これはモンスター!モンスター!TRPG用のオリジナルシナリオです。
シナリオソース「セクメットズーの逃亡者」として公開していたものを、「ズィムララのモンスターラリー」の発売に伴って改稿いたしました。1~2時間でプレイすることができます。ズィムララの旅をお楽しみください。
このシナリオは私的なファンコンテンツであり、オフィシャルなサポートではありません。
・PCたちは「セクメトの動物園」に動物を納入しているタイゲリアンのアルシザーから、そこから逃げた動物を捕獲することを依頼されます。逃亡したのは強力なオオアリクイで、溶解液を出して地下都市に逃げ込んでしまったのです。
・オオアリクイは極めて強力ですが、二つの要素でPCたちによって対抗可能となります。一つはアルシザーも使用した「オセロメーのアミュレット」によってオオアリクイの天敵であるジャガー戦士となることです。ジャガー戦士はオオアリクイを恐れさせてその力を大幅に弱体化させます。
・もう一つは、オオアリクイ自らの弱体化を待つことです。哀れなことにオオアリクイはまったくこの環境に適応できておらず、日々、体力を削らせています。実のところ放置しておいても衰弱死してしまいますし、むしろ救出の観点からは捜索を急ぐ必要があります。
・これらのNPCはあなたがセク=アテムでの冒険を進めるときに、他のシナリオでも登場させることができます。
セク=アテムでの交友関係を広め、この都市に親しみをもってもらいましょう。
アルシザー
「俺は狩人だ。だからこそ、獲物への畏怖は忘れない」
迷彩柄のマントがトレードマークな、タイゲリアンのアニマルハンターです。
多元世界を狩りして回る熟練した冒険者であり、セクメト女神をはじめ、多くの者から信頼されています。強力な武人でありながら賢者でもあり、動物・自然・モンスターを保護する優しい心を持っており、無用な殺戮は行いません。彼は絶滅に瀕したモンスターを救済する「アララト結社」と呼ばれる秘密結社の一員なのですが、このことは知られていません。
モンスターの生態に精通しており、さまざまな対策武器を所有しています。「すべてのモンスターの弱点を知る男」であると頼られることもあります。
体力度50 耐久度60 器用度20 速度20 知力度18 魔力度10 魅力度30 幸運度10 個人修正+52
ハンターズスピア 攻撃力 4d6:麻痺毒の注入のために用いるときはダメージが2d6となる。それでダメージを与えたときは、1d6ラウンド後に敵は行動不能となる(無機物モンスターなど、この麻痺毒に効果がないモンスターもいる)。
魔法のマント 防護点5:このマントは指定した1名を合わせて防護することができる。
特殊能力:タイゲリアンではなく、人間の姿になることができる。そのときは逞しい中年男性の姿で、口の周りに濃い茶色の髭を生やしている。
フォゲッター
「いやいや、むちゃですよ、どうしようもないですよ、あたしにどうしろっていうんですかあ!」
赤い帽子をかぶった年老いたグレムリンで、このシナリオでは動物園の飼育員として登場します。セクメト女神の王宮で、憎めない狂言回しとしてさまざまな役割を担ってシナリオに登場させることができます。
非常に忘れっぽくミスが多いグレムリンですが、固有の特殊能力として、相手にもなにかを忘れさせる、という能力を持っています。これは捜査活動や隠密活動には便利な能力なので、よく冒険者に連れ出されますが、彼自身は非常に臆病なのでなんとか逃げ出そうとします。
体力度6 耐久度6 器用度15 速度14 知力度15 魔力度14 魅力度4 幸運度15 個人修正+2
ライトボウ 攻撃力 3d6(接近戦には参加しない)
特殊能力:不運(簡易ルール参照)
古代都市の守護者ホララド
「わたしがご案内しましょう。あなたの運命が示す道へ」
ズィムララに来て、初めて出会った存在が守護者ホララドであった、という者も少なくありません。ズィムララの地下に広がる古代都市は、かつてズィムが栄えていたときに設けたポータルがいくつもあり、なにかの拍子にそれが稼働することがあるからです。
ホララドはすべての種族、すべての神々に中立的であろうと心がけています。ゆえに究極の無神論者と言えるかもしれません。彼にとって神は崇拝の対象ではなく、そのパワーゆえに敬意を示し、慎重に扱うべき存在、というだけです。一方で平和を愛する神々はホララドを守り、無秩序や暴力に対抗する力を与えています。
彼自身も神々から一目おかれる偉大な存在ですが、多くの者にとっては「穏やかな案内者」「信頼できる庇護者」という面がなにより重要です。
古代都市には彼のような案内者や管理者が複数いますが、自分たちをただ「ガイド」と呼んでいます。
体力度25 耐久度35 器用度20 速度12 知力度30 魔力度40 魅力度15 幸運度10 個人修正+19
アンク 攻撃力 2d6
特殊能力:
・ホララドは守護の結界をまとっており、戦闘におけるダメージを受けない。ただしこの効果は自衛のためのみであり、他の戦闘参加者の被るダメージを均等割り以上に受け持つことはできない。
・ホララドは奇跡的な治癒の力を発揮することができる。戦闘後、ホララドは対象の被ったダメージを、その戦闘でのダメージの半分まで回復させることができる。
導入:
「猫の女神の都セク=アテム」の北東には「セクメトの動物園(地図ガイド42)」があります。これはセクメトが興味深い生物たちを集めた動物園です。ここを訪れる者は多彩な生物に感嘆しますが、本来は娯楽のためではなく研究機関として設けられている施設です。セクメトはこの動物園を使い、希少種の繁殖保護や、絶滅種の再生、生態の観察などを行なっているのです。
ある日、PCの知人であるタイゲリアンのアルシザーが、一人のグレムリンを連れてPCのところにやってきます。
アニマルハンターである彼は珍しいオオアリクイを異世界で捕獲し、セクメトの動物園へを納入したばかりなのですが、飼育小屋に入れた翌朝に、オオアリクイは床に大穴を開けて逃げ出してしまったのです。
動物園の飼育担当者であるグレムリンのフォゲッターはセクメト神の怒りを恐れ、アルシザーに「まだ納入していないことにしてくれ」とすがって頼んでいますが、アルシザーはしぶい顔をして同意しません(彼のアニマルハンターとしての誇りは譲れないのです)。代わりにフォゲッターはPCにオオアリクイの捕獲を求め、アルシザーも助力を求めます。
・報酬を求めた場合、アルシザーとフォゲッターは1人あたり100gpの提供を約束します。二人はどちらも裕福ではありませんし、セク=アテムでは金銭報酬で頼み事をすることはあまり一般的ではありません。
・なにか必要な装備やアイテムを整えたいときは、簡易ルールの装備品リストにあるものであれば、フォゲッターがどこからか調達してきます。これは黙って持ち出したものであり、あとで返却すべき品です。
・より多くの戦力を整えて捜索したい、と申し出た場合は、アルシザーとフォゲッターは他の者にも声をかけて、応援できるようにする、と約束します。しかしこの助力者はすぐには現れません。
・セクメト女神やテン=メアに面会して、この件を報告することは、アルシザーもフォゲッターも望んでいません。しかし二人に内密でそうした場合、セクメト女神は予想通りの不快感を示し、フォゲッターを処罰します。その後に、セクメトを依頼主として、同様にオオアリクイを捜査するようにとの命令が下ります。
・テン=メア、ヴァンピロー二、その他の著名NPCを誘うこともできます。依頼の難易度は、魅力のSR判定で2レベルです。失敗すると、他に用があるから、と断られます。成功すれば、NPCは楽しげについてきます。
ターゲット:逃げたオオアリクイ
危険な怪物である、という印象をまず伝えられますが、このオオアリクイはあくまで動物です。
オオアリクイの主食はアリやシロアリです。セクメトの動物園から逃亡した後、オオアリクイは下水道でウジを食べながら生きながらえていますが、捕食量が少ないことと、汚染による雑菌感染で体力が落ちていっています。
そのおりに、ズィムの労働者がナツメヤシの実を地下貯蔵庫に運ぶところに出くわし、これを襲撃し、腹を満たすことになりました(誤解を生みましたが、ズィムや他の生物を捕食したわけではなく、ナツメヤシを食べただけです)。オオアリクイは口が小さく、他の生物に噛みつくことはできません。細い口から舌を出して、食べ物をからめとって食べます。
ただし、このオオアリクイは自然種ではなく、強力なモンスターでもあります。唾液は強力な溶解液であり、敵の防御点を命中1回につき2d6まで削減してしまいます。この攻撃によって相手の身体に穴を開けることが、吸血するように見えることがあります。
敵に出会うと立ち上がって仁王立ちになって爪を拡げて敵を威嚇します。そのまま体当たりするような初回攻撃においては攻撃判定値を倍に数えることができます(ただしオオアリクイはオセロメーを恐れているので、オセロメーに対してはこの威嚇攻撃を行うことができません)。
これらのオオアリクイの能力は、オオアリクイを観察したときに、知力のSRの成功1レベルごとに1つの情報を知ることができます。あるいはオオアリクイに襲撃されたズィム達から魅力のSRの成功1レベルごとに1つの情報を知ることができます。
オオアリクイは衰弱しつつあり、1日あたり10のMRをおのずから失っています。対応が遅れれば、瀕死の、もしくは哀れな死骸となったオオアリクイを発見することになるでしょう。
オオアリクイ(ジャイアントアントイーター)
異世界からズィムララに連れたこられた変異種のアリクイです。退行は4mほどあり、全身は象よりも強力な筋肉の塊です。水中を泳ぎ進むことができ、かつ、それを好みます。
知性は高くなく、コミュニケーションすることはできません。
MR60(7D+30)
威嚇攻撃:敵に出会うと立ち上がって仁王立ちになって爪を拡げて敵を威嚇します。そのまま体当たりするような初回攻撃においては個人修正を倍に数えることができます(例:+25が+30となる)。 ただしオセロメーに対しては、この攻撃を行うことができません。
唾液:活動しているとき、オオアリクイは強力な溶解液である唾液をまき散らしています。戦闘などの際に近接すると、器用度の1レベルSR判定に失敗すると、防御点が2d6減少します。防御点が0になっている場合は、耐久力が2d6減少します。この判定は戦闘の勝敗に関係なく行わなければなりません。射撃武器などで近接を避けている場合はこの判定は不要です。また、オセロメーはこの唾液のダメージを受けません。水中においてはこの唾液は希釈され、効果を発揮しません。
遭遇:都市遺跡の門番
オオアリクイは地下道入口(地図ガイド38/東)を下り古代ズィムの都市遺跡(地図ガイド41)に入り込んでしまっているだろう、とアルシザーは推測しています。
広大な都市遺跡には、案内役であり門番である役割のズィム、ホララドがいます。
ホララドはオオアリクイなど知らない、と応対しますが、そこにオオアリクイによる被害が出た、というズィムからの報告が入ります。都市遺跡を地下倉庫として使用していたズィムの労働者たちが襲撃されたのです。2d6名のズィムが殺されたとのことです。
オオアリクイは地下通路を溶かし、神出鬼没に現れたといいます。悲嘆にかられた未亡人たちはセクメト様に直訴をすると言います。
・ホララドの同行なく地下都市を探索するのは非常に困難です。複雑な旧都市のなかで迷い、野垂れ死んでしまうことになることでしょう(しかし、ここはズィムにとっては庭同然なので、そのまえに救出されるでしょう)。
・ホララドはどちらかといえば保守派で、セクメトのことを信奉しているわけではありません。古代都市遺跡にセクメトの介入を招くことは歓迎せず、この一件を自分たちで解決したいと考えます。一方、ズィムの多く(ことに女性たち)はセクメト神に介入を求めたいと思っており、セクメト支持が広がっていることを感じさせます。
・襲われたズィムたちは、オオアリクイが自分たちに敵意を持ち、襲ってきたと考えています。しかし現実にはオオアリクイはズィムが運んでいたナツメヤシを食べようとしていただけです。
遭遇:オオアリクイとの遭遇A
PCが下水道を進むと、ワニ型の怪物、ドゥルドゥフォム(猫の女神の冒険 P48参照)と遭遇します。ホララドは地下都市の安全のために、ここでこの怪物を片付けておきたいと言います。彼はセクメトは強力な女神である反面、敵愾心をあおり、このような強敵を呼び寄せる面があると語ります。
しかし、一行がドォルドフォムを倒す前に、水中からオオアリクイが現れてこれを攻撃します。強靭な甲羅がオオアリクイの溶解液で溶かされるのを目の当たりにして、一行はオオアリクイが強敵であることを思い知らされることになる。
オオアリクイはこの遭遇の後、下水の中に潜航して逃げ去ります。
何も見えない下水の中にもぐってオオアリクイを追うのは非常に困難です。もし望むならば器用度SRの3レベル判定の成功が必要です。
失敗すれば耐久度SRの1レベル判定を行い、失敗すれば5ダメージを負い、追跡は失敗ですがこのほうが幸運です。
成功すればオオアリクイと他の場所に水中から出ることになり、オオアリクイが襲ってきます。追ってこれなかった者はこの戦いには参加できません。
一方、手負いのドゥルドゥフォムはMR40となり、鱗による防御点も失っています。これを討伐することもできますし、逃げるに任せることもできます。
ドゥルドゥフォムを討伐したら、ホララドは感謝し、PCに傷がないか尋ねます。傷があれば持っていた秘薬によって完治させてくれます。また傷を負っていなければ、この完治の秘薬を1回分、報酬としてくれます。
遭遇:オオアリクイとの遭遇B
地下都市のある場所で、オオアリクイが地下蟻の巣で餌をとっているのを目撃します。
オオアリクイは地下トンネルの壁を強力な爪ではがし、その裏に巣をつくっていたオオアリ(MR20)の卵を捕食しています。複数のオオアリが必死で攻撃していますが、オオアリクイにダメージを与えることができません。オオアリクイは邪魔そうに振り払うばかりで相手にしません。
この捕食によってオオアリクイはMRを10回復させることができます。
一行はオオアリクイを攻撃しようと試みても、気が立っているオオアリが立ちはだかることになります。2d体のオオアリを駆除しないとオオアリクイに接触できません。
オオアリクイを攻撃するなら、オオアリクイは戦闘に応じます。
攻撃せずにほうっておくなら、オオアリクイは再び下水道のなかに姿を消します。
遭遇:秘密教団のリレッキ
セクメトに敵愾心を持つリレク教徒の秘密教団が、このセク=アテムに侵入しています。PCたちはそのグループと偶然に遭遇します。
彼らはAPPと名乗る過激派で、悪神アぺプを崇めているが、その実はデーモンに騙されています。彼らはこの地下都市の一角で、地獄牛ヴァクカヴューゴの飼育を行なっています。
蛇人間(猫の女神の冒険 P48)2体
ヴァクカヴューゴ(ズィムララのモンスタラリー P77)1体
ヴァクカヴューゴは魔術的な鎖で杭に繋がれており、怒りながら解放しろ、と叫びます。
もし解放したら、ヴァクカヴューゴは蛇人間たちに襲いかかり、PCたちには感謝して襲ってはきません。さらに魅力度SR判定で1レベルに成功すれば、なにか望みを1つだけ聞き入れてくれます(金品であれば、宝箱の隠し場所を知っているのでそれを提供します。戦闘への助力にも応じます。他に、どこかに運ぶ、などの行動もできます)。
一方、鎖に繋がれたままのヴァクカヴューゴと戦闘するばあいは、ヴァクカヴューゴの戦闘値は不自由なために半分として扱われます(それでも強力な怪物ですので注意が必要です!)。
リレッキは狂信者ですので、和解や交渉は不可能であり、死ぬまで戦います。
遭遇:開かずの扉の宝物
地下都市を探索するうち、大きな石扉がオオアリクイの分泌液によって大穴が開けられているのを発見します。ズィムのホララドは非常に驚きます。ここは鍵が失われ、ずっと開かない宝物だったからです。
中には、鈍い光を放つ鉱石が積み上げられています。これは原始時代のズィムが収集した鉱石であり、精錬の必要があるが、金をはじめとする貴金属です。
地下都市のズィムたちはこれらが自分たちの継承した財産であると思っているので、PCたちが発見者としての分け前を求めた場合、関係は緊張したものとなることでしょう。鉱石の状態ですので、運び出すのにも手間がかかりますが、ズィムたちは「ではゆっくりと作業を進めましょう」と言うだけで実際にはPCに宝を渡そうとはしません。
一方、これをズィムたちに譲れば、今後も地下都市のズィムたちとのきわめて良好な関係を維持することができます。
解決法:オセロメーの力
そもそもどのように強力なオオアリクイを捕えたのか、と尋ねれば、アルシザーは経緯を説明します。
あるいはオオアリクイと戦い、かなわないために撤退したあとであれば、アルシザーはこの解決方を提案します。
オオアリクイの天敵はテスカトリポカ神に仕えるジャガーの戦士オセロメーです。
オオアリクイは水を好み、水中を泳ぐことができますが、タイゲリアンは水が苦手です。それに比べてジャガーは水中を泳ぎ、ワニを捕食することすらできます。アルシザーはセクメトのピラミッドに姿を見せる『シラザルナスの神官』と呼ばれる神秘的な隠者に、オセロメーになるアミュレットを借り受けています。彼はゲートを超えてオオアリクイの生息地へ行き、オセロメーになってこれを捕らえました。
しかし、アミュレットの変身能力の恩恵は一生に一回しか受けることができませんので、アルシザーはもうオセロメーになることはできません。
アルシザーはこのアミュレットをグレムリンのフォゲッターに貸そう、と申し出ますが、グレムリンは戦うなどとんでもない、と逃げ腰です。タイゲリアンもオセロメーと同じぐらいに強いはずで、なんなら虎柄がジャガーに見えるように斑点を描き足してやるから、とフォゲッターは言うが、アルシザーはこれを侮辱にかなり近いものだとも受け取ってケンカになります。
ズィムのホララドは、オセロメーのアミュレットを使いたくないと感じています。彼はエヂプトに神々が戻ってきて以来、あまりに安易に魔法が氾濫していることに危惧を感じている、ということを語ります。しかし必要があれば使うことをしぶしぶ認めますが、彼自身がこれを使用することはありません。
オセロメーになるにはアミュレットを装備している必要がありますから、一度に複数の存在がオセロメーになることはできません。アミュレットを渡して、他の者をオセロメーにすることはできますが、それと共に変身は解けます(そして変身できるのはひとり1度きりです)。
オセロメー(ジャガーの戦士)
オセロメーはテスカトリポカ神に仕えるジャガーの戦士です。
テスカトリポカ神は南米の夜の神であり、人間の生贄を求める悪魔と呼ばれることもあります。ズィムララでテスカトリポカ神がどのような活動を行ったのか、またどの勢力についたのかはまだ謎です。
オセロメーのアミュレットの力によって、すべての者はオセロメーに変身することができます。
これによって一時的に能力値が、
体力度×5 耐久度×6 器用度×2 速度×2 知力×1 魔力×1 魅力×2 幸運×2
となります。
オセロメーは「黒曜石の剣 6d6」一振りを変身とともに出現させることができます。この剣は特殊攻撃として「ミッカイルの剣」としての本性を現すことができ、これを宣言したときはダイスのゾロ目を振り足すことができます(この剣の6dを別に振り、ゾロ目が出たダイスは、それぞれの組み合わせで振りなおす。再びゾロ目が出たら振り足すことができ、ゾロ目が続く限り無限に数値を増大できる)。ただしこの攻撃のあと、黒曜石の剣は砕け、オセロメーの変身も解けます。
水中で行動する力も得ることができます。これは息が長くもつという効果であり、無限に水中にいられるというわけではありません。
■大団円
いかなる形でもオオアリクイの事件に終止符を打ち、生還すればPC達は勝利者です!
その冒険を称え、経験点を一人100点与えます。そしてズィムララの冒険は続きます!
■シナリオ中にPCが死亡した場合
正しい対処ができなかった場合や、なんらかの不運で全滅を喫した場合、あるいは仲間の誰かが死亡して深い絶望を感じた場合、PCたちは「時計をもったフクロウ」の夢を見ます。これはトート神であり、知恵と時間をつかさどる神です。
その直後、全滅したシーンの少し前に時間が巻き戻され、再び対処方法を問われることになります。
仲間を失っても冒険を進める、という意見にある者がいる場合は、この巻き戻しは起こりません。
その場合は、PCを失ったプレイヤーは新しいPCを作成して冒険に合流することができます。そのとき、失ったPCのデータをそのまま転用して冒険に参加することもできますし、まったく新たなPCを作成することもできます。
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