仕事帰りの主人公は、いつもは入らない路地裏でその看板を見つけた。


『本格個室料理・入浴・マッサージ。中国茶、薬膳料理、漢方を用いた食事と生薬湯、古式マッサージのトータルリラクゼーションで、今夜は久しぶりにぐっすりと眠りましょう』


『春霖仙女』


そう書かれた看板を見て、ちょうど疲れていた主人公は食事がてらその店に入っていく。


「いらっしゃいませ」


涼しげな若い女性の声。ゆったりとした中華風の衣装を着た女性が立っていた。

綺麗な女性だった。年は僕よりも少し上くらいだろうか。長く艶やかな黒髪を後ろで結い、切れ長な目は柔和に微笑んでいる。暖色の穏やかな照明の下でもわかる、やけに白い肌が印象的だった。男の目を惹きつけてやまない、淫猥なほどに白い肌——。


……僕は今、何を考えていた?


「私、店長の今泉更紗(いまいずみ さらさ)と申します。現在のお時間からのご利用ですと、お食事の給仕、入浴のお世話、マッサージ、すべてを私が担当いたします」


食事によってか、生薬湯によってか、体はどんどん熱くなり——

マッサージする彼女の指先が、だんだんと、際どいところを掠め始める——。


「男性は特に、この競争社会では常にプレッシャーを感じて生きておりますから」

「今日は恥ずかしくて気持ちいいこと、ぜーんぶしましょうね♡」


「男に生まれてきたことを、天に感謝させて差し上げます♡」


「男性は特に、この競争社会では常にプレッシャーを感じて生きておりますから。

何かひとつでも強くないと、誰かに勝たないと、この社会では爪弾きにされてしまいます。

男性であると言うだけで課せられる役割、強くあらねばならないという無言の圧力、ジェンダーバイアスに声を上げられず苦しむ男性を救いたい、一人の人間に戻ってぐっすりと眠っていただきたい、というのが当店の根本の理念なのです」


「いいんですよ♡ 男性がこうなってしまうのは自然なことなんです♡ お食事と、入浴で、身体中熱くなってきてますよね♡ ふふ、マッサージそんなに気持ちよかったんですか?♡」


「大丈夫です♡ 心も身体も開いて、すっかり気持ちよくなる準備ができましたよね♡ これからお客様が味わうのは、あたたかく降り続く春の雨、春霖に煙る極楽浄土……♡」

「男に生まれてきたことを、天に感謝させてさしあげます♡」




「先ほどから思っておりましたが……お客様、本当はお好きなんですよね?」

「……ち・く・び♡」

「男の子の手加減したオナニーじゃ絶対に辿り着けない本当の快楽で、たっぷりと上書きしてさしあげますから♡ 今日はとことん味わってくださいね♡」


「さっきも言いましたよね♡ 今日は恥ずかしくて気持ちいいこと、ぜーんぶしましょうね、って♡ 男の人にはまだとっておきの恥ずかしいところが残ってますよ♡ ほら、こ・こ♡」

「アナルです♡」

「男性だけに許された特別な快楽……“前立腺”の快感を、身体に刻み込んでさしあげます♡」



女性上位 / 男性受け / 逆転なし


言葉責め(罵倒なし)/ 乳首責め

手コキ / 亀頭責め/アナル責め

乳首アナル同時責めディープキス騎乗位

四つん這い乳首責めペニバン逆アナル



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