手先が不器用で、はさみを使ったり、スプーンやフォークを使うことが苦手なことってありませんか?
気持ちとしては、上手にやりたいのに、思ったようにできないためにかんしゃくを起こしてしまうといったこともあるでしょう。
他のお子さまができているのに、うちの子だけできていないのを見た時、親としてはとても不安になります。
お子さまの今後のために、どのように対応していくことが良いのでしょうか。
どうして『はさみが上手に使えない』のか?~その背景と関わり方~
① 指先の筋力や操作の発達が未熟
・ばね付きはさみや補助具つきのはさみを活用する
・指先遊びや握力を高める活動を取り入れる
② 手と目の協応が未熟
・切る線を太く目立たせる
・手本を見せながら一緒にゆっくり行う
③ 手のどちらを使うか定まっていない
・利き手を観察し、安定して使えるよう支援する
・道具の持ち方を丁寧に指導する
④ 道具を使う経験が少ない
・切る素材の厚さや硬さを工夫して段階的に慣らす
・はさみに親しむ遊びから始める
⑤ 動かす方向の見通しがもてない
・切る動作を分けて順序立てて教える
・動きの意味を言葉で伝える
⑥ 手首や肩の可動域が狭い
・机と椅子の高さを調整し、姿勢を安定させる
・肩や腕のストレッチ運動を取り入れる
⑦ 切ることに対する不安や失敗体験がある
・小さな成功をほめて自信につなげる
・「失敗してもOK」と伝えて安心感を持たせる
⑧ 切る動作の目的や意味がわかっていない
・切ることでできるものを提示する
・活動のゴールを共有し楽しさを伝える