赤ちゃんが泣くって、とっても自然なことですよね。
でも、泣き始めたら火が付いたようになり、なかなか泣き止まないということもあるかもしれません。
泣くということ自体は一つの表現ですので、何かを伝えようとしているんだと受け止めることが大切です。
そして、なぜ泣いているのか、泣く理由を考え、泣き止むように対応していくことが大切です。
お母さまやお父さまが、泣いた自分に何とか対応してくれるという経験の繰り返したが、基本的な信頼感につながっていきます。
どうして『泣き始めたらしばらく泣き止まない』のか?~その背景と関わり方~
① 情緒の調整力の未発達
・気持ちの切り替えを支援する絵カードやリラクゼーションタイムを導入
・泣き止んだ後に「どうして泣いたか」を丁寧に言語化してあげる
② 感覚過敏・過負荷
・音や光などの刺激を減らす環境設定(静かな部屋、落ち着いた照明)
・イヤーマフやサングラスなど感覚を調整する道具の活用
③ 言葉の未発達
・「言葉で伝えるとわかってもらえる」経験を積ませる
・気持ちを言語化する支援(「悲しい」「嫌だった」などのカードや表情絵)
④ 切り替えの困難
・活動の終了を予告してから区切る(タイマーやスケジュール表)
・選択肢を与える(「終わったら何をする?」)ことでコントロール感を持たせる
⑤ 不安や怖さ
・不安になりやすい場面をあらかじめ予告し、見通しをもたせる
・安心できるアイテム(ぬいぐるみ、絵本など)をそばに置く
⑥ 愛着の不安定さ
・スキンシップや抱っこ、名前を呼んで応答するなど信頼関係を丁寧に築く
・一貫性のある対応を大人が心がける
⑦ 注目を引くための泣き
・泣く以外の方法でも注目を得られる経験を積ませる(手をあげる、言葉で言う等)
・泣いていないときにしっかり関わり、泣いた時には落ち着いて対応する
⑧ 疲れや体調不良
・十分な休息・水分補給を行う
・「疲れた・お腹すいた」といった感覚に気づき表現する力を育てる