両足でジャンプすることが苦手なお子さまがおられます。
まず跳躍することができないお子さまや、跳躍できても着地の際に足首や膝を上手にまげてクッションのように衝撃を和らげることができないお子さまもおられます。
運動機能があまりにも苦手な場合は、どのように対応していくことが正しいのか心配になる保護者の方も少なくありません。
どうして『両足ジャンプができない』のか?~その背景と関わり方~
① 下肢筋力が十分に育っていない
・踏み台昇降やケンケンなどで楽しく筋力を育てる
・日々の遊びで足を使う機会を増やす
② 両足を同時に動かす協応運動が難しい
・その場で軽くジャンプする練習から始める
・リズムに合わせて動く遊びを取り入れる
③ 自分の身体を思い通りに動かす力(身体図式)が未発達
・鏡の前での動き模倣遊びを行う
・手足を動かす歌や体操を取り入れる
④ バランス感覚や体幹が未熟
・平均台や一本線歩きなどでバランス感覚を育てる
・姿勢を支える体幹運動を取り入れる
⑤ ジャンプの動作がわからずイメージできない
・他児や大人の見本を見せて一緒に練習
・動きを写真や動画で視覚的に示す
⑥ 失敗経験から「できない」と思い挑戦しない
・小さな成功体験を積ませて自己効力感を育てる
・「できたね」をこまめに伝える
⑦ 感覚過敏があり、足裏への刺激を避けている
・裸足遊びなど感覚を楽しめる活動から始める
・厚手マットなど安心できる足場を選ぶ
⑧ 注意が散りやすく、動きに集中できない
・環境を整理し集中しやすくする
・動作を短く区切ってわかりやすく提示する