お母さまやお父さまのご相談の中には「しつけにくい」「育てにくい」「子育ての仕方がわからない」といった声を耳にします。
お子さまひとり一人の持っている「自分らしさ」は違いますし、お母さまやお父さまも「自分らしさ」が様々です。
そういった「自分らしさ」の相性の中で、様々な子育ての仕方、関わり方があります。
いくらわが子とはいえ、その子に適した関わりや接し方はすんなりと見つけられるものではありません。
どうして『しつけにくい』のか?~その背景と関わり方~
① 指示や言葉が理解しづらく、意味が伝わっていない
・短く簡潔な言葉で伝える
・絵カードや動作で視覚的に補う
② 感情や衝動をうまくコントロールできない
・感情が落ち着く時間を設ける
・言葉で気持ちを表せるよう促す
③ 一貫性のない対応で行動の基準があいまい
・家庭や園で対応を統一する
・ルールを見える形で明示する
④ 注意や指導が過剰で意欲を削がれている
・できたことに注目し肯定的に声かけ
・「ダメ」よりも代わりの行動を伝える
⑤ 自己主張が強く、自分の意志を優先させたい
・選択肢を与えて自己決定感を保障する
・譲れない部分は事前に伝えておく
⑥ 特性により同じ行動の繰り返しに固執してしまう
・行動の切り替えをスモールステップで支援
・見通しがもてるスケジュールを提示する
⑦ しつけの意図を脅しや否定と感じている
・優しく明確に伝える工夫をする
・共感の姿勢をもって伝える
⑧ 指摘や制止されることで関係性が悪化している
・まず肯定や共感を伝えてから指導
・関係づくりを意識した声かけを心がける