AIを含めた
先端技術の利活用と立法政策
―技術と法の在り方と倫理―
Utilization of Advanced Technologies including AI and Legislative Policies
-The Ways of Ethics, Law and Technology-
開催地・開催場所 理研AIPへのアクセスはこちらをご覧ください
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https://aip.riken.jp/access/?lang=ja
理化学研究所コレド日本橋15F 入場無料 登録不要
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2019年1月26日 13:00-20:30 (使用言語:日本語)
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(WP終了予定時刻は17:30)
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問題の所在・WPの意図
問題の所在・WPの意図
IoT機器のすべてに様々な認識デバイスが取り付けられようとしている。また、様々なアプリケーションが利用者の情報の活用を目指している。しかし、このような情報の氾濫や、集積された情報の利活用は、様々な問題を惹起している。たとえば、Japan Taxiアプリは、Taxiの利用者にとっては便利だが、利用者がその後どのような店に行き、どのような場所に滞在したかといった情報まで取得してビジネスに活用することを規約に含めている[1]。その他、数多くのアプリケーションが、利用者の情報の二次・三次利用の同意を細かな字の契約条項で求めており、便利さと引き換えに私たちの生活にまつわる情報そのものが本格的にビジネス利用されはじめている。
IoT機器のすべてに様々な認識デバイスが取り付けられようとしている。また、様々なアプリケーションが利用者の情報の活用を目指している。しかし、このような情報の氾濫や、集積された情報の利活用は、様々な問題を惹起している。たとえば、Japan Taxiアプリは、Taxiの利用者にとっては便利だが、利用者がその後どのような店に行き、どのような場所に滞在したかといった情報まで取得してビジネスに活用することを規約に含めている[1]。その他、数多くのアプリケーションが、利用者の情報の二次・三次利用の同意を細かな字の契約条項で求めており、便利さと引き換えに私たちの生活にまつわる情報そのものが本格的にビジネス利用されはじめている。
これらの状況には、いくつもの問題点があるが、本WPにおいては、先端技術(AIを含む)の開発段階から利活用段階における法規制や倫理の在り方に関する問題点の洗い出しと同時に、公共政策的観点から、現在、日本の法規制や自主規制ではどのような点が欠けており(もしくは過剰であり)、利活用の観点からは何を考えたらよいのか(現状のままのほうが良い場合もあるのではないか)、といったことを検討することを目的とする。
これらの状況には、いくつもの問題点があるが、本WPにおいては、先端技術(AIを含む)の開発段階から利活用段階における法規制や倫理の在り方に関する問題点の洗い出しと同時に、公共政策的観点から、現在、日本の法規制や自主規制ではどのような点が欠けており(もしくは過剰であり)、利活用の観点からは何を考えたらよいのか(現状のままのほうが良い場合もあるのではないか)、といったことを検討することを目的とする。
もちろん、ビッグデータの蓄積にまつわる情報の利活用に関する規制枠組み・立法の提案は適宜検討されている。しかし、純粋にたとえば医療データの利活用の諸問題といった個々の問題解決を目指すのではなく、技術的観点からの立法の在り方への検討や、公共政策・政治学・法学・倫理学それぞれの観点からの問題点の洗い出しと議論などは、政府における検討とは別に、総合的・継続的に行われていくべきであろう。そこで、本WPにおいては、「AIを含めた先端技術の利活用と立法政策―技術と法の在り方と倫理」について、最先端の議論状況の検証とともに、立法政策(規制の有無・方法)にまつわる諸問題について、公共政策の在り方という観点から、縦横無尽に議論を行い、できる限り比較(法)的視点も入れつつ、日本における規制を客観的に見るような形をとり、問題点の認識を深めることとしたい。
もちろん、ビッグデータの蓄積にまつわる情報の利活用に関する規制枠組み・立法の提案は適宜検討されている。しかし、純粋にたとえば医療データの利活用の諸問題といった個々の問題解決を目指すのではなく、技術的観点からの立法の在り方への検討や、公共政策・政治学・法学・倫理学それぞれの観点からの問題点の洗い出しと議論などは、政府における検討とは別に、総合的・継続的に行われていくべきであろう。そこで、本WPにおいては、「AIを含めた先端技術の利活用と立法政策―技術と法の在り方と倫理」について、最先端の議論状況の検証とともに、立法政策(規制の有無・方法)にまつわる諸問題について、公共政策の在り方という観点から、縦横無尽に議論を行い、できる限り比較(法)的視点も入れつつ、日本における規制を客観的に見るような形をとり、問題点の認識を深めることとしたい。
PROGRAMME
PROGRAMME
講演報告は一人30分を予定。(質疑応答を含む)
講演報告は一人30分を予定。(質疑応答を含む)
司会: 寺田麻佑
司会: 寺田麻佑
WP構成: 第一報告 13:00-13:30
WP構成: 第一報告 13:00-13:30
「EとLとSのあいだ―『ELSI』の意義と限界 」
「EとLとSのあいだ―『ELSI』の意義と限界 」
佐野亘先生 京都大学大学院人間・環境学研究科教授(公共政策学)
第二報告 13:30-14:00
第二報告 13:30-14:00
「人工知能技術開発の時点における倫理的問題の諸相」
「人工知能技術開発の時点における倫理的問題の諸相」
中川裕志先生 理研AIPグループリーダー, 東京大学工学部名誉教授
(機械学習)
第三報告 14:00-14:30
第三報告 14:00-14:30
「AI・ビッグデータ時代における法とアーキテクチャの役割」
「AI・ビッグデータ時代における法とアーキテクチャの役割」
成原慧先生 九州大学法学部准教授(情報法)
第四報告 14:30-15:00
第四報告 14:30-15:00
「科学技術と共進する法 ーポスト・ヒューマニズム時代の個人・市場・国家」
「科学技術と共進する法 ーポスト・ヒューマニズム時代の個人・市場・国家」
稲谷龍彦先生 京都大学大学院法学研究科准教授(刑事学)
休憩 15:00-15:15
休憩 15:00-15:15
第五報告 15:15-15:45
第五報告 15:15-15:45
「人工知能(AI)を含む先端技術の活用と立法政策ー実験法律の可能性ー」
「人工知能(AI)を含む先端技術の活用と立法政策ー実験法律の可能性ー」
寺田麻佑 国際基督教大学 理研AIP(行政法・公法)
第六報告 15:45-16:15
第六報告 15:45-16:15
「人工知能(AI)の倫理的問題を指摘する意義を問い直す 」
「人工知能(AI)の倫理的問題を指摘する意義を問い直す 」
杉本俊介先生 大阪経済大学専任講師(京都大学大学院文学研究科 応用哲学・
倫理学教育研究センター研究員)
「コメント・討論」 16:15-16:35
「コメント・討論」 16:15-16:35
横田明美先生(千葉大学准教授・行政法・情報法・環境法)
行政法・情報法・環境法の観点からのコメント
[全体質疑応答] 16:35-17:30
[全体質疑応答] 16:35-17:30
司会・オーガナイザー 寺田麻佑 国際基督教大学 理研AIP
懇親会:近隣地で予定
終了時刻 20時30分
[1] http://blob.nikko-data.com/agreement/privacypolicy_v3.html
ELSIのあいだ.pdf
2019-1-26中川.pdf
20190126理研WS報告資料(成原).pdf
科学技術と共進する法(ポストヒューマニズム)稲谷龍彦.pdf
人工知能(AI)を含む先端技術と立法政策―実験法律の可能性― 寺田麻佑.pdf
2019-1-26杉本.pdf
190125 コメント(千葉大学横田明美).pdf