校則見直しに関する決議(案)

滝高等学校生徒議会

二〇二三年 月  日


 昨年十二月に、学校での「生徒指導のガイドブック」とされる「生徒指導提要」が改正され、校則に関しては、特に次の三点が追加された。


一 校則を学校のホームページ等で公開すること

二 校則を制定した背景について示すこと

三 校則を見直す場合にどのような手続きを踏むべきか、その過程を示すこと

選者 :  日本若者協議会 室橋祐貴代表理事 

出典 :  NHK「みんなでプラス」#学校教育を考える

www.nhk.or.jp/gendai/comment/0012/topic029.html



 この他、新しい生徒指導提要の一〇一頁から一〇三頁によると、「校則に基づく指導を行うに当たっては、校則を守らせることばかりにこだわることなく、何のために設けたきまりであるのか、教職員がその背景や理由についても理解しつつ、児童生徒が自分事としてその意味を理解して自主的に校則を守るように指導していくことが重要」としてあり、また、「校則によって、教育的意義に照らしても不要に行動が制限されるなど、マイナスの影響を受けている児童生徒がいないか、いる場合にはどのような点に配慮が必要であるか、検証・見直しを図ることも重要」だ。

 昨今、「ブラック校則」「学校依存型社会」などの問題が議論され、生徒の人権に配慮し時代に合わせた校則を模索する取り組みが行われているが、本校では見直しの議論の仕方も示されておらず、このままでは時代に取り残されるだけであることは明らかである。

 また、生活指導提要には、校則をホームページへ掲載することと校則について生徒が考えられるよう改定手続きを明文化することは、「教育委員会における取組例」として示されているが、本校は私立のため、これらの事も学校単位で行われる必要がある。

 よって、学校に次のことを求める。


一 全ての校則を、学校のホームページで、誰でも見られる形で公開すること

二 全ての校則について、制定した背景や合理的な理由を生徒に示すこと

三 校則を見直す場合に、どのような手続きを踏むべきか、その現実的な過程を示すこと

 右記一から三の項目を可能な限り早期に、遅くとも本年10月末日までに、実現させること


 右決議する。