大滝楽舎
大滝楽舎
廃校利用・・・地域活性化のために
佐渡島は、北前船や金山、文化人の島流しなどの影響の下、豊かな自然に囲まれ、高い精神文化が発達してきた島です。
中でも島の南部・大崎地区は人口200人ほどの集落ですが、
風流人の多い地域として知られ、今なお昔からの風景や生活、文化の残る場所です。
いま佐渡では急速に過疎・高齢化が進んでいます。それらの文化が失われてしまうのは惜しい。
何とか佐渡を元気にし、大切なものを次の時代に伝えたい――。そう願う有志が、
平成22年3月に廃校になった大滝小学校を、地域活性化の拠点として始めたのが「大滝楽舎」です。
むかしの知恵から学ぶこと
昔の生活は化石燃料や電気を使う必要がありません。自然の恵みを取り出し生かす、
生活の知恵が抱かれています。娯楽も同じで、金はかからず、しかも感性を磨いたり、
創造力や物事の深い洞察力といった精神力が育つものでした。時代から見放され、
忘れられ、滅びつつある多くの田舎や、そこにあるもの。
そこにこれからの時代に必要な新しい世界観や価値観のヒントがあると思うのです。
楽舎ではそうしたむかしの知恵、精神文化に触れることができる展示を行っています。
また、むかし流の農業や生活、娯楽を実際に体験できるイベントも随時企画していきます。
大滝楽舎ではそのほか、佐渡の魅力を伝えるさまざまな展示や、
佐渡ゆかりのクリエイターたちによる作品の紹介も行っています。
また、佐渡へ移住を希望する方々への支援も行っています。佐渡で暮らしている人々、
これから暮らしたい人たち、そして佐渡を知りたい方々の交流の場として、いつでも気軽に立ち寄ってもらいたい。
そして新しい時代の生き方をみなさんとともに考え、生み出していきたい――。そのような場所になることを「大滝楽舎」は目指しています。