森のピッコロ物語

2023年10月27日に中村堂から発売になった「森のピッコロ物語 信じて待つ保育 (著:中島久美子/写真:加々美吉憲/対談:菊池省三」に関する様々な情報を発信するサイトです。

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◆刊行記念トークショーと映画上映会を開催します

「『森のピッコロ物語 信じて待つ保育』(中村堂・2023年10月発売)」刊行記念トークショー & 映画上映会 を開催いたします。

八ヶ岳のふもと、森のピッコロようちえんの日常を描くドキュメンタリー映画[life ライフ~ピッコロと森のかみさま~](筒井 勝彦監督作品)の上映と、

「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」の著者であり、「森のピッコロようちえん」代表・中島 久美子氏のお話で構成します。

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山梨県北杜市八ヶ岳のふもと、自主運営の「森のピッコロようちえん」。

「森のピッコロようちえん」は、文部科学省に認可されず、認可外保育施設にも認定されず、幼児教育無償化の今、その制度にも乗らずに北杜市の片隅で活動しています。

「平和な社会の担い手を育てる。子どもたちが自分で考え、自分で決める」との保育理念で、日々奮闘中の中島久美子代表。

「熱き人間讃歌」を、映画とトークショーでお楽しみください。

開催日時 2024年4月6日(土) 14時~16時30分

会場   東京都北区・北とぴあ(ドームホール)

       〒114-8503 東京都北区王子1-11-1

定員   150名

参加費  3,500円(映画視聴・書籍代。書籍持参の場合は、1,500円)

            ※会場でお支払いください

主催    中村堂

詳細は、こちらから 

お申し込みは、こちらから。

1. 森のピッコロようちえんについて

「森のピッコロようちえん」の保育理念は、

「平和な社会の担い手を育てる。子どもたちが自分で考え、自分で決める」。

本書の「はじめに」の冒頭、著者の中島 久美子代表は、次のように紹介されています。

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森のピッコロようちえんは2007年に山梨県北杜市に生まれた小さなようちえんです。「幼稚園」と漢字にしないのは、文部科学省に認可されていないからです。ピッコロようちえんは文科省どころか認可外保育施設にも認定されず、幼児教育無償化の今、その制度にも乗れずに北杜市の片隅で地味に活動しています。

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詳しくは、「森のピッコロようちえん」のホームページをご覧ください。

https://mori-piccolo.jp/

「ピッコロの保育」の詳細は、こちらにまとめられています。

https://mori-piccolo.jp/?page_id=18

2. もくじと1冊構成

本書は、NPО法人子育て支援センターちびっこはうすが発行する子育て情報誌「ちびっこぷれす」に、2017年6月から2019年4月までに著者が寄稿して連載された「こたえは森のなか 森のピッコロようちえんのぼうけん」に、書き下ろした原稿と対談を加えて、1冊にまとめたものです。

「森のピッコロようちえか」の日々を伝える本文は、3つの章に分かれています。

合計8本×3で、合計24本収録。

1話を平均4ページで構成しています。

1章と2章の間に、著者の生い立ちと「森のピッコロようちえん」を作るまでの半生記です。

本書のために書き下ろしです。

2章と3章の間には、教育実践研究家・菊池省三氏との対談を収録。

菊池道場機関誌「白熱する教室 第34号(2023年秋号)/中村堂」掲載分に、新たに約10ページ分を追加しました。

どこからでもお読みいただける楽しい構成になっています。

3. 本の内容について

(1)メイン

28本のコラムが中心となる本書ですが、その内の1話を公開しています。

サンプルとしてお読みください。

「子どもたちが自分で考え、自分で決める」との中島 久美子代表の考えられている保育理念がよく分かる内容です。

●本文サンプル「1-1 きまりを守る子」1-2

http://nakadoh.com/wp/piccolo/piccolo1_1_01.jpg

●本文サンプル「1-1 きまりを守る子」3-4

http://nakadoh.com/wp/piccolo/piccolo1_1_02.jpg

(2)書き下ろし「私と森のピッコロようちえん」

「私と森のピッコロようちえん」は、著者の生い立ちと「森のピッコロようちえん」を作るまでの半生記です。

一部を紹介します。

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ピッコロでは、卒園児を対象にして年に7回「森の学校」を保護者が主催しています。そこにやってきた15 歳の子が、選挙権が与えられるまでまだ3年間あるのに、すでに選挙公報を読んで、自分だったら誰に投票するか考えているという話をしていました。社会の事を他人事にしないでいること、自分たちでよりよい社会を作っていこうと思っていることが伝わって来て、とても嬉しく思いました。

組織に頼らず、自分の技で生きていくということが自分の夢であり目的でしたので、その意味では、夢を実現できたことは嬉しく、有難いことだと思っています。

(3)対談

教育実践研究家・菊池省三氏との対談です。

「違う」ことが否定される現在の教育の状況に対して、「『違う』って、かっこいい!!」という点で、お二人は意気投合しました。

「白熱する教室 第34号(2023年秋号)中村堂」に掲載された内容に、新たに約10ページ分を追加しています。

こちらも、内容の一部を紹介します。

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菊池 教師は、ついつい権力をふりかざしているのです。そのことに、自身で気づけるかどうかがポイントだと思います。「先生」と「教わる者としての子ども」という関係は確かにありますが、そのことに自覚的であるかどうかです。教師が権力をふりかざすことが当たり前だという教育をずっと受けてきたことも確かですが、そのことから脱却できるかどうかが問われています。

中島 先生や警官になると、なった途端に権力を手に入れた気になって傲慢な態度をとってしまいます。一方で、営業職についた人は、ぺこぺこと頭を下げる。たまたまそういう職業に就いただけなのに、どちらもおかしいですね。

菊池 ピッコロようちえんのように、自然の中でありのままの姿を子どもたちが見せてくれていれば、その姿から本当のことを私たちは学ぶことができるように思います。


4. 本のサイズと印刷、用紙について

中村堂がこれまでに発行してきた本の大きさは、以下の3種類です。

・B5判 「白熱する教室」「コミュニケーションゲーム62」など。

・A5判 「叱る指導」「コミュニケーション科叢書」など

・四六判 「挑む」「授業を変えよう」など


「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」は、A5変型判です。

「変型判」に定義はないので、「A5判に近い大きさ」という程度の意味ですが、この本の場合は、本の高さ(天地)の寸法を、A5判よりも12ミリ短くして[210ミリ → 198ミリ]にしました。

短くしすぎると、1ページに入れられる文字数が少なくなってしまいますので、文字数を考えながら出したサイズです。


短くしたかった理由は、ズバリ「ピッコロ感」を出したかったからです。

※piccolo イタリア語で「小さな」の意味の言葉。

そして、この本には、1つのコラムに対し、1枚の「森のピッコロようちえん」の様子を活き活きと伝える写真(撮影:加々美吉憲)を掲載しています。

この美しい写真を読者にお伝えするには、元のカラーのまま掲載しないわけにいきません。

ということでも全160ページオールカラー印刷となりました。


印刷用紙は、カラー印刷に適しているという理由で選ばれることの多いコート紙はあえて使用していません。

仕上がりがツルツルとした感じになるため、「森のピッコロようちえんのしっとりとした感じとは違うな」と考えたからです。


選択したのは、オペラクリアマックスという用紙。

経年劣化が少なく、表面が平滑な上質の用紙で、紙の色は通常よりも明るいものの白過ぎることがなく目に優しいと共に、カラー印刷がマットな感じに仕上がります。

通常のモノクロ印刷で使う用紙の価格の1.5倍するのが悩ましいところですが、今回はこれを選びました。

5.  文字の大きさと書体

文字の大きさと書体についてご紹介します。

資料画像をご覧ください。

今回、本文の紙面レイアウト作成に当たり、文字の大きさと書体について、2点検討しました。

(1)誰もが気軽に読めるよう、大きめの文字にしたい。

 →中村堂の書籍では、一般的に10ptの文字を使用していますが、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」では、30%大きい13ptを使用しました。


(2)紙面が硬く感じられないよう、書体は柔らかく、読みやすいものを使用したい。

 →多くの読み物では明朝体が使用されていますが、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」では、「UD デジタル 教科書体」を使用しました。

この文字は通常では、文字と文字の空きがやや広く感じられるので、今回は10%ほど字間を詰めました。 

※「UD デジタル 教科書体」は、中村堂では現在「白熱する教室」で全面使用しています。

このフォントの誕生については、「奇跡のフォント」(著:高田裕美/時事通信社 刊)にまとめられています。


全体として、優しい感じの紙面となり、4ページを基本とする中島久美子さんのエッセイを、楽しく読んでいただけるようになったのではないかと思います。

6. 電子書籍(Kindle版)について 

「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」は、電子書籍(Kindle版)もご用意しています。

10月12日から予約受付が始まりました。

Kindle版は、予約していただくと、発売日当日、自動的に登録端末にデータがダウンロードされます。

オールカラーで編集した本ですので、カラー対応のタブレットでお読みいただくことをお薦めします。

7. 中村堂が、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」を発刊するにいたった経緯

私が、森のピッコロようちえん代表の中島久美子さんと初めてお会いしたのは、2022年12月6日でした。 

その日に、神奈川県川崎市で映画「Life ライフ~ピッコロと森のかみさま~」の上映会が行われました。

この映画は、菊池省三先生のドキュメンタリー映画「挑む 三部作」を作られた筒井勝彦監督の作品です。

筒井監督は、幼児教育、保育について、ライフワークとして取り組まれ、連続して作品を作られています。

その中の一つであり最新作が、「Life ライフ~ピッコロと森のかみさま~」で、山梨県北杜市にある「森のピッコロようちえん」を舞台としたドキュメンタリー映画です。

映画の予告編はこちら

筒井監督の最新作ということで、私もその上映会に参加しました。

そこでは、映画の上映と映画を作られた方々、映画に登場される中島さんをはじめとする方々によるトークショーが行われました。

代表の中島さんとお会いしたのは、その日が初めてでしたが、映画上映の前後、あるいは終わってからの懇親会の場で、楽しくお話をさせていただくと共に、子育て情報誌「ちびっこぷれす」に10年間コラムを連載されていることをお聞きしました。

戻ってからWEBでバックナンバーを読みました。

森のピッコロようちえんの保育理念である「自分たちが自分で考えて、自分で決める」の実現を、日々の保育活動の中で見事に実践されている姿に感動し、その様子を活き活きと伝える文章にさらに感動しました。

そして、今回の書籍化を私から提案させていただいた次第です。

本の「おわりに」につぎのように中島さんは書かれています。

「出版してくださったのは中村堂の中村宏隆さんで、ピッコロようちえんの映画「lifeピッコロと森のかみさま」の川崎での上映会で初めてお会いし、コラムを読んでくださり感動され、大変お忙しい中、形にしたいとの強い気持ちのおかげでこの書籍は出来上がりました。教育や社会をよりよくしたい熱い方々のおかげです。心から感謝申し上げます」

この本の出版が、「森のピッコロようちえん」の普遍的な価値ある実践を多くの方々に伝える機会になることを願っています。

8. 音声による内容紹介

RADIO 中村堂 (YouTubeによる音声番組)」で、中村堂代表の中村宏隆が本書の内容紹介をしています。

9. マスコミ紹介一覧

2023.11.9 YBSラジオ 山梨放送 ラララ♪モーニング

【モーニングコラム】のコーナーに、中島久美子代表が出演。

「森のピッコロようちえん」の活動と、書籍「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」を紹介されました。

★当日の番組スタッフのX(Twitter)

https://x.com/lalala_morning/status/1722422234978115909?s=20

2023.11.17 山梨日日新聞  に記事が掲載されました。  

許諾を得て、中村堂ホームページに記事を転載させていただきました。

10. お寄せいただいたレビュー・感想

amazonレビュー   ← アマゾンのサイトに移動します。

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子どもたちの眼差しの温かさと賢明さに、冒頭から涙。

著者と同じく、子どもが生まれながらに知っている自らの尊さを手放さないよう、私も見守る人でありたいと思いました。

3月に孫が生まれる予定ですが、その前にこの本に出会えて良かった。

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文字が大きくて見やすい。

横書きなのが読みやすい。

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「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」を感動しながら読ませていただきました。

現役時代、こどもから「人としての心を見透かされている」この仕事を、何故私は選んでしまったのかと何度も悩んだものでした。

声としては出せないこどもの思い、いつも許してもらっているこどもに報いるために何をすべきか。そんな想いで向き合ってきた気がします。

結局、心を残したままに退職となってしまい、出会ったこどもと保護者さんのご恩に報いるためにとの思いから、菊池道場徳島支部の活動を続けているのだと読ませて頂き確認できました。

この書籍は、まさしく「熱き人間讃歌」ですね。

多くの保育士や教師、保護者の皆さんに読んでいただきたいと思います。

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▼ある高校教師のFacebookへの投稿(個人情報は伏せています)

Aさんが本日、⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎短期大学を受験しました。

面接官「どのような保育がしたいですか」

Aさん「はい。一人一人を尊重した保育です」

面接官「そう思うようになったきっかけは何ですか?」

Aさん「はい。中島久美子代表の『森のピッコロ物語 信じて待つ保育』を読んだからです」

面接官「その本は知らなかったです。読んでみます

11. プレスリリース

PressWalker」にプレスリリースを掲載しています。

https://presswalker.jp/press/25147


12. 書店用POPの紹介

書店の台や棚に飾られるPOP。

「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」のPOPを作成して、書店に送っています。

著者の中島 久美子さんの見つめる未来を、共有したいと思います。

POPは、書店の棚を担当される方の好みが色濃く出ます。

届いたものは総て貼ってくださる方、POPは一切飾らない方。

もちろん、お任せします。

13. 中村堂日記

2023.10.19 本が完成して納品されました。

本日、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」が完成して、納品されました。

本日は、流通までの時間のかかる、「取次、大手書店グループ、ネット書店」への出荷を完了させました。

直接取引書店、個人購読者向けの出荷・発送は、10月23・24日になります。

出来上がった本は、A5変型判で、通常のA5判よりも12ミリ短くして [210ミリ → 198ミリ]にしました。

12ミリだけの違いですが、小さくもかわいらしい感じがします。

カバーの加工は、光沢を抑えた仕上がりのマットPPにしていますので、落ち着いた感じです。

カバー、見返し、扉と順にめくっていくと、薄めの緑で統一されていて、やはり落ち着いた感じがします。

オールカラー印刷をした本文の紙は、少しクリーム色がかっていて、森のようちえんの輝く写真を美しく伝えてくれます。

編集を始めた段階の自分の頭の中のイメージが、いい感じで形になったことをとても嬉しく思っています。

本日(2023年10月19日)、「森のピッコロ物語 信じて待つ保育」が完成して、納品されました。

本日は、流通までの時間のかかる、「取次、大手書店グループ、ネット書店」への出荷を完了させました。