ZOKU (安藤卓児、大倉なな、田邊恵利子)

"Inside / Out"


<経歴>

2021年「ゲンロン新芸術校」第6期の卒業生、安藤卓児、大倉なな、田邊恵利子により結成。


展覧会 

2021年「ZOKU」「続」/ゲンロン五反田アトリエ


<今回の展示について>

本展は、二つの会場で同時に開催される、一対となった二つの展覧会によって構成されている。展覧会は、表と裏、内と外のように固定化された「境界」を脱構築し、私たちの精神や身体を在るべき姿へと解放することを共通のテーマとしている。


「私たちはZOKUに 食べられた」は、会場となった民家を、怪物「ZOKU」の体内に見立てて構成されている。鑑賞者は「ZOKU」に捕食され、消化されるプロセスを疑似体験する過程で、民家の内側と外側が反転したかのような奇異な空間を巡る。人間が還りたい家を生物の体内に備わる「自然」に例え、会場に設置されている無数のBOXを開封することで「ZOKU」から謎めいたコードを受けとる。


「Inside/Out」では、3名の作家が、本来は自由であるべき身体の為の衣服を合作して作る。グループ名でもある「ZOKU」の外骨格を探るかのように、それぞれの土地で制作する過程で、本来は身体の内側にある血管などのモチーフが、樹木の枝のように、衣服の外側へと広がり、会場の周辺環境を取り込みながら、内でも外でもない融通無碍な世界を形成する。


私たちは都市空間に作られた燕の巣のように、自らの内に流れる自然に従って、外の世界で拾い集めた物を交えながら作品を作る。それらは作家と鑑賞者の結び目であり、都市と自然の結び目でもある。双方が互いに食べあうことで、コード(遺伝情報)を受け渡し、変化し続ける永続的な関係性。それを循環と定義するならば、もはやそこには境界はないはずだ。


ZOKU (安藤卓児、大倉なな、田邊恵利子)

"Inside/out"

2022.12.21 Wed. - 2022.12.29 Thu ( closed on 12.26 Mon. )

13:00 - 19:00

入場料: 500円

主催: イマジン

文化庁「ART for the Future! 2」補助対象事業

PATH ARTS

〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町7-19 B102

Email: patharts2022@gmail.com