話題に反応して脱線してしまう
・話すテーマを視覚で示して意識づける
・「それは後でね」と順番を伝える
④ 抽象的な会話構造やテーマの維持が苦手
・「いつ・どこ・だれ・なに」を整理して会話を促す
・話題をカードなどで視覚化する
⑤ 語彙や表現のストックが少なく脱線しやすい
・話題ごとの言葉を事前に教える
・その日の会話を一緒にまとめる練習をする
⑥ 自己表現へのこだわりが強く、自由に話したい気持ちが強い
・聞き手との「やりとり」の楽しさを体験させる
・順番やルールを遊びで学ぶ
⑦ ワーキングメモリーの弱さで話題の整理や保持が難しい
・話したことをメモで可視化する
・一緒に話の順序を整理する練習を行う
⑧ ASDなどの発達特性で話題転換の制御が苦手
・テーマごとに終了の合図を決めて使う
・脱線したら戻るサインを一緒に考える