遠隔でも喜びを分かち合えるトロフィー
遠隔でも喜びを分かち合えるトロフィー
Virtual Trophy 3/31 ver.
概要 / Outline
19回目を迎えたプロダクトデザインの国際コンペティション「KOKUYO DESIGN AWARD 2022」のトロフィーです。COVID-19により人と直接会えなくなってしまったリモート時代でも喜びを共有出来るNFTのバーチャルトロフィーを企画・デザインしました。
Trophy for the KOKUYO DESIGN AWARD 2022, an international product design competition, now in its 19th year. I created the NFT Virtual Trophy, which allows us to share our joy in the remote era when we can no longer see people in person due to COVID-19.
各月のトロフィー。毎月異なるデザインが楽しめる。
コロナ禍により、大人数が一堂に会することはもちろん、直接人に会うということも難しくなった。コクヨデザインアワード2022の受賞式も、一般聴衆は会場に入れずweb中継を視聴し、海外の受賞者はリモート参加になることが決定していた。しかしそのような状況でも、受賞者が大きな喜びを感じ、直接会えない人ともその喜びを分かち合えることを目指した。そこでアワードのテーマであるUNLEARNINGに即し、トロフィーと表彰状の在り方を根本から見直し、世界中からアクセスが可能なバーチャルトロフィーと、バーチャルにアクセスするためのカードキーとしての表彰状を作成した。
3月の変化。月初から月末にかけて毎日変化する。
1000を超える応募者からアワードは成り立っており、その中で栄光を勝ち取ったことを表現するため、応募総数の1031という要素でトロフィーを構成。受賞した若手デザイナーがアワードをきっかけに日々成長し活躍して欲しいという想いと重ね、トロフィーも日々成長する仕組みにした。一ヵ月毎に1031の要素を持つトロフィーが1年かけて12種類完成する。トロフィーのサイトでは、ズームインアウトや角度を変化させることができ、実際に触っているようなインタラクティブな体験を実現。
またサスティナビリティが求められている中、実際にモノを作らずに、人の心を動かし心に残るトロフィーを作りたいという狙いがあった。ただトロフィーには実体がない分、実際に所有しているという実感を持ち、それを証明出来るようにNFTの仕組みを利用した。1年かけて全ての変化が公開された後、12個の完成版3DデータがNFTとして受賞者に贈られる。
Virtual Trophy web site:https://www.kokuyo.co.jp/trophy2022/
クリエイティブディレクター:柳原照弘
デザイナー:水野諒大
制作協力:Yogo Management Office合同会社(WEB)、LIT design(動画)
NFT発行:Startrail(スタートバーン株式会社)