パルサーは、その名の通り極めて正確なパルス波を放出しており、それらを利用することにより、ブラックホール周辺の環境の探査や、重力波の検出、一般相対論の検証をも可能にする。例えば、いわゆる強いCP問題を理論的に解決する未発見の粒子であるアクシオン粒子、もしくはその亜種は、ごく近年の宇宙論的観測によりその存在が示唆されているが、それらはブラックホール周辺では雲のような構造を形成し、スカラー波や重力波を放出する可能性がある。もしこれらを捉えることができれば、宇宙論的観測とは独立な制限・傍証を与えることができる。このように、本研究会ではパルサー、ブラックホール、重力理論をキーワードに、関連する分野の研究者が会し、現状の把握から新しい方向性を探る。
[開催方法]:全面オンライン開催,招待講演のみ
ZOOMを用い,講演者の方を共同ホストにした上で,画面共有をしていただいてご講演いただきます.
招待講演を手掛かりに,今後の研究について新しい方向性に関する双方向の活発な議論を推奨します.
[日程]:2021年6月29日(火)9:00開始
9:00 - 9:45 八木 絢外 (Virginia U.) 「連星パルサーを用いた重力理論の検証いろいろ」
(15分 休憩,及び予備時間)
10:00 - 10:45 大宮 英俊 (京都大学) 「くりこみ群による自己相互作用するアクシオン雲の解析」
(15分 休憩,及び予備時間)
11:00 - 11:45 吉野 裕高 (大阪市立大) 「強重力天体とアクシオン、重力波」
(昼休憩)
14:00 - 14:45 斉田 浩見 (大同大) 「銀河系中心BHを周回する星の測定データに基づく重力理論の検証:PPNアプ
ローチ」
(15分 休憩,及び予備時間)
15:00 - 15:45 加藤 亮 (大阪市立大) 「PTAによる背景重力波の円偏光の検出」
孝森 洋介(和歌山高専),成子 篤(YITP),高橋 慶太郎(熊本大),山内 大介(神奈川大),柳 哲文(名大)
takamori_あっと_wakayama.kosen-ac.jp
SKA-JP コンソーシアム
京都大学 基礎物理学研究所