「乃木坂46」「欅坂46」「日向坂46」「櫻坂46」など、いわゆる「坂道シリーズ」のリスペクトイベント「新宿⊿坂46ナイト」のオーガナイザーTYMEさんに、イベントを始めたきっかけや、こだわり、グループの進化とともに変わっていくイベントの雰囲気やお客さんについて、じっくりお話を伺いしました。
うり 早速ですが「新宿⊿坂46ナイト」は、どんなコンセプトでやられているイベントなんでしょうか?
TYME 坂道シリーズをとにかく好きな人たちが集まるパーティーっていうのは、他のアーティストリスペクトイベントもそうだと思いますが、特に「坂好きな人たちが贈る、坂好きな人たちのためのイベント」っていうところは大切にしています。
ひろし 毎度ハイクオリティなダンスやライブなどのショーケースも入れてらっしゃいますよね。
TYME ダンスは毎回入れるようにしています。ライブはときどきですね。
DJだけだとものたりないし、坂道ってGOGOとかQueenのイメージではないし、やっぱり本家もダンスが特徴的なので、ダンス・ショーケースは毎回入れたいなと思っています。
ひろし イベントを始めたきっかけはなんだったんですか?
TYME 欅坂46の1stシングル(サイレントマジョリティー)にハマって、当時坂道は誰もイベントやっていなかったというのもあったし、「あ、これはちょっと誰かにやられる前にやりたいな」みたいなのもあったけど、とにかく単純に好きになったからやりたい、みたいな感じでしたね。
うり 欅坂はデビューシングルのタイミングだったけど、乃木坂は12, 3枚のリリースがあって、それでも乃木坂のイベントはなかったんですね。
TYME そうですね。まだイベントとしてはなかったですね。
うり それで「坂道」としてまとめてイベントにしよう、となったわけなんですね。
ひろし 最初は「乃木坂」と「欅坂」だったイベントも、回を追うごとにグループが増えていったんですね。
TYME そうですね。2016年に始めた当時は、最初は「乃木坂と欅坂」というより「乃木坂とサイレントマジョリティーしかなかった」って感じですが(笑)
正確にはカップリングがあったからもう少し欅も曲はあったんだけど、そんな状況だし、最初始めたときはそんなにお客さんが来るとは思っていなくて。でも、蓋を開けたら結構来ていただいて。
「サイレントマジョリティー」で知ったお客さんだけじゃなく、実は乃木坂が好きで、でも他のイベントだと表題曲しかかからないからオンリーイベント待ってました、っていうお客さんもいらっしゃってくれて。
うり 最初はしっぽりイベントできると思ってたら、たくさんお客さん来ちゃってちょっと大変じゃなかったですか?(笑)
TYME そうだね(笑)でも、ダンスチームは3組いれてたんですよ。
うり えー!抜かり無い(笑)
TYME しかも全組「サイレントマジョリティー」やるっていう(笑)
ひろし・うり マジすか!?(爆笑)
TYME DJでもかけてるし、最後の最後のアンコールでもかけたら、お客さんから「5マジョ!5マジョ!」って声が上がってましたね(笑)
うり その時、団子坂46※ももう出てたんですか?
TYME 団子坂はいなかったです。リーダーのゆうやがまだ東京に出てきてなくて、団子坂そのものの存在もなかった時代です(笑)
うり おぉ、まだその頃なんですね。
TYME でも、ゆうやが当時Twitterで「2回目は絶対に行く!」ってツイートしてくれて、で、2回目、本当に遊びに来てくれて、そこで初めて知り合ったんですよ。
うり じゃあ今、ゆうやさんがこうやって出演するようになったのも、元々彼が本当に坂道好きだったからなんですね。
TYME そうですね。ゆうやに限らず「新宿⊿坂46ナイト」の出演者はみんな、坂道好きなメンバーです。ダンスチームやシンガーは「この曲踊りたい、歌いたい」っていうのを持ってますし、DJについてはかなり知識も豊富な "コアファン" がやってますね。
※今回OTONA parkにも出演するダンスチーム
ひろし お客さんについてはどうでしょう?どんな年代とか層の方が多いんですか?
TYME 日向坂のファンが増えてからは、やはりお客さんも若い方が増えてる感じがしますね。
うり やっぱり、グループごとにファン層って違ったりするんですか?
TYME もちろん全部推している人もいるけど、やっぱりそれぞれのグループの売出しのタイミングって一番勢いがあるから、その時に10代・20代だった人が中心層になっているのかな?と。
乃木坂はもう10年以上活動しているのもあって、若い層もいながらも30代はもちろんそれより上の世代の方もいたり、日向坂にはやっぱり20歳くらいの方とかもついている印象で。そういう方がこのイベントを知ってくれて来てくれたりしているので、イベントの客層としてはかなり幅広くなっていますね。
うり アーティスト、グループの活動期間が長いからこそイベントの客層が広がっていて、その垣根が無いっていうのはいいですね。
TYME そうですね。好きな音楽に国境は無いよねっていうのはアイドルもアーティストもイベントも同じで、好きな気持ちで集まってるからこそ、垣根なく楽しめるんですよね。
ひろし 幅広い年代の方が一緒になって歌ったり盛り上がっている姿は、前回の坂ナイトに伺わせてもらったときも印象的だったんですが、もう一つ、イベントなのかお客さんなのか、共通した雰囲気がある気がしたんですよね。
うり それは「坂道大好き!」みたいな熱気のような?
ひろし 熱気は確かにあるんですが、"アイドルナイト" の割に?と言って良いのかわからないですが、キャピキャピしてないという印象があって。
あえてわかりやすく強い言葉を選ぶと、自分の思うアイドルってやっぱり、AKBに代表される「アキバ文化」とか「オタ文化」の延長線上で見がちだったんですけど、"坂"って、レーベルが、デザインや特に建築家の作品までロケしてMVを作ってたりとか、そういうのが回り回って、ファンもどことなく洗練された雰囲気を纏っている人が多くなるのかな、なんて感じたりしました。
うり 確かに。若い層も多いはずなのに、どこかキャピキャピしてないというか、それだけじゃないと言うか。
TYME ショータイムはみんなすごい声援で盛り上がってますけどね(笑) デザインや見せ方については本当にその通りで、実際、坂道の衣装とかアートワークのデザイン展がやられていたりするんですよね。しかも、CDショップの一角とかではなく、六本木のミュージアムできちんと「アートとして魅せる展示」でやっていて。
うり うわ!もう総合芸術ですね、これは。
音楽面で言うと、坂道系っていわゆる「アイドルソング」っぽくないっていう印象がありますね。
TYME そうですね。「サイレントマジョリティー」とかMVで最初から最後まで誰も笑わない、とかね(笑)
うり そうそう!結構衝撃的ですよね。もちろん、そういう曲だけではないですが。
あえて比較すると、僕は、AKBシリーズに多いような "ザ・かわいい" みたいな雰囲気の曲よりも、坂道シリーズの "アイドルっぽくない" 曲の方がしっくりくるんですよね。
TYME 実は、AKBのレーベルって元々は(今、坂道系を持っている)ソニーだったんですよね。でも、CD販売において独占禁止法に抵触するかもしれないという騒動があって。その後、AKBはキングレコードに移籍して大ブレイクするんだけど、そのあと出したソニー時代のMV集のタイトルが「逃した魚たち」っていう(笑)
それで、ソニーがもう一度秋元先生にやらせてくれ!って頼んで作られたのが「乃木坂46」で、「AKB公式ライバル」っていうことになってるんですよね。
うり なるほど!そうだったんですね!
TYME みんな知ってる話だけどね(笑)
ひろし お恥ずかしながら全然知らなかった…(笑)
うり やっぱり、ニワカというか、ファンでないと全然知らなかったりしますよ!面白い!
ひろし でも、そういう経緯があったからこそ、ソニーは本気というか、AKBに対しての差別化としての音楽づくり、デザインやコンセプトづくりに繋がってるのかもしれないですね。
TYME そうそう。こういう「世界観を創る」みたいなのってソニーの得意技でしょうしね。
ひろし ちなみに、そういった "洗練された雰囲気" をイベントにも持ってこようみたいな意図はあったりするんですか?
TYME うーん、そこまで意図はしてないですかね。例えば、フライヤーの写真で、アートワークやMVをオマージュさせてもらってるけど、それは単純にリスペクトとしてって言うのと、自分が単純に好きでやっているという感じですしね。
うり 元のアートワークやMVがこだわって作られているからこそ、そこに共感をしてリスペクトをして、と考えると、結果的に洗練された雰囲気みたいなものや、こだわりが入ってきている感じはしますね。
ひろし さて、では最後に、いつもは6時間のイベントを今回は60分にギュッと凝縮してやっていただきますが、当日はどんな時間になりそうでしょうか?
TYME 難しいですね(笑)メジャー曲でみんなで盛り上がるのが正解なのか、でも、有名じゃないけどいい曲あるよっていうのをお伝えするのもDJの役割だったりするので、そこはちょっと葛藤するところは正直ありますね。
実は、本編のイベントだと、坂ナイトだからこそかけたいアルバム曲やカップリング曲、マイナー曲が前半かかりがちで、メジャー曲は最後に山ほど残ってたりします(笑)
うり あるあるですね(笑)メジャー曲をワンコーラスだけでばーっとかけていくんですか?
TYME 実はそうではなくて、前もってテレビサイズに編集した音源を用意しておいて、それを矢継ぎ早にかけてます(笑)
乃木坂のライブが実は1 verseだけやって、その代わり40曲とか50曲やるスタイルなんですよね。
うり なるほど、そのスタイルをオマージュしているんですね。
TYME 少しでもライブの臨場感を出せればな、と思ってます。
あと、ライブで言うと坂道ってペンライト文化がすごくて。曲によって色を変えたりとか。なので、坂ナイトでも「グッズ割」っていうのをやったりとかしてて。
7月14日も、ぜひお持ちの方はペンライトを持ってきて、みんなで楽しめたらなと思ってます。
ひろし 当日、TYMEさんが乃木坂ライブスタイルでまくしたてるのか、なにをどう持ってきてくれるのか楽しみです(笑)
TYME でも、どんなに用意して持っていっても、結局その通りにかけたことなんて一度も無いんですよね(笑)
うり 逆に、本編イベントが6月30日にあるからこそ、「あれかからなかったな〜」っていう曲がかかる可能性もあるんですかね?(笑) 60分に凝縮しているからこそ見せられるものもありそうですね。
TYME もう燃え尽きてる可能性もあります(笑)が、尺だけじゃなく例えば、本編イベントはデイイベントだけど、こちらでは夜中の時間帯になるとか、おんなじものには絶対にならないと思いますし、しないです。
ダンスについても、本編のイベントと違うものが見せられないか、ダンスチームと話し合ってますよ!
ひろし いやぁ、楽しみになってきました!
うり 坂ナイト初めてという方はもちろん、6月30日の本編に行かれた方にも、ぜひ来ていただきたいですね。
TYME はい、普段坂ナイトにお越しいただいている方も、今回他のイベントをお目当てにしている方にも、ぜひお越しいただけたら嬉しいです。
ひろし TYMEさん、本日はありがとうございました。
うり ありがとうございました。
総勢18組のアーティストリスペクトパーティー&コンセプトパーティーが集結する OTONA park SHINJUKU。
それぞれに、フィーチャーするアーティストやパーティー特有の魅力があることはもちろんのこと、各イベントオーガナイザーの"人となり"や"想い"を知ることができれば、より深くイベント当日を楽しめるのではないか。
#むこ3はそう考え、イベント内ではあまり見ることのできないオーガナイザーの姿、聞くことのない"秘めた思い"や"こだわり"に迫るべく、単独インタビューを実施🎤
唯一無二、この人だからこそ、このパーティーあり!
そんな発見や驚きばかりの特別インタビューです。
ぜひ、ご来場前に気になるコンテンツをチェックして、一段深くイベントを楽しんでみてください。