「おおせと日記 R4」

 3月24日(金) 「出会いに感謝!」

 この大瀬戸小学校で過ごした3年間。子どもたち、先生方、保護者・地域の皆様との出会いは、私の人生の大きな宝物となりました。最後まで優しい言葉、励ましの言葉をかけていただき、胸がいっぱいです。

 どんなに書き綴っても、感謝の思いは伝えきれないので、離任式で伝えた詩を記し、最後のブログにしたいと思います。これまで本当にありがとうございました。


 「かがやく大瀬戸っ子へ」

    学校下の坂道

    西浜に降りる階段

    船着き場までの道のり

    何度通っただろう

    そのたびに出会う みんなのあいさつが

    私のエネルギー源でした

    たくさんの元気な挨拶をありがとう


    勉強でわからない時

    その苦しさから決して逃げず

    問題がとけるようになったときの

    みんなの笑顔が 

    私の大きな喜びでした

    たくさんの努力をありがとう


    離任する前に みんなからもらった たくさんのメッセージ

    どんなに忙しくても

    人を大事に思うみんなのやさしさが

    私の生きる力となりました

    たくさんのやさしさをありがとう


    これからもお互いに

    命いっぱいに輝こう

 3月22日(水) 「希望」

 この3年間、事あるごとに引用してきた言葉があります。それは「雲外蒼天~困難を乗り越えた先に必ず希望がある~」という言葉です。どんなに天気が悪くても、雲を突き抜ければ限りなく青い空(希望)が広がっています。

 本日のWBC、日本の優勝を知り、誰もが歓喜に満ちたと思います。大瀬戸小学校でも、日本の勝利を知った子どもたちの歓声が上がりました。苦しい状況を乗り越えたからこその歓喜、そしてまさに今日の勝利の原動力となったのは不振にあえいでいた村上選手でした。

 誰もが苦しい時がある。村上選手も、このWBCの期間中、人一倍バットを振っていたとのこと。苦しい時、いかに辛抱強く努力できるか、その耐性を大瀬戸っ子にぜひ身につけさせたいと強く思います。

 侍ジャパンの選手のみなさん、たくさんの感動をありがとうございました。

 3月20日(月) 「卒業生を思う」

 先週の17日(金)に記念すべき第10回目の卒業式が無事に行われました。心配された雨が降ることもなく、屋外での見送りも最後まで心を込めてできました。

 さて、卒業生34名が巣立った校舎はさぞ静かだろうと思っていましたが何の何の…なかなかのエネルギーがあふれていました。このあふれるエネルギーを最後のまとめに注力させ、良い締めくくりにしたいと思います。

 立つ鳥跡を濁さず。私自身も悔いのない締めくくりを…。

  3月16日(木) 「いよいよ明日!」

 明日に向けた準備が整いました。卒業生とかかわりのあった先生方からもたくさんの花束やメッセージが届きました。

 いよいよ明日は卒業式。一人ひとりが輝く卒業式にします!

 3月15日(水) 「心をこめて」

 卒業生一人ひとりを思いながら、学級目標「光」を意識して創った詩です。一行ごとに子どもたちの名前(漢字)が出てきます。

 いよいよ明後日は卒業式。在校生や先生方が心をこめてつくった掲示物やメッセージが校内のあちこちに見られ、みんなで心をこめて6年生を送り出そうとする雰囲気に満ちています。

 また6年生は、朝から2時間かけてみんなが使う体育倉庫を使いやすいようにきれいに片づけてくれました。お互いを思い合う気持ちが校内に満ち、きっとすばらしい卒業式になると感じます。

 明日は午後から卒業式の準備作業。6年生のことを思い、みんなでしっかり準備します!

 3月14日(火) 「離れていても つながる心」

 2月の上旬のブログで、西海市社教だより「すくらむ」に掲載されていた5年生の記事を紹介しました。5年生からの心のこもった贈り物を「ただじゃもらえん」と言って大事にしてくださる地域の皆さん。両者の思いが重なり合うようなとてもよい記事でした。

 数日前、地域のみなさんから、5年生にお礼の手紙が届きました。中には100歳近い方の直筆の手紙もありました。どれも思いこもった手紙で、離れていても心つながっていることを実感しました。これを読んだ5年生は、きっと心を打たれたことでしょう。

 「人は人を浴びて人となる」と言われます。次年度のリーダーとなる5年生がひと回り大きく成長するきっかけをいただきました。誠にありがとうございました。

 3月10日(金) 「わくわく学習」

 今朝、学校下の坂道を登りながら、子どもと一緒に登校しているとき、一年生からうれしい言葉が聞かれました。

 「今日の『わくわく学習』では、台湾語について調べようと思います。」

 ???・・・最初はピンときませんでしたが、会話の中から、そうした外国への興味がWBCをきっかけとしてわいてきたことを察することができました。サッカーワールドカップの時にも感じたことですが、こうしたスポーツイベントは、『世界』に関心を広げるうえで、絶好の機会となります。

 さらに続けて次のような言葉が…。

 「台湾語と中国語には、少し違いがあります。」

 私よりも世界を知る一年生の存在、そしてわくわく学習に楽しんで取り組んでいる一年生の姿をたいへんうれしく思いました。

 「ちなみに今日の対戦国は?」「日本のどこで試合があるの?」…まだまだ学びは広がりそうです。

 3月9日(木) 「クジラ、現る!!」

 松島沖にクジラ現る!このことを私に教えてくださったのは、昨日昔遊びの先生として来校された松島地区の辻脇さんでした。

 写真も複写させていただき、早速児童玄関に掲示しました。すると「え~、うそ~」「本当におると?」「どんくらいの大きさかな?」など、子どもたちの興味がどんどん湧いてくる様子が伝わってきました。

 貴重な情報を提供してくださった辻脇様、誠にありがとうございました。

 3月8日(水) 「昔遊びに挑戦!」

  地域の先生にごあいさつ

   あやとり、楽しいな!

  やさしく教えてもらったよ!

  本日の2・3校時に行われた1年生活科の学習の様子。地域の「遊びの名人」に習いながら、運動場と体育館をいっぱいに使って、いろいろな遊びに挑戦しました。目を輝かせながら昔遊びに挑戦する子どもたちを温かく指導する地域の皆様。やっと、やっと当たり前のふれあいが戻り、たいへんうれしく思いました。あやとりコーナーでは、マジックまで教えていただき、感謝しかありません。「超楽しかった~」「また したか~」など、生き生きと話しながら教室に戻る子どもの様子からも、今日の活動の充実ぶりがうかがえました。

  本日御協力をいただきました11名の地域の皆様、楽しい時間を本当にありがとうございました。

 3月3日(金) 「出前授業」

 クロームブックを使って、車輪の動きをプログラミング!

 自分がつくったプログラムを基盤に読み込ませる作業

 車輪に基盤をセットし、スイッチオン!

 長崎大学教育学部附属小学校から2名の先生方にご来校いただき、6年生の理科の授業(プログラミング学習)を行っていただきました。マイクロビットというソフトを用いながら、写真にあるように、①車輪の動かし方を自分でプログラミングする、②自分がつくったプログラムを基盤に読み取らせる、③車輪に基盤をはめ込み、実際に車輪を動かすという手順で学習を進めていきました。

 自分が思った通りに動かすことができた子、何度も試行錯誤しながらプログラムを修正する子など、一人ひとりが意欲的に学ぶ姿が見られました。卒業を前に、未来につながる学びができたと感じます。

 附属小学校からお越しいただいた松本先生、鈴木先生、本日は誠にありがとうございました。

 3月2日(木) 「たくさんのありがとう」~6年生ありがとう集会~

   出し物に見入る6年生

    校旗の引継ぎ式

 6年生と共に過ごす日はあと11日。これからは一瞬一瞬が、かけがえのない時間です。

 今日の「6年生ありがとう集会」では、在校生と6年生との大切な思い出、そして大事なつながりを物語る出し物が次々に出されました。

 在校生の「ありがとう」と6年生の「あとは頼む」という気持ちが重なり合い、大瀬戸小に希望のエネルギーが生まれた時間となりました。

   

 2月27日(月) 「円の直径と円周」

 先週金曜日の5年生の算数。円周の長さは直径の約何倍になっているかを実測して調べる授業です。身の回りの円を見つけて、実測を行います。写真はガムテープを用いて調べているところです。

 ①直径は3本の定規を使って、一番長いところを見つけます。

 ②ガムテープの周りは紙テープを使って測ります。

 さて、実測が終わったらいよいよ計算。計算が複雑になることもありましたが、電卓で確かめを行いながら、調べた結果をまとめていきました。

 4班とも約3.1倍から3.2倍の間になりました。

 まさに円周率(約3.14)に近い結果となり、5年生の作業の正確さをうれしく思いました。

 ちなみに私は無駄に円周率を30桁覚えています。

 2 月22日(水) 「三寒四温」」

 「三寒四温」とは、2月から3月上旬にかけて寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように、7日周期で寒暖が繰り返される現象のことを言います。ここ数日はかなり冷え込んでいますが、「四温」に期待したいと思います。

 さて、そんな寒さに耐えながら、大瀬戸小の「みんなの森」には美しい梅の花が顔をのぞかせています。 じっと寒さに耐えたからこその美しさでしょうか、桃色の花に見とれてしまいます。

 離れたところで木蓮のつぼみも膨らみ始めています。まだまだ寒いですが、確実に春が近づいています。 

 2月21日(火) 「地域の方の思い」

 今朝、学校運営協議会の事務局会が行われました。その際、地域コーディネーターの佐々木さんが次のようにおっしゃいました。

 「そこの坂道を登ってきよったら、出会った2年生の子どもが『あっ、佐々木さんだ!!』といって話しかけてくれたとさ。そいがものすごくうれしかったっさね。」

 日頃お世話になっている地域の方への感謝の気持ち。それを「あいさつ」で体現した2年生の姿。この姿が当たり前になるよう、名前で呼び合える関係性を築いていきたいです。

 2月20日(月) 「クラブ活動見学会」

 今日、次年度から「クラブ活動」がスタートする現3年生が、6つのクラブ活動の様子を見学しました。写真は、アウトドアクラブの活動に見入る3年生の姿です。各クラブとも、自分たちの活動の面白さや魅力を伝える工夫をしており、3年生にとっては頭を悩ませる時間だったかもしれません。

 クラブ活動の目的は、①望ましい人間関係をつくること、②個性を伸ばすこと、集団の一員として協力してよりよいクラブづくりに参画しようとする自主的,実践的な態度を育てることです。

 次年度も、クリエイティブな活動が展開されると感じます。

 2月17日(金) 「手紙」

 写真は2年生に送られてきた手紙です。給食週間中に2年生が書いた感謝の手紙に対するお礼です。ご多用な中、時間を割いて、子どもたちが読みやすいようにやさしい言葉で書いてくださったこの文面に、やさしさがにじみ出ています。

 「みなさんのおたよりをよませてもらってまたがんばりたってみたいと思いました」ー本当にありがたいお言葉です。

 手紙を通した心のつながり。この手紙は子どもたちにとっても「よし、がんばるぞ!」という気持ちを湧き立たせるものとなりそうです。

 2月16日(木) 「一年間の成長」

  高くきれいなフォーム(1年)

   美しいメロディー(1年)

 自分の成長を見つめて(2年)

学んだことをクイズにして(3年)

 リズムに乗って連続跳び(4年)

  今日は私が先生に(5年)

  未来への思い・決意(6年)

 最後の授業参観。自分ができるようになったこと、自分が努力を重ねてきたことを一生懸命表現する子どもたちの姿、そしてその姿をやさしく見守る保護者の方々。校内にはあたたかい空気が満ちていました。

 私も全学年の授業を参観しましたが、失敗しても最後までやり抜く子どもたち、自分の思いを懸命に伝える子どもたちの頑張りをとてもうれしく思いました。

 年度末のご多用な時期です。きっと仕事の合間をぬって参観された方も多かったことでしょう。保護者の皆様、本日は誠にありがとうございました。


 2月15日(水) 「子どもたちの思い」

 「こんな一年にしたい」-そんな思いを漢字一文字に込めた5年生の掲示。一人ひとりの志が伝わってきて、心を打たれます。

「和」…令和になって戦争や犯罪が起こっているように、学校ではケンカが起こっている。なのでこの令和からケンカのない平和な学校にしたいと思ったから。

「虹」…虹の色の種類くらいたくさんのことを得意になれるような一年にしたい。

 また、子どもたちの作品(言葉)は、心をいやす力にもなります。

 「なにぬねの作文」

「な」…なぜだろう

「に」…にんげんは

「ぬ」…ぬるいのがすき

「ね」…ねこじたの人も

「の」…のむことができる


 「俳句」

  冬の朝 抹茶ラテで ひと息つく


 明日の授業参観、そんな子どもたちの思いがこもった作品にもぜひ注目していただけたらと思います。少し寒い一日となるようですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 2月14日(火) 「3学期、残り〇日!」

 一人ひとりが新たな気持ちで目標を掲げ、歩み始めた3学期もはや半ばを過ぎました。純粋に学校に来る日は、あと・・・・卒業生は22日、在校生は26日になりました。進級までにやるべきことを考えると、少なからず気が焦ります。

 さて、写真は一年生が書きぞめで書いた文字です。「字は体を表す」と言われますが、文字には人としての心身の成長が表れます。実に堂々とした立派な文字です。きっと明後日の授業参観でも、この文字のように、一人ひとりが立派に成長した姿を見せてくれると信じています。

 3学期も残りあと約半分。富士山のように高い志をもってさらにのびていけるよう支えていきます。

  2月13日(月) 「きらきら週間」

 今週16日(木)まで「きらきら週間」です。

 じ…じぶんのくらしを

 り…りっぱにととのえる

 つ…つよいこころ

 この「じりつ」の精神で、あらためて自分のくらしを見つめ直すよい機会にしてほしいと願っています。

 ちなみに、休日明けの月曜日はどうしても生活リズムが乱れた様子が見られます。大瀬戸小学校の大きな課題の一つです。平日のくらしはもちろんのこと、休日をいかに過ごすかについても、ぜひ考えてほしいと思います。

 2月10日(金) 「漢字検定」

 「ことばを育てることは こころを育てること 人を育てること 教育そのものである」-これは偉大な教育者である大村はま先生の言葉です。

 さて、西海市では、こうした言語力の大切さを重視し、漢字検定を実施しています。本日、5・6年生が受検しました。この検定では「読む」「書く」「意味を適切に理解し、使う」などの力がどのくらい育っているかを総合的に診断することができます。一年に一度の挑戦ですが、この日を目標にこつこつと努力を重ねた子も多く、今日は祈るような気持ちで子どもたちを見守りました。

 最近は、ひらがなで入力さえすればパソコンが勝手に変換してくれますが、やはり言葉の力は日々の読書や漢字の練習など、時間をかけて少しずつ身に付いていくものだと考えます。5・6年生の皆さん、よく頑張りました! 

 2月9日(木) 「成長した姿を」

 いよいよ最後の授業参観が一週間後に迫ってきました。各学年、子どもたちの輝く姿、成長した姿を見ていただけるよう準備を進めています。

 朝の登校を見守る際、出会った子どもたちに「授業参観で何をするの?」と聞いてみると、どの子も、当日に向け頑張っていることを生き生きと語ってくれました。そのやる気をうれしく思います。

 一人ひとりが授業でどんな姿を見せるのか、ぜひ一週間後の本番を楽しみにしていただければと思います。暖かい日になることを願うのみです。

 2月8日(水) 「地域と共に」

 去る2月3日、本校が「コミュニティ・スクール」(以下CS)の推進校として文部科学大臣賞を受賞しました。

 コミュニティの語源には、「お互いに(与え合う)」という意味があり、まさに地域と学校が子どもたちのためにお互いに協力し合って地道に取り組んできたことが認められた結果だと感じます。

 本日昼過ぎ、CSの委員である佐々木さん、竹口さんと共に市役所を訪問し、市長及び教育長に受賞を報告しました。次年度はおそらく「当たり前の日常」が少しずつ取り戻せるはず…。コロナ禍においても歩みを止めなかったCSの活動がさらに活性化することで、ふるさと大瀬戸における子どもたちの学びもより豊かになっていくと考えます。

 これからも本校はCSの推進校として、地域と共に歩んでまいります。

 2月7日(火) 「離れていても」

 「想いよ 届け」というテーマの記事。これは西海市社教だより「すくらむ」に掲載されていた記事です。大瀬戸小学校5年生の取組が紹介されています。

 「実際にほしいものを贈りたい」と願う5年生、そして贈られたものを「ただじゃもらえん」と言って大事にしてくださる地域の皆さん。離れていてもそんな両者の想いが重なり合うとてもよい記事でした。

 5年生の皆さん、皆さんの想いは確実に届いていますよ!(この記事を書いてくださった方は、あえて「思い」ではなく「想い」と書かれたと拝察します。私も同じ気持ちで「想い」と記しました)

 2月6日(月) 「予告なし避難訓練」

 危険はいつ、どこで、どのように襲ってくるか、予測不能です。今回の避難訓練はそのことを想定し、「予告なし」で行いました。通報があった際、最初から運動場にいた子の中には、「避難開始」の放送の後も遊び続けている子がいました。また、出火場所もわからないうちに避難を始め、火元に近づいていく子、避難のルール「おかしも」を守れない子、避難の際、おしゃべりをしている子など不慣れな訓練とは言え、数多くの課題・反省点が見つかりました。

 私からは、真剣に取り組まなかった姿勢を一喝し、自分のたった一つの命を守るためにこの避難訓練があること、真剣に取り組んでおかなかれば、本当の危機に遭遇した時、自分の命を守れないことを訴えました。

 本当の危機では、「もう一回」はないのです。そのときのために、もう一度、教職員も子どもたちも今回の訓練をこれからの教訓にしたいと思います。

 2月3日(金) 「今、わたしは、ぼくは」

  今日は節分。季節の変わり目、節目です。

 さて、本日、6年生担任が出張のため、国語の授業に入りました。単元名は「今、わたしは、ぼくは」。中学校進学と言う人生の節目に立つ6年生が、今思い描いている未来像を綴っていく単元です。今日、その構想を立てる授業でした。6年生が思い描く未来予想図は、一人ひとり個性的で、たいへん興味深いものでした。

 中には、将来就きたい職業ではなく、「めざす人間像」を書いている子もいました。

 ・ 人にやさしくできる人になりたい

 ・ 人から頼られる人になりたい

 ・ 勉強を集中してできる人になりたい

 一人ひとりには、そう思うに至った出来事や経験があり、深いストーリーがあります。渾身の作品がきっと出来上がると信じています。

 2月2日(木) 「縁の下の力持ち」

 5年生のリーダーとしての歩み。先日は代表委員会の様子をお伝えました。そろそろ6年生から、朝の坂掃除の引継もあるかもしれません。進級を前に、学校のため、みんなのために動く姿がとても輝いています。

 今日は、午後からの入学説明会に向け、体育館の会場設営に進んで取り組む5年生の姿がありました。玄関をすみずみまで掃く子、椅子をまっすぐに並べる子、窓際のほこりをていねいに拭き取る子…。一人ひとりが自分の役割を一生懸命に果たしていました。

 誰かのために動くと、いつもよりパワーが出ます。幸せな気持ちになります。その積み重ねの中で、きっと真のリーダーとしての資質を磨いていくことでしょう。これからも5年生の動きに注目です!

 2月1日(水) 「2月のことのは」

 一事が万事。「一事」は「一つの事柄」、「万事」は「全ての事柄」を表します。「人は一つのものを見て、他のものも同様だと判断する」という考えから「一事が万事」という言葉ができたと言われます。例えば、いくら身なりが美しくても、住んでいる部屋が乱れていれば、外面だけがよい人ではないか、実は粗雑な性格なのではないかと思われてしまいます。つまり、「部屋が乱れている」という「一事」をもって、「万事」(他の部分)を判断されるということです。普段はあまりいい意味で使われる言葉ではありませんが、私はプラスの方向でこの言葉を捉えています。

 『これから進級までにやりたいこと、やらなければいけないことがたくさんある。しかし、一度にたくさんのことはできない。本当に必要なことを精選し、その一つひとつに丁寧に取り組んでいくことで、子どもたちに確かな力を育てることができる。3学期のゴールまでに、一つひとつのこと(一事)を心をこめて行い、それをすべて(万事)に貫いていこう』という決意を表した言葉です。

 明日は入学説明会。来年度の準備も始めなければなりません。

 1月31日(火) 「薬物乱用防止教室」

 本日は、長崎大学名誉教授であられる高橋正克先生を講師にお招きし、6年生を対象に、薬物乱用防止教室を行いました。

 薬物の乱用が脳に及ぼす影響を具体例を示しながら説明してくださいました。特にコカインの使用による幻覚で、自分の皮膚の下に虫が入り込んだように感じ、それを刃物で取り出そうと自分の体を傷つける話はぞっとするものでした。

 授業の後半には、薬物の乱用が自分だけでなく、周りの人々に哀しい思いをさせること、そして薬物の使用を持ち掛けられた時の断り方についても紹介していただき、貴重な学びとなりました。

 薬物乱用の問題は、実に身近なものになってきています。今日の学びを心に刻み、未来に繋げてほしいと思います。

 1月27日(金) 「書き初め」

 「書は心画なり」と言われます。文字にはその人の心が如実に表れているという意味です。私は3年生の書写の授業をしていますが、硬筆も毛筆も、三年生になったばかりの頃とは比べ物にならない程、上達しています。つまり、心の成長が見られます。

 もうすぐ4年生、大きく言えば高学年の仲間入りです。これからも整った文字を書くことにこだわりながら、さらに心を育ててほしいと思います。

 1月26日(木) 「給食集会」(リモート)

 今日は「給食集会」がリモートで行われました。私は一年生の教室で参加しましたが、給食委員会の劇では、ポケモンのキャラクターに扮した給食委員も登場し、一年生も目を輝かせながら給食のしくみや歴史について学ぶことができました。また、栄養教諭の安永先生の話の中で特に印象に残ったのが、「地産地消には、4つのCがある」という話でした。

 1 おいしい とれたてで新鮮な食材、旬の食材が豊富!

 2 やさしい 車での運搬する距離も短く、地球にやさしい!

 3 うれしい 作る人も食べる人もお互いの願いが叶い、うれしい!

 4 あんしぃん 生産者の顔が見えるので安全・安心!

 明日からの給食、いろんな人、食材に感謝しながら、何でも食べる大瀬戸っ子の姿に期待します。

  「地産地消」で安心な給食

 「給食委員会による劇(プレゼン)」

     給食の「歴史」を学ぶ

    給食「五・七・五」の紹介

      「校長賞」の紹介

  最後に歌った「えいようのうた」

 1月25日(水) 「雪の世界」

 一夜にして世界を変えた雪。登校の途中にかき集めた雪を大きな塊にしたり、丸めて雪合戦をしたりして、白い世界で歓声を上げる子どもたち。そんな姿に癒され、寒さも吹き飛びました。

 今朝は、学校の近くまでお子さんと一緒に歩いて登校する保護者の皆様の姿もありました。安全の見守り、本当にありがとうございました。雪が降って気付いたことは、当たり前のように過ごしている日常が、実はとってもありがたいことなんだということでした。

 1月24日(火) 「全国学校給食週間スタート!」

 「給」という文字。その意味は、一本一本の「糸」が「つながり合う」と捉えられます。給食とは、この字のごとく、まさにいろんな人の努力がつながり合ってはじめてできるものです。児童玄関には、給食を支える方々が紹介されていますが、実はここには紹介しきれないほどのたくさんの人が給食に携わっています。あらためてたいへんありがたく思います。

 26日(木)には、給食集会(リモート)も予定されています。日頃の自分たちの給食に対する意識やあり方をしっかり振り返り、給食に携わる方々や食べ物に対する感謝の気持ちを育てていきます。


 1月23日(月) 「リーダーとしての出発」

 本日、代表委員会が開かれました。議題は「6年生ありがとう集会を成功させよう」。もちろん、主役は5年生。心をこめて6年生を送り出す計画を立てることが目的でした。私も、そして他の先生方も、5年生の本格的なリーダーとしての出発を見守りました。

 結論から申し上げれば、実に見事な運営でした。意見が割れた時も相互が納得できるように話を進める司会者、意見を分かりやすく板書する書記、話合いの様子をきめ細かに記録する観察係…。それぞれが立派に役割を果たし、全員が納得しながら気持ちよく話し合う姿をとてもうれしく思いました。

 さあ、6年生と共に過ごせる日は限られています。みんなで決めたことを一歩一歩計画的に進めていきましょう。今日の話合い、たいへんお疲れ様でした。

 1月20日(金) 「小中連携」

 大瀬戸地区では、小中連携の一環として、お互いの学校の授業を参観する機会を設けており、参観後は、学力向上をテーマに、小・中のつながりを大切にした学力向上のあり方について協議しています。

 昨日は、大瀬戸小学校を会場とし、大瀬戸中、雪浦小の先生方に6年生の算数の授業を参観していただきました。単元名は「データの特ちょうを調べて判断しよう」。平均値以外でデータを比較し、順位を予想する内容でしたが、最後まで真剣に問題と向き合う姿が見られ、参観された先生方からも称賛の言葉をいただきました。

 参観後の協議の中で、一番話題の中心になったのが、「自ら積極的に学習に参加する主体性」と「必ず意思表示をする習慣」の大切さでした。特に後者は大瀬戸小学校の大きな課題の一つでもあったので、改めて指導の徹底と継続を図る決意へとつながりました。

 やる気と元気を生み出す規則正しい生活習慣、興味関心を湧き立たせる授業、それを継続して行う学校間の連携。三位一体となった取組が必ず学力向上につながると信じています。

 1月19日(木) 「空高く」

 校庭を駆け回る1年生の歓声と笑顔。思わずシャッターを切りました。「校長先生、見てください」と自分が描いた絵を見せてくれたり、高く揚がった様子を自慢げに見せてくれたり、たいへん楽しいひとときを過ごすことができました。

 そういえば、五島出身の父がよく「バラモン凧」をつくってくれました。子どもながらに、その絵の迫力と不気味さを感じたことを思い出します。

 「君の夢よ 叶えと願う 溢れ出す ラル ラリ ラ~」(嵐:カイトより) 

 1月18日(水) 「詩のもつ魅力」

 写真は掲示板にある4年生の詩集。 子どもたちが集めた詩と自分が創作した詩が一緒になった詩集です。 読み進めると一人ひとりの感性のすばらしさ、踊るような言葉のリズムに思わず心を奪われてしまいます。 今日はその中から2つの作品を紹介します。

「かえる」

 雨の中 

 かえるは鳴くよ ゲコッ ゲコッ ゲコッ

 いっぱい鳴くよ ゲコッ ゲコッ ゲコッ

 仲間も鳴くよ  ゲコッ ゲコッ ゲコッ


「冬」

 こたつに入って ぬくぬく

 みかんを食べて ポカポカ

 みかんの甘ずっぱさが

 まだ口の中にのこっている


 1月17日(火) 「ハーとフー」

 この時期、誰もが行なうこと、それが「ハー」と「フー」です。私の場合を紹介します。朝、登校見守りの際、よく行うのが「ハー」。冷たい手を温める時に息を吹きかけます。また、鍋物など、熱いものを食べる時には、今度は「フー」を使います。食べ物の温度を冷ますときに息を吹きかけます。

 「???」・・・ここまで来て、疑問が湧いてきます。同じ人間から出る呼気なのに使い方によって冷たくもなれば温かくもなるのはどうしてだろうという疑問です。(実は科学的な根拠があります)

 これと同様に、同じ人間が発する言葉でも、使い方によって、相手に温かく響くこともあれば冷たく感じられることもあるということです。

 日々子どもたちと接する中で、どちらの言葉を発するか、まずは私たち大人が温かい言葉遣いを心がけることが大切だと考えます。

 1月16日(月) 「ブランコ」

 大瀬戸小学校で一番人気の遊具といったら…誰もが「ブランコ」と答えるでしょう。時には行列ができるほどの人気ぶり。故に、独り占めが原因でけんかになることもしばしばありました。

 そんな折、遊具増設のための予算を組んでいただいたので、迷わずブランコの設置を希望しました。(西海市教育委員会に感謝!)この冬休みに新しいブランコが設置されました。本日、最終検査が終わったので、明日より使用可能です。みんなが寄り合い、笑顔あふれるエリアになってほしいです。もちろん、譲り合う優しさが笑顔の原動力になります。

 1月13日(金) 「心のこもった贈り物」

 図書室に向かう階段の踊り場の掲示物です。多読者の頑張りを称えるこのカード、図書館運営補助員の森﨑先生が一枚一枚心をこめて書かれたカードです。1・2年生は100冊、3・4年生は75冊、1・2年生は50冊以上を読んだ人が対象になります。

 本は心の栄養素。言葉を育てることは人を育てることにつながります。森﨑先生の思いは必ず子どもたちに伝わると信じています。大瀬戸っ子に豊かな言葉を。

 1月12日(木) 「自立への第一歩」

 「朝自分で起きることが自立への第一歩である」-これは私が9月のブログで紹介した言葉です。子どもたちには、事あるごとに「自分で起きることができたか」と質問しています。先日の始業式の日も「自分で起きた人?」と尋ねました。すると、これまでで一番多く手が挙がり、とてもうれしく思いました。ただその数は半数程度…。本物になるにはまだまだです。

 さて、この冬休み中に見たTVで心に残ったのが、ドキュメンタリー「大輝、15の春」です。骨形成不全症という難病と闘いながらも、温かい家族に支えられ、明るく生きる大輝さんの姿に大きく心を打たれました。その放映の中で、今でも心に残っている言葉があります。

 「自立とは何でもかんでも自分ですることじゃない。できることを一つずつ増やしていくことが自立への歩みなのです」ーおそらくこのような言葉であったと思います。とても納得しました。そして子どもたちにもこの言葉を伝えたいと思いました。

 できることを一つずつ増やしていく、そんな努力の尊さを。

 1月11日(水) 「笑顔いっぱい 3学期」

 3学期の大瀬戸小のテーマを「3SANスマイル」としました。学校だよりにも記しましたが、このテーマには次のような意味を込めています。

「3」…3つの目標を大切にする。その3つとは「学校」「学級」「私」の目標。

「SUN」…太陽は毎日変わらず明るく周りを照らす。同じように、何事も明るく前向きに取り組めば、その輝きは周りに伝わり、学校全体の輝きにつながる。

「スマイル」…自分も笑顔、みんなも笑顔で過ごせる毎日を過ごす。

 私は、自分の目標を「小事大事」にしました。一つひとつのことを心をこめて大事にしていくという決意です。今まで続けてきた階段掃除や坂掃除、毎日の登校見守りなど、子どもたちのために、その一つひとつを大事にするということです。

 さて、子どもたちはどのような目標を立てたでしょう。各学級の掲示を楽しみに待ちたいと思います。

 1月10日(火) 「3学期のスタート!!」

 「校長先生、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」ー今朝、最初に出会った6年生からの気持ちのよいあいさつに心が躍るスタートとなりました。温かい朝日の後押しもあったのか、いつもより元気なあいさつをする子が多いように感じました。友や先生、学び舎との再会をきっと心待ちにしていたのでしょうね。

 さて、長期休業明けで子どもたちの体調等の把握が十分できない状態だったので、本日の始業式はリモートで行いました。その中で、4年生の代表2名が3学期にがんばりたいことを発表しましたので紹介します。

 「3学期にがんばりたいこと」

 ぼくには、3学期にがんばりたいことがたくさんあります。その中でも、特にがんばりたいことを3つしょうかいします。まず1つ目は、算数です。ぼくは、小さなミスが多いので、テストで満点がとれません。なのでよく見直すしゅうかんをつけたいと思います。また、毎日の自学でまちがえやすい問題のふく習をしたいと思います。そして、次の授業の予習も行いたいです。2つ目は、ドッジボールで強くなることです。そのためには、仲の良い友達に練習相手になってもらったり、強い友達に教えてもらったりして、6年生に負けないくらい強くなりたいです。最後の3つ目は、あいさつを自分からすることです。ぼくは、自分からあいさつをすることが苦手です。いつも先生から「おはようございます。」と言われてからあいさつをします。これからは勇気を出して、大きな声で自分からあいさつをしたいです。この3つのことを特に大切にして、すばらしい3学期を送りたいです。

 「3学期がんばること」

 わたしが3学期にがんばることは学習面と生活面で2つずつあります。まずは、学習面についてです。1つ目は、いろんな教科の予習とふく習をすることです。2学期は、自分が好きな算数の予習やふく習を中心にやっていました。だから3学期は、好きな教科にかぎらず、いろいろな教科の予習とふく習をがんばりたいです。2つ目は、図工の絵です。わたしは絵をかくことが苦手で、上手にかけません。でも、4年生には絵をかくことが上手な友達がたくさんいます。なので、友達のかき方などを見て、いいなと思えるところを参考にしながら、絵をかいていきたいです。次は生活面についてです。1つ目は、あいさつです。わたしは「あすこそは」の合言葉を意識して生活していますが、その中でもあいさつはもっとがんばりたいです。なぜかというと、1日に1回会った人には、「もういいや」と思って言わなかったからです。これからは、1日の中でその時の状況にあったあいさつをできるようにがんばりたいです。2つ目は早寝早起きです。ちゃんと決まった時間にねて、起きることをがんばりたいです。理由はおふろやねる時間がおそくなり、すいみん時間がへり、おきる時間や学校にいく時間がおそくなっているからです。きそく正しい生活ができるように、特に決まった時間にねることをがんばります。このように、4つのことを守りながらかんぺきな4年生を目指します。

 

12月23日(金) 「第2学期終業式」

 今日で2学期が終わりました。「自立」を目指して歩んだ2学期。この歩みを続けることで、「ぶんの決めたことを っぱにやり抜く よい心」をもった子が育つと信じています。保護者の皆様にはさまざまなサポート、誠にありがとうございました。

 今日は代表で発表した2年生2名の「2学期の振り返り」を紹介します。


 「2学きがんばったこと」  

 ぼくは2学期、九九をがんばりました。九九の中で一番むずかしかったのは、七のだんです。なぜかというと、七のだんは、何十ぴったりがないからです。あと、九九は計算してから答えるのではなく、おぼえて言うことをはじめて知りました。毎日昼休みに九九のチャレンジをしてごうかくしていきました。毎日がんばって、ある日、ついにぜんぶごうかくできました。コツコツがんばってできたとき、とてもうれしかったです。三学期も、新しいことをたくさん知って、コツコツどりょくできるようにがんばります。


 「2学きがんばったこと」

 ぼくは、2学き、算数と体いくをがんばりました。算数はあまり好きではありませんでした。でも、たし算とひき算のひっさんを学習してわかるようになって、もんだいをとくのがおもしろくなったのです。三学きも、しっかり話を聞いてがんばります。体いくは、キックベースがとても楽しかったです。ぼくがかつやくして、チームのみんながよろこぶとすごくワクワクしました。ミスをしても「ドンマイ」と言って、みんなで楽しむことができました。三学きは、もっとみんなのやくに立ちたいと思います。来年も、えがおいっぱいの毎日をおくりたいと思います。

12月21日(水) 「4年生の思いよ 届け!!」

 4年生が西海市の地産地消の危機を知り、販売促進を目的としたミニポスター(ポップ)を書いて、直売所などに貼ってもらおうと学習を進めていることについては以前にも紹介しました。実際、完成したポップについては掲示の依頼をしていたところですが、先日『西彼とれたて処』を訪れた栄養教諭が店内の様子を写真に撮ってきてくれました。4年生が描いたポップと新鮮な農作物とのマッチングは最高です!

12月20日(火) 「寒い時こそ…」

 厳しい寒さが続いています。そんな時、かつての同僚が教室に掲示していた一つの詩を思い出します。


「つらさ 苦しさ しくじりをたいせつに」   東井義雄 

一・二・三・四・・・と八まできても

九(苦)を通らなければ

十には進めない


九十九を通らなければ

百には進めない


冬を通らなければ

春は来ない


冬の厳しさの中で

樹は年輪をつくって自分を強いものにしていく


その厳しさの中で

樹は 芽を用意する

根を 確かなものにしていく (以降 割愛)


 人は何かにじっと耐える時、自分を確かなものにしていくのだと感じます。寒さ(しくじりや苦しいこと、苦手なこと)と向き合い、それを乗り越える努力を積み重ねていくことが、大きな成長につながると思います。厳しい寒さは、自分を成長させてくれるチャンスかもしれません。

12月16日(金) 「ことばの力」

 国際調査などの結果から、日本人の言語力が低下していると言われます。以前、子どもたちの作文に「すごいと思います。」という表現がとても多いという話題を取り上げました。「この”すごい”を言い換えるとするなら、どんな言葉になるかな?」「すごいって、どんな風にすごいの?」と問いながら、言葉を引き出す努力をしていることをお伝えしました。

 さて、哲学者であるフランシス・ベーコンが次のような言葉を残しています。

 『読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし 書くことを人を確かにする」

 私は特に「書くこと」について、強く共感します。情報化社会になり、何でもパソコンやスマホで済ませがちな世の中。言葉を引き出す場所は辞書や頭の中からではなく、インターネットやコピペから…といった具合に変容しています。だからこそ、自分の考えを確かなものにするために、授業を通して「書くこと」を大切にしたいと考えます。これから「2学期の振り返り」、「年賀状」、「新年の決意」など、書くことも増えてくると思います。ご家庭でも、子どもの書いた内容にぜひ目を通しながら、アドバイスをしていただけると助かります。

12月14日(水) 「1つの目標に向かって」

    「はきものをそろえる」

   「心が変われば行動が変わる」

     「幸せの種をまく」

 昨日の校内の掲示板です。2学期のゴールに向けて、あらためて目標達成を目指して生活していこうという気運が高まっています。以前も話しましたが、これらの掲示は、誰か担当者がいるのではなく、必要だと判断した先生が主体的に動いて書いたものです。ですから、とても思いがこもっています。子どもたちの心に届けようとするメッセージがあります。

 最近、トイレのスリッパが見事に並んでいます。こうした組織的な動きの結果だと捉えます。自らの言動を振り返る習慣の一つとして、「はきものをそろえる心」が根付きつつあることをたいへんうれしく思います。

12月13日(火) 「石がき算」

 1年生の算数。子どもたちがたいへんおもしろい計算をしていました。その名は「石がき算」。以下に例を挙げ説明します。

 これが一番やさしい問題。となり合った数字を足し、その答えを上の石がきの中に書き込んでいきます。 

発展問題① 空いているマスにどんな数が入るかを考え、石がきを完成させる問題。

発展問題② 一番上が「20」になるように、下の石がきにあてはまる数を考えていく問題。

 ただ、最後の写真が示すように、実際には、一番下が4つ、5つの場合についてもたいへん意欲的に取り組んでいました。普通にたし算をして答えを出すのではなく、答えから式を考える…といった普段の計算とは逆の思考も働く、とてもおもしろい教材だなと思いました。今日は最後に問題を出します。頭の体操になりますので、親子で取り組まれてみてはいかがでしょう。

12月12日(月) 「食品ロスをなくそう」

 配膳室の掲示板です。ここでは、常に食への関心を高める掲示の工夫がなされています。

 今回のテーマは『食品ロス』。日本人の食品ロスは年間で646万トン。ピンとこないかもしれませんが、これは国民全員が1日におにぎりを1~2個捨てているのに等しいそうです。何ともったいないことか…。一方で世界で飢えに苦しむ人の数は約7億人だそうです。このいかんともしがたい現実にやるせなさを覚えます。

 私は幼少期、お米を一粒でも残そうものなら、祖母や母に烈火のごとく叱られていましたので、食べ物を残すなんてことは滅多なことではありませんでした。では、みなさんのご家庭はいかがでしょうか。

 まずは好き嫌いなく、何でも残さず食べる習慣づくりに努めていきましょう。

12月9日(金) 「人権集会」

 子どもたちがつくった2つの標語です。

 『あいさつは 大事な人を はげます力』

        ⇕

 『ひどい言葉は一瞬で心に刺さる』

 同じ言葉でも、相手を元気にすることもあれば、深く傷つけてしまうこともある。今日はこの対極にある2つの標語をもとに話をしました。

 各学年からは、人権について学び、考えたことの発表がありました。「一人ひとりのよさを進んで見つけること」、「相手の気持ちを考えて行動すること」、「違いを認め合うこと」の大切さが宣言されました。私も自分の思いを掲示にしました。

 2学期のゴールまであと10日。「考える」だけにとどまらず、具体的な姿や態度、行動で示すことを意識させながらよい締めくくりをしたいと思います。

12月8日(木) 「一輪の花」

 昼休みが終わり、掃除にさしかかろうとしていた頃、一輪の花を大事そうに抱えて廊下を歩く子がいました。「きれいな花ね~」というと、「校長先生、何かびんみたいなもの、ありませんか?」と尋ねて来たので、「どうするの?」と聞くと、「クラスに飾りたいんです」とのこと。とてもうれしくなって、びんを一緒に探しました。

 以下は、一輪挿しについて、以前ブログに記した内容です。

 『先日、校長室の棚の上にさり気なく「一輪挿し」があることに気づきました。日常の仕事に追われ、なかなか心に余裕がもてない自分が、ふとこの一輪挿しに心をいやされていることに気づきました。一つの花が、そして用務員さんの心遣いが、とてもうれしく感じられました。逆の立場で考えると、日々子どもたちに接するとき、たくさんのことは必要ない、たったひとつの言葉が、そして小さな心遣いが、子どもの喜びや自信につながるんだと強く実感しました。』

 この子もきっとクラスのことを思い、一つの行動を起こしたのだと思います。2学期のゴールまであと11日。たくさんのことはできなくても、一つ一つに心をこめて取り組んでいきます。

12月7日(水) 「考えることを楽しむ」~市学力調査を終えて~

 サッカーワールドカップの話題で盛り上がる日々。そんな中、ある子が次のように言いました。「サッカーボールは何で白と黒?」ー子どもたちの素朴な疑問に答えられない私…。よくよく調べてみると、何と白黒テレビが関係していました。(興味のある方は実際に調べてみると面白いですよ)なるほど、このように身のまわりの出来事に常に好奇心や疑問をもつ子は、今まで知らなかったことがわかり、どんどん賢くなっていきます。

 さて、本日の学力調査。5年の国語の問題の一つに面白い文を見つけました。

 『ある意外な生物が、とても「頭が良い」といわれています。それはなんとタコ。』

 この続きを掲載したいくらい、興味深い文章でした。これを読むと、確かにタコには思考力があります!子どもたちも好奇心をくすぐられたのか、いつもより集中して問題に取り組んでいるように感じました。

 身のまわりで起こる全てのことに常にアンテナを張っておけば、思考するきっかけはたくさんあります。今回の学力調査もそのきっかけの一つ。考えることを楽しむ姿勢が自分を伸ばす原動力となります。

12月6日(火) 「笑顔の効用」

 「子どもは1日400回、大人は一日15回」-さて、この数字は何を表していると思いますか? 実は、「笑う回数」(笑顔の数)だそうです。このことを知り、かなりショックでした。

 12月4日(日)、市P連の会員研修会がリモートで行われましたが、その中で「親の笑顔は 子どもの笑顔」というテーマが終始話題となりました。上述した内容は、その中で語られたことです。他にも次のような言葉がありました。

 『笑顔には 限りない可能性がある』~マザーテレサ~

 『笑うから楽しい』~ジェームズ・ランゲ~

 『笑うということは 自分が幸せであることのあらわれ』

 『大人が笑うから 子どもも笑う』

 笑顔を大切にしていきたいと強く思った一日でした。

12月5日(月) 「思いを届けよう」

 西海市の地産地消の仕組みが、このままだと持続ができない状況になっていることを学んだ4年生。最終的に販売促進を目的としたミニポスターを書いて、直売所などに貼ってもらおうという思いをもち、果物、野菜、魚、肉などについて、消費者に知ってほしい「アピールポイント」を一生懸命文字やイラストに表しました。写真はその力作の数々です。生産者の思いを代弁するようなキャッチフレーズも見られます。まさに、ふるさとを大切に思う気持ちがあふれている作品の数々です。

 子どもの思いがたくさんこめられたこれらの作品は、西海市内のいずれかの生産者直売所等で、新鮮な農産物や鮮魚とともに展示されることになります(残念ながらどこで展示されるかはわかりません)。お買い物の際には、ひょっとしてこれらのミニポスターにふれる機会があるかもしれません。楽しみにされてください。

12月 1日(木) 「12月のことのは」

 今日から師走に投入しました。2学期のまとめに全力投球の一か月となります。

 さて、写真は今月の「ことのは」です。この言葉は、私が西海東小に勤務していた頃、その時の校長先生が常々口にしていたことです。他にも次のようなことをおっしゃっていました。

「次の3つを見れば、そのクラスがどんなクラスか分かる。それは『あいさつ』『はきもの』『美しさ』。」

「そうじではなく『清掃』。自分の心が清められるから。」

「そうじの広さは心の広さ。」


 また、イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんも次のように言っています。

足元のゴミひとつ拾えぬほどの人間に、何ができましょうか。

 みんなが使う教室、学校。優しさをはぐくむ学校づくりを目指し、まずは清掃を大切にしていきます。 

11月30日(水) 「たった一つの言葉」

 今日、3年生の朝の会で、ある子が次のように言いました。

「今日の昼休みの全員遊びは〇〇です。赤白帽子とやさしい心をもって運動場に集まってください。」

 遊びの時に「やさしい心」をもって集まる…。あっさりとした言い方でしたが、その子の放った言葉が、とても心地よく響きました。

 そして、たった一言が、人の心を動かすことがあることをあらためて感じました。

やさしい言葉は、たとえかんたんな言葉でも、ずっとずっと心にこだまする。」ー マザー・テレサ ー

 3年生の姿に大切なことを教えられました。

11月29日(火) 「素朴な疑問」

 身のまわりのことに素朴な疑問を持ち、その疑問を探究しようとする姿勢は、物事を深く理解していく上で大事な資質です。それをあらためて私に教えてくれたのはある子の言葉でした。

 「校長先生の名前は、何で『ながたにがわ』じゃなくて『はせがわ』と読むんですか?」

 自分の名前のことなのに、この質問にドキリとしてしまいました。これまで「特別な読み方なんだろうな…」くらいにしか考えていなかったのが事実です。その場では「よくわからんけん、調べてみるね」とだけ答えて、改めて調べてみました。

 古墳時代に、当時日本の政治の中心地であった大和国(現在の奈良県)にあった瀬(はつせ)という場所がありました。大阪湾から大和川を遡り、さらに支流の初瀬川(昔は泊瀬川)を遡るとだんだん狭く『長い谷』になっていき、船が泊まる瀬になります。人はそこを「長谷の泊瀬(ながたにのはくせ)」と言っていましたが、枕詞の長谷だけでハツセ、ハセと呼ぶようになりました。」

 まさかこんな由来があろうとは…。自分のルーツを知るきっかけをつくってくれた子に感謝するとともに、いろんなことに関心や疑問を持つこと、好奇心をもつことの大切さを感じた出来事でした。

11月28日(月) 「ウィズ・メディア」

 学校保健委員会講演会。メディアの問題は時に深刻で、ゲームのし過ぎによる生活習慣、言語環境の乱れが顕著な子もいます。それが積み重なると心身への悪影響が危惧されます。

『スマホやネットはどんなに正しく使っても心身に影響が少ないのは1日1時間未満の利用』-この言葉が心に残りました。スマホやゲームに依存してしまうと、脳の機能低下や注意力低下、うつ症状などが見られるようになるとのこと。本当にこわい話です。

 資料の最後に『大切にしたい5つのこと』について書かれてあります。今後の指針としてご家庭と協力しながら、この5つのことを大事にできる子を育てていきたいと思います。

① 眠ること 睡眠は心と体を元気にします

② 食べること 朝、昼、夜、三食決まった時間に食べる  

③ 身体を動かすこと 進んで外遊びや運動をする

④ 学ぶこと いろんなことに興味をもとう

⑤ 自分を大切にすること ゲームやSNSの時間は1時間未満!!

 メディアとうまく付き合っていくには、自分をコントロールできる力(自制心)が必要です。そのために、まずは「家庭のルール」、「学校のルール」をきちんと守り、生活することが大事だと考えます。

11月22日(火) 「明日こそは…」

    昨日の全校朝会。大きな目的が2つありました。そのうちの1つは、2学期のゴールを一か月後に控えた子どもたちに、もう一度自分が目指すべき姿を再確認してほしかったことでした。そこで用いた合言葉が「あすこそは」です。これは、私が大島西小学校に勤務していた時の合言葉でもあります。 

 あ…あいさつ           自分から進んで明るいあいさつ

 す…すりっぱ   はきものは自分の心を映す鏡

 こ…ことばづかい 友達を思いやる心

 そ…そうじ    速さとすみずみ 

 は…はさみあるき  走らず 騒がず 右側を

 明日こそは、もっと自立した自分になる。そのためには、当たり前のことを当たり前に実行していくこと、つまり「凡事徹底」が大事です。あと一か月、上の5つの視点についてご家庭と協力し、徹底していくことで、もうひと段階子どもたちも高まると信じています。

11月21日(月) 「ハノイの塔」

 先週の金曜日、プログラミング的思考を伸ばすことを目的として、スーパーバイザーの若松先生による授業が2年生の教室で行われました。ちなみにプログラミング的思考とは、論理的に考え、効率よく問題解決を図っていく力です。

 そこで用いられたのが冒頭の写真「ハノイの塔」です。これは約150年前にフランスで考案されたゲームです。ルールは2つのみ。①1回に1つのリングしか動かせない。②小さいリングの上に大きいリングをのせることはできない。この2つのルールを守りながら、リングを他の棒に動かしていきます。そしてその動きを時系列で言語化していきます。考えを言葉で整理することで、ある法則性などに気付いたりもできます。最初は3枚だけ使って行いましたが、子どもたちの意欲は4枚、そしてそれ以上の枚数でやってみたいという気持ちにあふれていました。これはなかなか頭を使うゲームです。興味のあられる方は、ぜひ検索してみてください。

11月18日(金) 「帰りの会にて」

 今日、研修のため、担任が不在だった1年生の「掃除」と「帰りの会」に行きました。雑巾の素早いかけ方や2人組を基本とした机運びなど、てきぱきと働くその姿に成長を感じました。そうじの途中、「波の~ 谷間に~ 命の花が~」と聞きなれた歌詞が聞こえてきたので、我が耳を疑いましたが、歌っていたのは間違いなく1年生…。しかもかなりの歌唱力で、思わずデュエットしてしまいました。

 さて、掃除も終わろうとする頃、ある子が私にこう言いました。「校長先生、私たちに任せてください。」「私たちだけで帰りの会を進めたいので…。」この言葉を1年生から聞いたことに驚くとともに、たいへんうれしい気もちになりました。お互いに声を掛け合いながら、帰りの会を進める子どもたち。私は見守るだけでいいほどでした。

 自分たちのことは自分たちでする。自立に向けて歩み始めた1年生。今後もこのような「自治力」を育てていきたいと思います。

11月17日(木) 「贈りもの」

 本日、地域コーディネーターの佐々木さんが来校され、ペーパーフラワーを贈呈してくださいました。「学校の先生方の心のいやしに…」そのひとことが心にしみました。写真からも伝わると思いますが、すでにアートです。紙の柔らかさ、温かさがとても心地よく目に映ります。

 早速、黄色い花を校長室に飾りました。殺風景な空間が一度に明るくなりました。実は「ふれあい集い」に出品されていた作品で、佐々木さんがお願いしていただいたそうです。間接的になりますが、作品は大事に飾らせていただきます。誠にありがとうございました。

11月15日(火) 「地産地消」

 先週の金曜日、西海市の学校給食部会の研究授業(4年生)が行なわれました。西海市には豊かな自然とおいしい食材がたくさんありますが、実は大きな課題を抱えています。そこに焦点を当てた授業を行いました。テーマは「地産地消」。目標は以下のとおりです。

『西海市の地産地消の課題を知ることを通して、このままでは地産地消が続かない現状に気付き、その解決に向け、西海市の食材のよさを知ってもらうための工夫を考えることができる。』

 地産地消は「作る人(生産者)」「運ぶ人」「売る人」「買う人」「調理する人」「食べる人」で成り立ちます。ただ、西海市では生産者や直売所の減少という厳しい現実があること、また、買う人(消費者の人口)が減り続けていることを知り、何か手立てを打たないと地産地消が成り立たないことを捉えていきました。そして地産地消を続けるために、今、自分たちにできることは何かというめあてを立て、学習を進めていきました。

 最終的に販売促進を目的としたポスターを書いて、直売所などに貼ってもらおうという考えに決まりました。果物、野菜、魚、肉…消費者に知ってほしい「アピールポイント」を一生懸命文字やイラストに表す4年生の姿にはふるさとを大切に思う気持ちがにじみ出ていました。

 子どもたちが描いたポスターが店舗に貼られる日が楽しみです。あわせて、それが地域の活性化に繋がれば、子どもたちもきっと喜ぶでしょう。

11月14日(月) 「ひきざん」

 先週金曜日(11月11日)の1年生算数「ひきざん」の授業。めあては「12-3のけいさんのしかたをかんがえよう」です。さて、保護者の皆様は、この「12-3」をどのように計算されますか?

 1年生はこの時間、「ひきひき法」という解き方で計算に挑戦しました。ちなみに「ひきひき法」とは・・・「12-3」の3(引く数)を2と1に分け、①12-2=10➞②10-1=9 とする計算です。

 ちなみに、もう一つの方法は「ひきたし法」です。「ひきたし法」とは・・・①「12-3」の12(引かれる数)を10と2に分け、10-3=7、7+2=9 とする計算です。

 私は小学校の頃、そろばんをやっていたので、頭の中で計算するときは、圧倒的に後者(ひきたし法)なのですが、子どもたちからは「ひきざんなのにたしざんをしないといけないので、(ひきたし法は)頭がごちゃごちゃになっていたからこのやり方(ひきひき法)の方がすっきりする!」「2のところ(引かれる数の1の位)が小さい数だったら、ひきひき法の方がかんたん!」など、いろんな考えが出され、深まりのある学習になりました。

 これから一年生が、問題によってこの2つの方法を使い分けながら、あるいはどちらか一つの方法を選択しながら計算力を高めていく姿が期待できそうです。


11月11日(金) 「今日は何の日?」

 「11月11日、今日はポッキーの日だよ!」とある男の子が言いました。「なるほど」と感心しながらも、私の胸に去来するもの、それは平成11年11月11日午前11時11分、「大島大橋の開通」です。あの日、私は崎戸小学校の6年生担任。鼓笛隊を連れて大島側から西海町側へ歩みを進めたことを、まるで昨日のことのように覚えています。

 あれから23年、いろんなことが変わりました。崎戸小学校、大島西小学校が大島東小学校と合併し、大崎小学校となりました。当時の瀬戸小学校の児童数は322名。今ではおおよそその半分です。こうして見ていくと、西海市の未来を正直心配します。

 ただ、今日は「1」が並ぶ日。「一途に一つ事」という相田みつをさんの言葉もあります。今、この瞬間の一つ一つの集積が未来につながると信じて、子どもたちと向き合っていきたいと思います。

11月10日(木) 「本は心の栄養素」

 これは先週の『移動図書』の様子です。 その名のとおり、大瀬戸図書館の本を2週間に一度貸し出しに来ていただくようになっています。 学年に応じた本がたくさん用意されているので、当然ながら子どもたちの目が輝きます(自分にぴったりの本が選べます)。

 パッと見て、心をひかれた本を手に取る子どもたち。それは「すてきな出会い」の瞬間でもあります。絵本、歴史物、科学、小説…。ジャンルは違えど、その一つ一つの出会いがきっと心の栄養素になると確信します。

 今日は図書館運営補助員の森﨑先生が、お昼の放送で読み語りをしてくださいました。静かに聞き入る子どもたち。ますます読書意欲に火が付いたように感じます。私も子どもたちを見習い、買いだめしている本に挑戦し、心の栄養素を取り入れたいと思います。 


11月9日(水) 「給食を食べる順番は何通り?」

 「私はこのような方法で解決しました」

「授業後も納得がいくまで議論する姿」

   「授業についての研究協議」

 6年生算数の授業。ある日の給食の写真から、担任の先生がどの順番で食べたか予想するゲームからスタート。食べた順番を全員が正解したら子どもたちの勝ち、一人でも間違えたら担任の勝ちというルール。ゲームに勝つために、全部の場合(食べ方)を探し出す必要性から「(給食を食べる順番は)全部で何通りあるかを予想する方法を考えよう」というめあてを導き出しました。

 思いつくままに書き出すと、落ちや重なりがあることから、①「1こずらし 逆に1こずらし」、②「最初をまとめて考える方法」という2つの考え方が出されました。具体的には「ごはん」「ほうれん草の海苔酢あえ」「肉みそおでん」というメニューです。

 ①の方法 (1) ご➞ほ➞肉 (2) ほ➞肉➞ご (3) 肉➞ご➞ほ  

      (4) 肉➞ほ➞ご (5) ご➞肉➞ほ (6) ほ➞ご➞肉

 ②の方法 (1) ➞ほ➞肉

      (2) ➞肉➞ほ

      (3) ➞肉➞ご

      (4) ➞ご➞肉

      (5) ➞ご➞ほ

      (6) 肉➞ほ➞ご

 最後にメニューが1つ増えて4種類になった場合でも、この方法が使えるか考えました。①の方がやりやすいと考える児童、②の方が簡単だと考える児童に分かれました。次の時間は実際に問題を解きながら、さらに方法を吟味していきます。ちなみに4種類になったら、「全部で8通り」、「全部で9通り」、「いや、十何通りあるばい」と意見が分かれ、授業後も激論を交わすグループもありました。さあ、実際には何通りあるでしょう???学習の深まりが期待できそうです。

11月8日(火) 「天体観測」

 今日、4年生の理科の学習で「皆既月食」について調べていました。黒板を見ると、「442年ぶり」の文字が…。話を聞くと、「皆既月食」と「天王星食」が同時に見られるのが442年ぶりとのこと。さすが、宇宙はスケールが大きい!

 月食とは、地球の影の中に満月が入り込み、月の表面に太陽の光が当たらなくなる現象のことです。また月が天王星の前を横切るため、天王星食も起こります。位置関係でいうと…「太陽」-「地球」-「月」-「天王星」になります。

 観測に適した場所は、東向きの見晴らしがよい場所、赤く色づく皆既月食の見ごろは午後8時前後だそうです。ちなみに、次にこの皆既月食と惑星食が同時に起こるのは332年後とのこと。まちがいなく、人生に一度のチャンスですね。(「天王星食」については、双眼鏡や望遠鏡を使っての観測がおすすめだそうです。)

 秋の夜空で展開される天体ショー。お見逃しなく!

11月7日(月) 「校外作品展2」

 先週の土曜日、校外作品展に足を運びました。階段を上る間にも、町民の皆様の作品が展示されていました。心に残ったのは絵はがきです。心が穏やかになるような言葉の数々…。「笑顔に元気がついてくる」「大地の恵み 腹いっぱい 空の恵み 心いっぱい」という2つの言葉が特に心に残りました。

 さて、3階には町民の皆様の数々の芸術作品とともに、大瀬戸小学校、雪浦小学校の作品が展示されていました。子どもたちの作品を微笑ましく見つめる姿を私もうれしく思いました。地域の皆様からは「画面をはみ出すほどの勢い、そこがいいですね。」、「子どもが感じたままに描いているのがいい!」などとお声をかけていただきました。短歌・俳句のコーナーもあり、まさに『芸術の秋』を感じる作品展になっているなあと実感しました。

 展示期間は13日までとなっています。重ねてのお願いになりますが、ぜひ足をお運びいただき、子どもたちの作品を見ていただければと思います。

11月4日(金) 「校外作品展」

 「小高い丘の上にあり、子どもたちの日常の様子をなかなか知ることができない」「ただコロナ禍にあり、なかなか直接的な交流が難しい」-こうした課題の改善を目指し、スタートしたのが「校外作品展」。今年で3回目になります。

 いよいよ明日5日から13日までの期間、大瀬戸コミセンにおいて実施されます。当初は前半を高学年、後半を低学年と、展示期間を分けて実施する予定でしたが、会場の状況から全期間中、全学年を展示する運びとなりました。(変更については、安心・安全メールでもお知らせしています)。

 今年度も作品展の企画・準備など、学校運営協議会の委員の皆様やねっこの会の皆様の多大なる御協力をいただきました。誠にありがとうございました。期間中、多数の保護者・地域の皆様に足を運んでいただき、コメントをお寄せいただけると幸いです。

11月2日(水) 「地震への備え」

 左は、9月に行われた避難訓練(地震対応)の際に話したことです。本日、全市的に緊急地震速報への対応訓練が実施される予定です。また先日は雲仙でマグニチュード7以上の地震が起こる可能性が払拭できないというニュースも流れていました。つまり、九州、長崎においても地震への備えを万全に整えておくことが重要だと考えます。

 「しまうま」はたいへん警戒心が強く、常に危機へのアンテナを張っています。また、いざ命の危険がやって来た時のチームワークが抜群であることが知られています。そこから「しまうまの心をもとう」という投げかけをしました。

 しゃがむ➞まもる➞うごかない➞まつ

 今日はよい機会です。ご家庭におかれましては、地震や津波の時にどう行動するか、どこに逃げるかなどについても話題にしていただき、危機対応への備えを万全にしていただきますよう、お願いいたします。

11月 1日(火) 今月の『ことのは』

 パキスタン出身のマララ・ユスフザイさん。この名前を聞いて「ある凄惨な事件」を思い出した方も多いと思います。マララさんは女性から教育を奪おうとした当時の政府に対し、教育の重要性を訴え続けていましたが、2012年10月タリバンにより、頭部と首を銃で撃たれました。瀕死の重傷を負いながら奇跡的に回復し、社会復帰後は、さらに人権運動家として精力的に活動されています。

 紹介した言葉は、国連で行われたスピーチの有名な一節です。どんな困難な状況にあっても、真剣に高め合う子どもと学校があれば、世界を変える人材、文化、気運をつくり出すことができるという意味が込められていると思います。身の引き締まる思いです。

 マララさんは、こうもおっしゃっています。「テロリストたちは私たちの目的を変更させ、志を阻止しようと考えたのでしょう。しかし、私の人生で変わったものは何一つありません。次のものを除いて、です。私の中で弱さ、恐怖、絶望が死にました。強さ、力、そして勇気が生まれたのです。

 志をもち、強い心で生き抜いていく。その姿に多くを学びます。

10月31日(月) 「みんなで築こう よい文化」

 次来る一年生のために、今ある学校の姿をどのように高めていくか、それが私の大きな仕事です。最初の写真はトイレの使い方が悪く、現在入口に掲示しているものです。みんなが気持ちよく使えるトイレにするために、自らの行為を常に反省できる心を育てたいという願いを込めています。

 2枚目は、先週末の宿泊学習の活動の様子(写真)を食い入るように見つめている子どもの姿です。「あれから一年か…。早いな~」「〇〇くん、火起こしが上手やった~」「あと二年でおいたちも行ける!」などの声。仲間の頑張る姿、輝く姿がよい刺激になっています。

 よい文化は、自分の行いや仲間の頑張りをしっかり見つめる心からきっと生まれるのですね。

10月28日(金)「宿泊学習(2日目)」

  みんなで力を合わせて準備した具材をいよいよ鍋の中へ。お肉たっぷり、野菜たっぷりの「世界一カレー」です!

 宿泊学習2日目。本日のメインイベントは「カレー作り」。飯盒炊さん、火起こし、具材の準備、後片付け…。一人の力では何も成し遂げられません。まさにチームワークが求められます。

 「火起こしで使ってよいマッチは3本まで」-なかなか苦戦したようですが、何とか火起こしに成功し、野菜たっぷり、お肉たっぷりの「世界一カレー」ができた様子が写真で送られてきました。(私も相当なカレー好きですが、西彼青年の家で作るカレーは本当においしいです!!)きっとその味に大満足の子どもたちだったと思います。

 貴重な体験を通して5年生がどのように変わるか、来週からの学校生活を大いに楽しみにしたいと思います。

10月27日(木) 「宿泊学習(1日目)」

                大自然の中で、勇気を出して挑戦!きっと新しい自分との出会いがある

  入所式 背筋がピンと伸びています

    仲間と共にハイチーズ!

     竹箸づくりに熱中!

 本日より5年生が宿泊学習。出発式では、私の願いとして3つの「ゆう」を伝えました。

 「優」…困っている友達にそっと寄り添い、助けることのできる優しさをもってほしい。

 「勇」…学級全体が楽な方、安易な方に流されようとするとき、「本当にそれでいいのか」と自問し、その思いを勇気をもって周りの友達に伝えてほしい。

 「結」…上の2つを徹底することで、みんなの結びつき(チームワーク)をより強いものにしてほしい。

  同行している教頭先生から送られてくる写真を玄関に掲示し、5年生がどんな姿で活動しているか、全校で共有しました。「みんな真剣に取り組んでいます。よいスタートです」-この教頭先生の言葉がどれだけうれしかったか…。全員元気に過ごしているようなのでご安心ください。

  少し遅くなりましたが、今から私も西彼青年の家に顔を出したいと思います。

10月26日(水) 「人権の花」

 3年生が頑張って取り組んだ「人権の花」運動。先日、活動の振り返りを行いました。育てた花は『ヒマワリ=向日葵』。その名の如く、明るい太陽の光をいっぱい吸い込みながら、ぐんぐん育ち、結果的には子どもたちの身長より高くなりました。

 子どもたちの活動の振り返りから抜粋して紹介します。

〇・・草むしりをして「ちゃんと花がさくかな」と思っていました。芽が出た時にはとてもうれしかったです。

〇・・台風11号のせいで枯れてしまったけど、あの美しさがわすれられない思いでした。

 人権の花運動の目的は、児童が協力し合いながら花を育て、その成長を観察することによって、心を豊かにし「相手の立場を考え行動する心や思いやりの心を育てる」ことや「生命の尊さ、感謝の気持ちを体得する」ことです。

 花づくりをとおした人づくり。ヒマワリも厳しい暑さに負けず大輪の花を咲かせました。その姿は、困難を乗り越えるたくましさを身に付け、ぐんと成長する子どもの姿と重なります。

10月25日(火) 「子どもの感想文から」

 これは先日、社会科見学でスーパーマーケットを訪れた3年生の感想文です。「書くことは人を確かにする」と言われます。見学を通して感じたこと、考えたことを整理することで、自分の考えが深くなっていきます。

 「知っているつもりだったけど、全然知らないことがあったのでいい機会になった…」という素直な表現。知っているつもりから確かな知識へ…。新しく学んだことをスポンジのように吸収する姿です。

 「・・・すごいと思いました。」という表現。子どもたちの作文の中でよく使われる言葉ですが、安易にこの言葉を使う習慣が付くと、多様な表現方法が身に付きません。「他の言葉に言い替えるとしたら、どんな言葉になるかな?」と問うことで、いろんな表現のあり方に気付かせていきたいと思います。

 子どもの感想文を読むと、その純粋な思いや感動にふれ、「よし、がんばるぞ」という活力がわいてくるような気がします。

 空がどこまでも青く澄み渡る一日。 今日は「縦割り遊び」を行いました。 全校児童が10班に分かれ、それぞれ6年生をリーダーに、自分たちで考えた遊びに没頭します。 低学年にもわかりやすい遊び方やルールにするために、6年生もいろいろと工夫しています。 私がいた8班は、時間いっぱいいろんな鬼ごっこをしましたが、けんかもなく、みんな笑顔で遊ぶことができました。 さすがに高学年は足が速い!! 

10月24日(月) 「芋ほり体験」 

 芋を傷つけないようにとるぞ~ 

      大物ゲット!!

貴重な体験ありがとうございました!

 本日、朝川さん、佐々木さんにお世話をしていただき、2年生が芋ほり体験を行いました。同行できませんでしたが、美しい自然、そして晴天に包まれる中、生き生きと活動できた様子の子どもたち。袋にいっぱいになった芋を抱えて帰校する2年生の姿は、まるで英雄のようでした。「焼き芋をしたい」「大学芋をつくってもらおう」など、早速、収穫した芋が食卓を賑わす様子が目に浮かびました。このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。大切にいただきます。

10月21日(金) 「来週から読書週間が始まります!」

 誰しも「ありがとう」と言える一冊があると思います。昼休み、目を輝かせながら弾むように図書室に来る子どもたち。新しい本との出会いに満ちた読書週間が来週から始まります。

 「私は、自分がこれまでに読んだすべてのものの一部である。」

 これを機に、ぜひ心を動かす一冊に出会ってほしいと思います。そして人間として成長していく上での栄養素をたくさん吸収してほしいと思います。

10月20日(木) 「青空の下で」

  さあ駆け回れ!鬼ごっこ

  だ~るまさんがこ~ろんだ!

  みんなで遊んで仲良しポーズ!

 空がどこまでも青く澄み渡る一日。今日は「縦割り遊び」を行いました。全校児童が10班に分かれ、それぞれ6年生をリーダーに、自分たちで考えた遊びに没頭します。低学年にもわかりやすい遊び方やルールにするために、6年生もいろいろと工夫しています。私がいた8班は、時間いっぱいいろんな鬼ごっこをしましたが、けんかもなく、みんな笑顔で遊ぶことができました。さすがに高学年は足が速い!! 朝晩の冷え込みに反し、まだまだ日中は日差しもきつく、汗をかきますので、着替えやタオルの準備もよろしくお願いします。

10月19日(水) 「3年 社会科見学」

 鮭はただ今半額で大サービス!

  商品の袋詰めに挑戦しよう!

  お昼の弁当、よりどりみどり!

 3年生の社会科見学で、西彼町のスーパー「WEST」さんを訪れました。大串小学校に勤務していた際、店長の森口さんにはたいへんお世話になったこともあり、感謝の気持ちをもって子どもたちと共に見学をさせていただきました。感染症対策に気をつかいながらも、野菜の袋詰めや商品倉庫など、バックヤードにも入らせていただいたことで、子どもたちの目の輝きも増しました。

 「日本各地はもとより、外国から輸入されてきたものなど、産地はさまざま。」「商品の価格は、季節や商品の出来具合によって、大きく変わる」など、店内の様子や森口さんの話から、子どもたちはたくさんのことを学びました。私が一番心に残ったのは、一番大切にしていることとして、森口さんが最後に語った言葉でした。

 『この店に来てよかった。安くて、よい商品が買えた。また来たい。』とお客さんに思ってもらえるように、一生懸命仕事をすること。

 私たちのくらしを支えているお店の仕事について、実際の見学を通して、更に理解を深めることができました。森口さんを始め、スーパーWESTの皆様、温かく受け入れていただき、誠にありがとうございました。 

10月18日(火) 「鯉を救え!」

  大瀬戸っ子池に水草を!

池の周りに柵をつくろう

 朝川さん、佐々木さんへのお礼の言葉

 地域の方からいただいた大瀬戸っ子池の鯉が何らかの原因で多数命を落としました。以前授業にも来ていただいた堀川屋さんにも対応策を相談しながら何とか数匹が生き残りました。ただこのかけがえのない鯉の命をさらにつないでいくためには環境改善が必要です。そこで本日、地域コーディネーターの佐々木さんのご紹介で、朝川さんのところに伺い、次の活動をしました。

① 池に入れる水草をいただく。

② 降雨後、池に雨水が流入しないように、柵を設ける予定なので、それを固定するための杭を作る。

③ 朝川さんが取り組まれている養蜂の様子を拝見する。

 朝川さんのおかげで貴重な体験をさせていただき、6年生の目も大いに輝いていました。私自身も初めて通る道でしたが、大瀬戸の奥深さを知るよい機会になりました。お世話をしていただいた佐々木さん、朝川さん、誠にありがとうございました。

10月17日(月) 「まるい形を調べよう」

  どっちのコマが回るかな

  円の中心の見つけ方は・・・

円を二つ折り、四つ折りにすると…

 3年の算数の授業。2つのコマの回り方の違いから、「どうすればよく回るコマをつくることができるか?」と尋ねることで、「何とかして円の中心を見つけたい」という児童の学習意欲を引き出すことができました。

 ものさしを使って長さを真剣に測る子、ヒントカードである半円を重ねながら、定規を組み合わせて中心を見つけようとする子、円を二つ折り、四つ折り…と折り曲げながら中心を見つけようとする子。一人ひとりの解決方法に創意工夫が見られました。ただ「なぜそのやり方で円の中心が見つけられるのか」という根拠については、自分の考えをわかりやすく伝える力をさらに高めていく必要があります。ご家庭でも、さまざまな場面で「あなたはどう思うの?」「あなたはどう考えるの?」「どうしてそう考えたの?」と、考えを伝える場面をぜひ積極的につくっていただきたいと思います。

 また、今日は「半径」「円の中心」「直線」「直径」など、算数用語もたくさん出てくる授業でした。国語と同じようにこれらの「算数語」の意味をしっかり理解し、正しく使えるようになってほしいです。 

10月14日(金) 「3枚の絵」

 1年生の描いた3枚の絵。生命の躍動が画面から飛び出さんばかりです。虫との出会いを喜び、その命のぬくもりを肌で感じた感動の大きさが、そのまま絵に表れているかのようです。教室にあふれるすばらしい絵画の数々にしばし心を奪われてしまいました。

 初任者の頃、子どもの描いた絵に対し、「海はもっとこんな色をしているよね」と私が指導したのを聞いた先輩の先生が、「長谷川先生、それは大人の見た目、あなたの感じた海の色ですよね。果たして子どもも私たちと同じように見えているのでしょうか」と問いかけられた時がありました。色、形、大きさ、その時見た風景…。子どもたち一人ひとりがどのように見て、感じて、描いたか、しっかり思いを聞き、そこに寄り添い、共感・理解することがいかに大切かを教わりました。

 3枚の絵。いつまでも見ていられます。そして子どもたちが見た世界を想像しています。

10月13日(木) 「虫の命」

 今朝登校している時に、歩道に一匹の虫がいました。「ナナフシ」です。「あっ!」とその虫を見つけて、やさしく手に取る一年生。様子を見守っていると、しばらく観察した後、そのナナフシをそっと道脇の草むらに解き放す姿がありました。命の重みを感じてか、手の甲をぐっと地面に近づけ、すぐに草むらに逃げられるように腰をかがめていました。

 驚いたのは、その次の出来事です。一度歩き出したのですが、振り返ったかと思うと早足で先程の草むらのところに戻り、ナナフシが道路に出てこないように、もう一度そっと奥の方まで移動させる心遣いが見られました。

 意を決したように再度歩き出した一年生。一匹の虫の命を大事にする心が学校の中でも発揮され、私が感じたように、きっと周りの友達の心にも温かい風を吹かせることでしょう。

10月12日(水) 「離れていても」

 「ふるさと」の皆さんとの出会い

 出会いに目を輝かせる子どもたち

  自然と肩を組んでの合唱

 先週の10月7日(金)、2年生が西海町にあるグループホーム『ふるさと』の入所者の皆さんとリモートで交流を行いました。テーマは「離れていても つながる心」。このテーマにふさわしいあたたかい時間となりました。

 自己紹介から始まった交流会。食い入るように画面をのぞき込む子どもたち。その後、お互いに質問をし合いながら相互理解を深めていきました。

【ふるさとの入所者の皆様からの質問】

・ 好きな授業は何ですか?

・ 得意なことは何ですか?

・ 何をしている時が楽しいですか?

【子どもたちからの質問】

・ 子どもの頃、何をして遊んでいましたか?

・ 一番の楽しみは何ですか?

・ 今、何歳ですか?

 やりとりをするなかで、入所者の方のお手玉の技や絵画の素晴らしさに感動する子どもたち、そして得意なことを全身を使って紹介する子どもを見て微笑む入所者の方々。双方のよさが伝わり合った瞬間でした。「一緒に折り紙をしたい」と願う子どものつぶやきが、交流の深まりを象徴していました。ウィズコロナが当たり前となり、顔を見合わせて交流ができる日が来るのを楽しみにしたいと思います。

10月7日(金) 「四角形の内角の和は?」

 5年生の算数「図形の角を調べよう」の学習。昨日、どんな三角形であっても、その内角の和が180°になっていることを結論付けた子どもたち。今日は四角形の内角の和を調べます。見通しの段階で、これまで習った正方形や長方形の内角の和が360°(どちらも90°×4)になっていることから、「他の形をした四角形の内角の和も本当に360°になっているか」という課題を立てました。

 自分なりの方法で課題を追究していく子どもたち。その過程で「対角線を引いて考える方法」については、お互いに考えを伝え合いながら、「あ~なるほど」「さすがやね」など、真剣に学び合う姿が見られました。さすが5年生です。

 終盤に複雑な形をした四角形の内角の和を求める問題を解きましたが、対角線を引いて考えれば、角度を測らなくても内角の和が求められることを実感的に捉えることができました。「どんな形をした四角形でも内角の和は360°になる」-この時間のまとめをして、最後に授業の振り返りをしました。では5角形では、6角形ではどうなるのだろう?・・・きっと子どもたちの思考は次なる課題に突き進んでいるはずです。

10月6日(木) 「仕掛け」

 昨日、配膳室の前で1年生が何人か楽しそうに集まっていたので行ってみると、掲示板に「目の健康に欠かせない栄養素を含む食物」の紹介がされていました。のぞき込むと、一つ一つの野菜が「カパッ」と開くではありませんか。中にはその食物の特徴や名前の由来などがわかりやすく説明されていました。

 楽しく学べる掲示の工夫。ちょっとした仕掛けが子どもたちの好奇心をくすぐり、主体性を引き出すのだなと改めて感じました。

10月4日(火) 「ちょっといい話」

 昨日の出来事。図書館運営補助員の森﨑先生がうれしそうに話してくれたことを紹介します。

 実は夏休み中に借りた本をまだ返していない子がいるために、新たな本の貸し出しをできない学年があります。その学年の子の一人が「どうしても本を借りたい」と、昼休みに、まだ本を返していない子を探し出し、一人ひとりに何とか本を返してくれるように頼みこんだそうです。

 最初はぼんやり聞いていましたが、ふと、いろんなことを考えさせられる出来事だと気づきました。

① 大事な昼休みを使い、しかもどこにいるかわからない数名の友達を探してまで、自分の大好きな読書に打ち込みたいと願うエネルギー。一つのことに熱心に打ち込む心の強さ。

② 誰も頼んでいないこと。子ども自ら主体的に取り組んだ価値ある行動。

③ 骨を折ることをいとわないこの姿勢が、きっと周りの友達を変える力になること。

 

 子どもたちの姿に学ぶことの多い日々です。

10月3日(月) 「〇〇の秋」

 4年生の作文から一つ紹介します。

 「食よくの秋」

 秋にはおいしい物がたくさんとれます。ぼくの好きな物は、みかんとぶどうとなしです。秋には、さんまにまつたけにくりにみかんにぶどうになしです。食よくが最もまします。

 ぼくのおうちでは、くりがとれます。くりがとれたらふくろに入れてれいぞうこの野菜室に入れます。そして一か月じゅく成させます。じゅく成させるとあまみが出てとてもおいしくなります。黒まめに入れたりします。

 

 この作文を入力していると、自然によだれが出てくるような感じがしました。今日は私の感性をくすぐる作品を紹介しました。

9月30日(金) 「10月のことのは」

 2学期がスタートしてはや1か月。職員室の「ことのは」を更新しました。10月も「自主性」をテーマにし、全職員で子どもの指導にあたります。

 さて、くしくも本日配付の長崎県PTA新聞の中に、この「ことのは」と共通する内容があったので、抜粋して紹介します。

 「自分のことを 自分で決める」

 ・・・子どもは権利の主体であり、大人が勝手に決めるのではなく、本人の意見を聞きながら、最もよい方法を考えていくことが大切です。「明日は7時に起きなさいよ」ではなく、「明日は何時に起きる?」と尋ねる、また「早く勉強しなさい」と言いたくなる場面でも「これからの予定は?」と子どもの考えを聞いてみるなど、言葉かけを少しだけ変え最善策を共に考えてみるというのはどうでしょうか。・・・・

 これから季節も良くなり、子どももぐんと力を伸ばす時期です。自主性を伸ばす言葉かけを心がけていきたいものです。

9月29日(木) 「秋の夜長」

 「朝自分で起きることが自立への第一歩である」-9月の学校だよりに書いた言葉です。ご家庭での様子はいかがですか?朝の登校支援の際、目は開いていても心が目覚めていない子がいるように感じます。秋の夜長で、ふとんから起きるのがつらい時期に入りますが、そんな時こそ、「早寝・早起き・朝ごはん」を心がけさせ、自立心を育てたいものです。

 さて、写真は冬野菜(ブロッコリー、大根)を植えた畑の様子です。大瀬戸小学校の周りの自然も少しずつ秋の様相を色濃くしつつあります。〇〇の秋…。実りの多い秋にしていきましょう。

9月28日(水) 「子ども手洗い教室」

  「手洗い歌」を歌いながら

 実際に石鹸を使って洗ってみよう

 さて、どれくらい汚れが取れたかな

 1年生を対象とした「手洗い教室」の様子です。西彼食品衛生協会の方々を講師にお招きし、手洗いの基本を学びました。「きらきら星」の曲に合わせながら、手を丁寧に洗う子どもたち。ただ、実際に残った汚れを確かめてみると、なかなか汚れが落ちにくいことがわかります。再度チャレンジ!中には「7回目です」という子もいました。こんなに手をていねいに洗ったのは初めてかもしれません。

 これから、新型コロナウィルス感染症に加え、かぜやインフルエンザの流行も考えられます。この手洗い教室が1年生の健康を守る術となることを信じます。

9月27日(火) 「鯉来る!」

 「大瀬戸っ子池をたくさんの生き物が生息する豊かな環境にしたい」-そんな願いをもとにスタートした6年生の総合的な学習。昨日、学校運営協議会の委員である佐々木さん、大抜さんの多大なる御協力により、大瀬戸っ子池に鯉が仲間入りしました。鳥害を避ける手作りネットも設置し、鯉も元気に回遊を楽しむ環境が整いました。今度は6年生が鯉のお世話をする番です。早速今日も真剣な表情で鯉の様子を観察する姿が見られました。

 ご多用の中御来校いただきました佐々木さん、大抜さん、誠にありがとうございました。

9月26日(月) 「わかりやすくせいりしよう」

 どうやれば数がわかりやすいかな?

  同じ種類のものをならべよう

  横もそろえてならべてみよう

 1年生算数。大瀬戸小学校の先生方が好きな動物をまとめた絵。。それを5秒だけ見せて「何が一番多いか」を尋ねる先生。ところが、バラバラになっている動物の絵から短い時間で数をかぞえるのは至難の業です。そこで「バラバラの状態ではわかりにくいので、きちんと並べればいい」という子どもの思いを引き出した上で、学習のめあてを導き出していきました。

 さて、いざ並べる…という段階になると、その並べ方もさまざま…。同じ動物を上から下に向かって並べていく子、キリンは首が長いからという理由で体を横に向けてならべる子、数えやすいように、絵と絵の間を離して並べる子。いろいろな考えを比較・検討していく中で、「おなじなかまで、(横を)そろえてならべると、かずがわかりやすい」というまとめに至りました。学習の振り返りではほとんどの子が「◎(よくわかった)」と記していることが象徴しているように、学ぶ意欲、集中力ともにぐんぐん伸びている一年生の姿を表していました。

9月22日(木) 「避難訓練」

 「おかしも」のきまりを守って

   消防車のしくみを見学

   水を使用した模擬消火訓練

 地震、津波、火災、台風、交通事故…。いつやってくるかわからない危機を想定し、普段から心身の備えをつくっておくことが重要です。本日は、佐世保東消防署大瀬戸出張所より3名の消防士さんを講師に迎え、火災を想定した避難訓練を行いました。

 消防士さんからの講話の中で心に残ったことを紹介します。

・初期消火が不可能なほどに炎が大きくなっていたら、そこの扉を締め、初期消火を諦める。そしてまずは自らの命を守ることを優先してほしい。

・火災の三大原因。第3位…コンロやコンセント、第2位…たばこの不始末、第1位…たき火(火遊び)

冬の火事はあっという間に燃え広がってしまう。火遊びなどを絶対にしないように。

 訓練の後半には低学年が「救急車、消防車の見学」、高学年は「初期消火の模擬訓練」を行いました。目を輝かせ、消防士さんの話を聞いたり、見学や体験をする子どもたちの姿がとても心に残りました。これを機に、身の周りで起こり得る危機に対する防衛意識を高めていきたいと思います。3名の消防士の皆様、誠にありがとうございました。

 

9月21日(水) 「新しい計算を考えよう」

 2年生の算数の授業。これから先の学習の基礎となる「かけ算」の学習です。今日はこれまで学習したことを活用して「3のだんの九九をつくる」授業でした。

 この授業では単元そのものが忍術修行となるストーリーがつくられており、毎時間の課題を、子どもたちがさまざまな忍術(これまで学んだこと)をつかって解決していきます。今日は3のだんの答えをどんな忍術をつかえば解決できるかを考えていきました。

 図で考える、式で考える、たし算で考える…など、一人ひとりが自分の選択した方法で3のだんをつくりあげていきました。そしてお互いの考えた方法(忍術)を伝え合う中で、バラバラに見えたそれぞれの考え方の中に共通点があることに気付かせ、それをまとめにしていきました。

 これからは定着に向けて、ご家庭と協力しながら「かけ算九九」を強化していくことが重要になります。よろしくお願いいたします。 

9月20日(火) 「みんなのために」

 6年生の自主的な清掃によってきれいになった体育館下の階段

 葉っぱだらけの道があっという間に美しく…

大きな被害がなく、ほっとひと安心

 台風一過。この言葉を何度つかえばよいのでしょう…。「おうち、大丈夫だった?」-朝出会う子どもたちに尋ねるとどの子からも「大きな被害はなかった」という答えが返ってきたので、ほっとひと安心しました。(どうしても2年前の甚大な被害が思い起こされるので…)。ちなみに私の住む小迎では約12時間の停電がありました。夜中に電気が付いた時には、心にもぱっと明るさが戻ったようでした。

 心配していた学校にも特に被害はありませんでした。写真にあるように、台風対策、そして今朝の復旧作業に自主的に協力してくれた6年生には心から感謝しています。大瀬戸小が一つのチームになり、連動して動く…。台風は大変でしたが、お互いが「みんなのために動く」姿をとてもうれしく思いました。

9月16日(金) 「差し伸べる手」

 1年生の算数の授業。10より大きい数について学習しましたが、とても感動した一場面があったので紹介します。さいころを転がし、出た数を数直線図の上に表す問題が出されました。「スタートは0(れい)」「12は9より3つ上」「8は10より2つ下」など、数の大小や構成を実感的に捉えさせていきました。途中、ある子が指名されましたが、教室の前に出て見事な説明ができました。するとその子が席に戻る途中、すっと友達の手が差し伸べられ、さり気なくタッチしたのです。まるで「やったね!」というメッセージを発しているかのように…。この場面を見て、かつて研修の中で学んだ言葉を思い出しました。

口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう。耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。目は人のよいところを見るために使おう。手足は人を助けるために使おう。心は人の痛みがわかるために使おう (腰塚 勇人さん 「5つの誓い」より)

 手を差し伸べた子の美しい心、そして手を差し伸べられた友達の喜び。日々の授業を通した人間教育の重要性を実感しました。

 ※ この三連休、台風の影響は不可避の状況です。ぜひ防災対策を万全に整えられ、安全にお過ごしください。

9月15日(木) 「つながり合う」

 昨日修学旅行から帰って来てうれしかったことがあります。それは「離れていてもつながり合っていること」を実感したからです。

 2枚の写真を御覧ください。修学旅行中、教頭先生に活動の様子を写した写真を送付していましたが、それをすぐにプリントアウトし、ほぼリアルタイムで全校児童に発信してくださっていました。

 また、もう1枚はトイレ前の掲示板です。これを見た6年生はきっと元気をもらったはずです。離れていても心がつながっている…そんな職員や学校の雰囲気をとてもうれしく、そして誇らしく思います。

 明日は台風対策も大事になる一日になります。三連休を前に、しっかり学び、防災に向けて万全の準備をする一日にします。

9月14日(水) 「修学旅行 最終」

 大塔インターから大瀬戸小に向かうバスの中で、GReeeeNのキセキが車内に流れました。最初は何気なく聞いていましたが、「明日 今日より笑顔になれる…」という歌詞がとても心に残りました。そして幸せそうに寝ている子どもたちの明日からの学校生活と重なりました。たくさん汗をかき、たくさん友と同じ時を過ごし、たくさん学んだ今回の修学旅行は、きっと6年生を成長させてくれると信じています。

 みんな無事に到着しました。今日は思い出話をたくさんして、ゆっくり休み、明日の登校に備えてほしいと思います。保護者の皆様、見送り、出迎え、本当にありがとうございました。

9月14日(水) 「修学旅行2日目」

 ホテルからの夜明け。有明海を挟み、対岸には普賢岳が悠然とそびえています。強い日差しが今日一日の暑さを物語っているようでした。大きく体調を崩す子もおらず、美味しい朝食をいただいた後、いよいよ2日目のスタートです。行き先はグリーンランド。今日は班別行動が大半を占めます。故に、大切なのはチームワークです。

 係員の諸注意が終わり、解散の合図。すべての班が一目散に目的のアトラクション目がけて出発!私は子どもたちの様子を遠巻きに見守りながら、本当に困っていそうなときや写真を撮るときだけ声をかけました。とても暑い中での行動でしたが、適度に水分補給や休憩をしながら、みんなで協力し、活動する様子をうれしく見つめていました。集合時刻が近まると、駆け込み乗車で、これまで乗れなかったアトラクションに勇気を振り絞って挑戦する子の姿も見られました。みんな生き生きしていました。

 先程、グリーンランドを出発し、今学校に向かっています。全力を尽くした分、バスの中はほぼ全員が爆睡中。時間通り到着予定です。お土産話を楽しみにしておいてください。

9月13日(火) 「修学旅行1日目」

 感染症のことや天候のことなどが心配されましたが、好天にも恵まれ、保護者の皆様や先生方に温かく見送られながら2日間の修学旅行がスタートしました。

 出発式では、「修学旅行は自分たちが成長するための絶好の機会であること」「そのために、次の3つのことを守ってほしいこと」を伝えました。

1 あいさつ すばらしい出会いはあいさつから始まること

2 はきもの 自分の言動を常に振り返る心をもつこと

3 ありがとう 自分たちを支えてくれるすべての人たちに感謝の心をもつこと

そして、これらのことを、先生たちに言われる前に「自分から始める」こと。

江頭先生からは「誰一人悲しい思いをせず、全員が楽しく学びを深める修学旅行にしてほしい」という願いが伝えられました。

 今日は宇宙科学館、吉野ヶ里遺跡、そして熊本城を訪れました。たいへん暑い中での見学・体験となりましたが、すべての場所で仲間と協力しながら学びを深める子どもたちの姿が見られました。ホテルではおいしい食事をいただいた後、月の観察も行いました。何よりみんな元気に過ごしていることをうれしく思います。どうかご安心ください。

 今、班長会議を終え、そろそろ就寝時間となります。まだ少し話し声も聞こえますが、子どもたちには疲れた体をゆっくり癒やし、明日に備えてほしいです。(写真は帰校後に整理して紹介します)

9月12日(月) 「手紙の書き方」

 3年生書写。今日は手紙の書き方の2時間目の授業をしました。3枚の文カードを提示すると、子どもたちが自分たちで学習のめあてを立てました。

 『手紙の書き方をもう一度たしかめて、ていねいに書こう』

 手紙の書き方のポイントは4つあります。

① 4つの組み立て(「はじめのあいさつ」「本文」「むすびのあいさつ」「あとづけ」)を意識する。

② 文章のまとまり(段落)の書き始めは1マス空ける。

③ 相手の名前、自分の名前、日付などを書く位置に気を付ける。

④ 封筒に書く文字の大きさの違いを意識する。

 1時間目とは違い、しっかりポイントを意識して練習できました。これからいろんな場面で手紙を書く機会があります。今回の学習をしっかり心に刻んでほしいと思います。

 ※明日から修学旅行です。感染症対策を万全にしてしっかり学びを深めてきます!

9月8日(木) 「授業参観」

 1年生学活「クロームブックを使って」

   2年生算数「かけ算」

  5年生社会「米作りの仕事」

 本日の授業参観、誠にありがとうございました。きっと作品展の方にも足をお運びいただいたものと思います。8月後半には感染症の拡大が懸念され、2学期のスタートが不安でしたが、何とか踏みとどまりました。学校としては引き続き感染症対策に万全を期しながらも、「Withコロナ」、そして「決して学びを止めない」を合言葉に、力強く毎日を過ごしていきたいと思います。

 朝の登校の様子を見ると、まだまだ生活リズムが整っていない(表情がさえない)子も散見されます。自立的な生活を送る第一歩は、朝、自力で起きることです。ご協力をよろしくお願いします。

9月7日(水) 「当たり前の風景」

  元気いっぱい鬼ごっこ

     読書に挑戦!

   この作品、すごい!

 子どもたちが元気に学び、いろんなことに挑戦し、生き生きと下校する。この当たり前の日常、風景が実はとてもありがたいことなのだということを痛感した一日でした。明日は授業参観、学級PTAが予定されています。夏休み作品展もありますので、ぜひ体育館へも足をお運びください。感染症対策として、検温や分散しての参観などにご協力いただきますが、何とぞよろしくお願いします。

9月6日(火) 「離れていても…」

  「健康観察&安全の確認」

 「担任からの学習課題の確認」

  「夏休み作品展の準備」

 台風一過。やっとまちが静かになりました。しかし、早朝見た大瀬戸の海は、ごうごうと音を立て、まるで荒れ狂ったかのようでした。そして2年前の巨大台風を思い出しました。ただ、2年前の教訓を生かし、防災対策をきめ細かに講じていたことで、学校には特段大きな被害もなく、明日からの学校生活を滞りなく始められることを幸いに思います。今のところ、各家庭からも緊急連絡等もありません。ほっと胸をなでおろしています。

 さて、今日はオンラインで健康観察や安全確認、そして学習課題の確認を行いました。子どもたちも少しずつ操作に慣れてきたようで、離れていても、担任とスムーズに意思疎通を図ることができていました。私たちも、午前中は復旧作業とオンラインの健康観察等、午後からは作品展の準備を行いました。

 台風は過ぎましたが、明日は安全に気を付けて登校するよう、ご指導の程よろしくお願いします。

9月5日(月) 「危機対応力」

 3階から見える大瀬戸の海。いつもはきらきら輝き、心を癒してくれますが、今日の海は白波を立てて、荒々しい姿を見せています。まだこれから接近してくるというのに、大瀬戸小に吹き込む風は「ビューッ」と、すでに不気味な音を立てています。今回の台風の勢力を象徴しているかのようです。

 学校でも台風への備えをしました。特に前回の台風では、南側から吹きあがってくる風雨で教室が水浸しになったので窓枠にタオルをしっかりねじ込み、対策を施しました。各家庭におかれましても、ご家族が安全に過ごせるよう、台風対策を万全にしていただきたいと思います。

 明日は臨時休業ですが、クロームブックを用いた安全確認や学習課題の確認をするようにしています(詳細は文書でご確認ください)。また、クロームブックを持ち帰れなかった児童については、電話等で安全確認を行います。よろしくお願いいたします。

9月2日(金) 「早速、自分から動く」

 「校長先生、今日は朝から自分で起きました!!」 

 朝から出会う子どもたちから、明るい声が聞かれました。2学期の目標である「自分から動く、始める」を早速実行できたことの喜びを感じました。何かを始めるのに遅すぎることはありません。どんな小さなことでもいい、人に言われるのではなく、自分で考えて動き始めることに大きな意味があります。

 さて、今週は2日しかありませんでしたが、週末は十分にリフレッシュして、来週からの学校生活に向け、力を蓄えてほしいと願っています。

9月1日(木) 「第2学期始業式」

 今朝、一番最初に出会った子どもに、次のように尋ねました。

 「今日の朝、自分で起きることができましたか?」

 答えは「はい」でした。とてもよい顔をしていました。

 さて、朝、自力で起床できることは自立への第一歩だと言われます。では自力で早起きするために必要なことはなんだろうと考えてみました。

① おうちの人に起こされるより、自分の力で起きることの方が価値があると感じている。

② 「明日は2学期の初日なので、早起きして余裕をもち、気持ちよく登校したい」という願い・目標をもっている。

③ 自分の目標を達成するために、自制心をもって早く寝ることができた。

 朝、自力で起きるという一つのこと。でもこのことは学習や生活など、すべてに当てはまることだと考えます。2学期のテーマは「自分から始める2学期」。何ごとも自分で考え、自分で判断し、自分から動くことのできる大瀬戸っ子を育てていきたいと思います。2学期もどうぞよろしくお願いします。

 人に言われてから動くのではなく今何をすべきかを自分なりに考え、自分から行動できる大瀬戸っ子に!

 授業中おしゃべりに気付いたら自分から注意して静かに聞けるようなクラスにしてみんなを助けたい。 

 困った人を助けたり、学級のみんなで問題を解決したりして、5年生の笑顔を増やしたい。       

8月31日 「準備万端!!」

 各教室の黒板には、みなさんとの出会いを心待ちにしている先生方からの熱いメッセージが書かれてあります。いよいよ2学期のスタート。準備は整いました。明日、笑顔で会いましょう。

8月30日(火) 「注意喚起!台風11号」

 令和2年の台風10号の写真

 『「非常に強い」台風11号が日本の南方を西へ進んでいます。中心の台風の目がまるで日本をにらむようにくっきりと見え、かなり発達していることを示しています。 』…これは本日の日本気象協会のWEBページの言葉です。台風11号の勢力が強いことを表しています。

 ちょうど2年前、この大瀬戸小学校にも大きな被害をもたらした巨大台風10号をどうしても思い出してしまいます。なぜなら、進路が似ているからです。南海の湿った空気をたくさん吸い込んで、さらに勢力が大きくなるのでは…と危惧しています。

 今週末には、さまざまなスポーツイベントも予定されているようですが、台風情報にもしっかり耳を傾けながら、まずは「安全第一」を心がけ、台風への備えを万全に整えていきましょう。

8月29日(月) 「ヘチマ」を漢字で書くと?

 写真は、ヘチマの成長の様子です。すでに50cm以上はあろうと思われる実もなっています。まさにぐんぐん伸びる…といった感じです。夏休み中の子どもたちも、このヘチマのように、心身共にぐんぐん伸びていると信じています。

 さて、ヘチマを漢字で書くと、どのように書くかおわかりですか?

 正解は「糸瓜」です。思わず「なるほど!」と言いたくなります。ちなみにかぼちゃは「南瓜」、スイカは「西瓜」、キュウリは「胡瓜」と書きます。この3つの夏野菜にはすべて「瓜」が付いている…そんな気づきがありました。

 調べていて面白かったのは、おくらの由来が英語の「okra」だったことです。いよいよ夏休みもゴールが近づいてきました。子どもたちには、野菜もたっぷり食べて元気に過ごしてほしいです。

8月25日(木) 「私たちが戦うべき相手」

 昨日、西海市長から緊急メッセージが発出されました。コロナの感染者数が124名にのぼるなど、感染拡大が著しいからです。

 では、私たちにできることは何か。まずは「戦うべき相手」を間違わないことだと考えます。以前、学校だよりにも次のような思いを書きました。

 『新型コロナウィルス感染症は「3つの顔」をもっていると言われます。1つ目は、文字どおり人間に「病気」を感染させるウィルスとしての顔。2つ目は、目に見えない「不安や恐怖」を人間に感染させる顔。3つ目は、人と人との信頼関係やつながりを壊してしまう「差別」を感染させる顔。この3つはお互いに関わり合い、負の連鎖を生みます。

 具体的には、①新型コロナウィルス感染症が身近に迫ってくる②自分がかかってしまうのでは…という不安や恐怖から、誤った情報や噂に振り回され、さらに不安になる➞③そうした不安や恐怖から逃れるために、感染者や濃厚接触者、医療従事者等を遠ざけたり、攻撃したりすることで一時的な安心を得る…。差別されたくないので、病院受診しない。』

 この「3つの顔」に立ち向かうために、今一度私たち一人ひとりが強い危機感をもち、感染症対策に責任をもって取り組んでいくことが大切であると感じます。

8月23日(火) 「懐かしい場所」

 昨日訪れたのは「崎戸小学校」と「大島西小学校」。いずれも昨年度末で閉校になった学校です。そしてこの2つの学校は私がかつて勤務した学校。2校併せて10年間の教員生活を大崎地区で過ごしました。まさに第2の故郷といった感じです。

 さて、この2つの学校を訪れた理由が写真の中にあります。もうおわかりでしょうか。閉校に伴い、不必要になった物品を大瀬戸小学校にいただきました。軽トラに目いっぱい積んでも足りなかったので、同行していた先生方の自家用車にも積んでいただき、大瀬戸小学校へ持ち帰ってきました。猛暑の中の力作業は過酷でしたが、これから学校が整理されていくことの喜びの方も大きかったです。

 この日、校長室も少しだけ片づけをしました。美しい環境で2学期を、そして子どもたちを迎えたいと思います。

8月20日(土) 「ご協力に感謝!」

 本日の環境整備作業には、たくさんの保護者の皆様にご協力いただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、2学期、子どもたちを気持ちよく受け入れる環境が整いました。また、皆さんが帰られてからも最後の仕上げに全力を尽くしていただきました本部役員の皆様に深く感謝いたします。

 最後に、今日協力してくれた児童の皆さん、みんなの気持ちがとてもうれしかったです。ご家族と一緒に良い休日を過ごしてくださいね。

8月19日(金) 「登校日に伝えたこと」

 朝一番に声をかけた子に「夏休み、楽しんでますか?」と尋ねたら、「はい、宿題全部終わりました!」と元気に答えてくれたので、とてもうれしくなりました。また、一人ひとりの顔を見るたびに、何だか胸が高まりました。久しぶりの出会い、みんな元気そうでひと安心です。

 さて、今日はオンラインで全校児童に向けた話をしました。内容はおおよそ次の3つです。

① 夏休みを3つに分けると、2つ分は過ぎ去ってしまったけど、残り1つ分ある(最初の写真)。「あと13日しかない」と考えるのか、「まだ13日もある」と考えるのか。何かを始めるのに遅すぎることはない。反省があるなら、今この瞬間から変わればいい。充実した日々を過ごせるかどうかは自分次第。

② そのためには何事も自分で考え、自分で決めて、自分から動くこと。具体的には、残り13日の過ごし方を自分で考え、自分で計画を立て、家族に頼らず自分で実行すること。宿題も自由研究も早起きも、家族に言われてするのではなく、自分で決めて実行すること。それができれば、2学期に伸びていける。

③ 命を守るために、危機意識を高くもち、防止に努めること(熱中症、コロナ、水難事故や交通事故など)

 心が変われば行動が変わる…。もう一度言います。始めるのに遅すぎることはありません。

8月18日(木) 「思考を楽しむ」

 この問題は「頭の体操」という本に紹介されていた問題です。子どもたちにこの問題を出すと、実におもしろい答えが返ってきます。

㋐この問題(黄色い部分)を180度ひっくり返すと、「9-8」になり、答えが「1」。   

㋑「8」から「6」の部分をごっそり取り除くと1本残るので答えが1。      

㋒「8」は7本の線、「6」は6本の線でできているの7-6=1。

㋓「8」の1本を「6」の方に動かすと、9-8で1。  

      

 子どもたちの発想は柔軟です。自分の考えを生き生きと語る姿は、まさに「考えることを楽しむ」姿です。この問題のように、子どもが解決したいと思う授業、思考することを通して新しい発見や達成感のある授業を目指していきたいと思います。


※ 明日は登校日です。全校集会はオンラインで実施します。提出物等の確認をし、安全には十分気を付けて登校させてください。

8月16日(火) 「精霊流し」

 昨日のこと。長崎の伝統行事である精霊流し。子どもの頃、「西方丸」と書かれた船が多いことに疑問をもち、親に尋ねたことがあります。「そいはね、極楽浄土が西の方角、はるか遠くにあるけん、そこにたどり着くためよ」-そんな答えが返ってきたように記憶しています。私も転勤で県内各地を転々としましたが、それぞれの場所で精霊流しの風習も少しずつ異なっています。ただ、「西方丸」の文字はどの地域でも見られます。故人に安らかに眠ってほしいという願いの表れだと感じます。

 私の父は若くして(54歳で)亡くなりました。父が西方浄土にいるかどうかはわかりませんが、それを祈り続けています。私も先日55歳の誕生日を迎えました。父が見れなかった世界を少しでも長く見ていたいーそんなことを考えた一日でした。

8月12日(金) 「断捨離」

 めったにしない家の掃除。数日間の休みをチャンスと捉え、ただいま断捨離を決行中。なかなかパワーのいる作業です。

 ちなみに断捨離とは、片付け論の一つであり、ヨガの「断行」「捨行」「離行」という3つの考え方に基づいています。「不要な物を断つ、捨てる、物から離れる(執着しない)」という生き方を目指すことが目標です。

 ここ数日、片付けに本気になって気づいたことがあります。それはどれだけ無駄な物が部屋に存在しているかということです。確かに思い出の品もあります。それを思い切って処分することで、かなり部屋がすっきりしてきました。

 お盆前に、少しだけ心もすっきり整理できそうです。

8月11日(木) 「がんばれ!長崎」

 お盆のシーズンは、実はスポーツの全国大会なども盛んに行われています。もちろん、明日の高校野球、『海星VS天理』も大いに気になるところですが、私自身指導に関わっていたこともあり、「全日本小学生バレーボール大会」に大きな関心をもっています。今年、女子の長崎県代表として出場した大村鈴田の監督さんには、若い頃、たいへんお世話になったこともあり、試合の結果速報が気になって仕方がありませんでした。今日予選2日目が終わり、ベスト8が決まりました。残念ながら大村鈴田は敗退してしまいましたが、県代表として、男女混合チームで出場した「長崎北VC」が見事にベスト8に入りました。明日以降の健闘を心から祈るばかりです。

 お盆でせわしい日々の中、スポーツが与えてくれる感動が心を奮い立たせてくれます。

 明日も…『がんばれ!長崎県代表!』

8月10日(水) 「夢に向かって」

 大谷翔平選手が、104年ぶりの偉業を成し遂げたとのニュースが流れました。投手として二桁勝利、打者として二桁本塁打。二刀流に挑み続けているからこその偉業達成。その姿勢からは多くのことを学ぶことができます。

 そんな大谷選手が、高校一年生の時に書いたノートが一時期話題になったことがあります(マンダラチャートと呼ばれるノート)。簡潔に言えば、中央に「夢」を書き、それを達成するために必要な八つの要素と、それをさらに具体化した項目が81マスに記されているものです。そのノートを見れば見るほど、目標達成のために着々と努力を重ねてきたこと、そして大谷選手の人間性がわかります。

 『努力すればするほど自分に足りないところが見えてくる』

 これは大谷選手の言葉です。昨年度、全校集会で取り上げ、話をしました。これほどまでに人を魅了し、結果を残しているにもかかわらず、なおも高みを目指す向上心に感嘆します。

 夢をもつから人生は輝く。ぜひ子どもたちにも夢をもち歩み続けてほしいです。

8月9日(火) 「平和への祈り」

 長崎に原爆が投下されてから77年。本日、平和公園で行われる平和祈念式典には83か国の参列が予定されているそうです。その意味では「県民祈りの日」であるとともに、世界中の人々があらためて平和な世界を築く決意を胸に刻む特別な日であると言えます。

 本日、本校においても、オンライン形式で平和集会を行いました。原爆落下中心地からさほど遠くない場所で生まれ育った私にとって、今日の「県民祈りの日」は特別な日であり、私なりの平和への思いを精一杯子どもたちに伝えました。中でも一番伝えたかったことは、「平和なくらし、平和な世界をつくるためには、願いや祈りだけでなく、具体的に行動すること」の大切さです。写真は各学年の平和の誓いですが、まずはこの目標の達成に向け、たゆまず努力を続けることが平和への第一歩であると考えます。

 「たゆまざる あゆみおそろし かたつむり」-この言葉を胸に刻む一日にしたいと思います。

 追伸 今朝、ある保護者から「校長先生のおおせと日記、楽しみに読ませてもらってます。でも更新されない時は、がっかりします」とのお言葉をいただきました。とても励みになります。2学期につながる日記になるよう、私も書くことを通して保護者の皆様と思いを共有したいと思います。夏休み期間中もよろしくお願いします。

8月4日(木) 「出島メッセにて」

 長崎は今100年に一度の変革期を迎えていると言われています。具体的には出島メッセのような大規模会議場(研修施設)の建設、西九州新幹線の開業、スタジアムシティー構想など。人が集い、長崎の歴史や文化に触れる。そして長崎から文化を創造・発信する。そんな未来像が思い描けます。

 今日と明日の2日間、その出島メッセにて校長の研修会(九州大会)が行われます。感染症の現状を考え、ハイブリッド方式(対面型、オンライン型)での実施となりましたが、九州各地の校長先生方との協議は、目からうろこの連続で、新しい発見や学びがたくさんあり、大いに刺激を受けました。

 私事ですが、長崎港を挟んだ対岸には私の生まれ育ったまちがあり、とても懐かしく感じられました。また同時に、未来に向けて様変わりしていくまちを見つめながら、正直少し寂しくも感じました。

 明日もがんばります。

8月3日(水) 「食育を推進するために」

 食べることは自らの心身の健康、そして豊かな人生を築く上でたいへん重要な営みです。本日、テレビ等でもご活躍の料理人:坂本 洋一 様を講師に迎え、学校給食関係者を対象とした研修会が開催されました。講師である坂本さんのバイタリティーあふれる話の中で、特に心に残ったことを一つ書きます。

 『給食で魚フライを提供したある学校のこと。その魚フライの中に骨があった。それが「異物混入」事案となり、学校給食の責任者と校長がその子の家まで謝罪をしに行った』という話。坂本さんはこう続けた。

 「魚の骨って、異物なのでしょうか?もしそうなら、魚は体内に異物を抱えながら生きていることになりませんか?昨今、骨の付いた魚を食べた経験がない子どももいるよう。そんな子は、食べた物を何でも丸呑みしてしまう習慣が付く。しかし、骨付きの魚を食べ続けてきた子は、食べながら口の中で骨を器用に分け、決して飲み込まないように取り出すことができる。」

 つまり、坂本さんがおっしゃりたかったことは、「食育は学校だけではできない。ご家庭でも魚を食べる経験やバランスのよい食事の重要性、マナーなどを身に付けさせる努力が必要である」ということだったと感じます。

 大瀬戸っ子にも偏食、少食、残食の問題があります。今後、学校と家庭が一体となった食育指導が重要になってくると考えます。

8月2日(火) 「はてなマン」

 私が小学校3年生の時、担任の先生がよく「はてなマンになりなさい」とおっしゃっていました。それを意識してか否か、私は今でも「はてなマン」です。とにかくよくわからないことがあると、それをはっきりさせないと気が済まない性格です(時として、これが災いになることもありますが・・・)

 子を持つ親として、今振り返ると、子どものはてなに寄り添うことができなかったという深い反省があります。例えば夜、車に乗っていると「お月さんが追いかけてくる。何でどこまでも追いかけてくると?」とか「(秋になると)何で葉っぱの色が変わると?」など。いずれも「ごめん、よくわからん」で済ませていたような気がします。もしこの時「おもしろいことに気付いたね。お父さんもよくわからんけん、一緒に調べようか」とか「お父さんも小さいころ、まったく同じことを考えたことがあるよ。」など少しでもその疑問に寄り添うことができていたら、もっといろんなことに興味・関心を広げ、それを追究していける子に育ったかもしれません。

 夏休みは、子どもたちの興味・関心を広げる絶好のチャンスです。私の反省が少しでもお役に立つとうれしいです。

 8月 1日(月) 「8月のことのは」

 これは著名な彫刻家である北村西望さんの言葉です。私の初任校である長崎市立銭座小学校の玄関に、躍動感あふれる本物の書が掲示されていました。私は毎朝、この言葉を目にして一日の勤務をスタートしましたが、いつ見ても、何回見ても、自分への戒め、そして励ましの言葉となりました。

 この言葉が生まれた背景には、次のようなエピソードがあります。

 『平和祈念像を制作中のある夜、足下にいたかたつむりが、翌朝には像の上の方にまで達していた。』このことにいたく感動し、この句を詠んだそうです。

 さて、もうすぐ8月9日「県民祈りの日」がやってきます。平和も教育も、私たちは現状に甘んじず、よりよい世界、よりよい教育のあり方を求めて、たゆまず努力することが大切です。

 被爆地に生まれた者として、もう一度原点に立ち戻り、平和な世界、一人ひとりが輝く教育を目指して、自分にできることを精一杯実践していきたいと思います。

7月29日(金) 「おはし名人をめざせ!」

 ある教材社の最新の調査では、「正しく箸を持って使える子」の割合が、小学校全体で15.7%、中学校全体で23.1%、高校で23.7%となっていました。この数値を御覧になり、保護者の皆様はどう思われますか?

 さて、写真は、1学期末の2年生での指導の様子です。この日は栄養教諭の安永先生も授業に参加され、一人ひとりの実態に応じたきめ細かな指導がなされました。子どもたちは定番の「小豆運び」にも挑戦しましたが、なかなかうまくいきません。やはり正しい持ち方がすぐに崩れてしまっているためでした。

 夏休みはよいチャレンジ期間です。食事を楽しく、かつ効率よく食べるためにも、箸の使い方をさらに練習してみてはいかがでしょうか。

7月27日(水) 「心」

 「常に自分の足元(自分の姿)を見よ」-そんな願いが伝わってくる掲示です。一学期の終業式の日、トイレの前に掲示されていました。

 「心が変われば行動が変わる」と言われます。次に使う人のことを考え、スリッパを出船の形にそろえる習慣は、「共に暮らす仲間への思いやり」から始まります。

 さて、玄関のはきもの、トイレのスリッパはそろっているでしょうか?それを子どもたちが率先して行っているでしょうか?もしできていないなら、家族みんなが気持ちよく生活するために、「はきものをそろえよう」と改めて投げかけてほしいと思います。それが、「自分の足元、自分の姿を見つめる」ことにきっとつながります。

7月26日(火) 「世界陸上、終わる」

 私は幼少の頃から、足が速い人に憧れをもっています。運動会の時など、自分が走る時は緊張しまくるのですが、速い人を応援するときは、心からワクワクしていました。

 「世界陸上」もその一つ。7月15日からの10日間に釘付けになりました。その中でも私が心を奪われたのは、最終日の名場面集です(ピントがずれて申し訳ありません)。特に末續慎吾選手の200m銅メダルの瞬間は、本当に鳥肌が立ちました。

 さて、そんなアスリートたちの語る言葉は、一つ一つが胸に響きます。

 『メダルの色はいろいろありますが、本当に重要なのはそこに向けて努力していくことじゃないかと思います。』

 2004年アテネオリンピックハンマー投げの金メダリスト室伏広治が残したこの言葉が、私は好きです。

 どんな目標でもいい。日々の目標、そして夏休みの目標。子どもたちには、そこに向かって努力する過程を大切にしてほしいと思います。

7月25日(月) 「すてきな言葉」

 子どもたちの発する言葉。その感性に「はっ」としたり、感動したりすることが多々あります。終業式の数日前、天候が荒れたときのこと。登校支援をしているとき、強風のため、葉っぱが音を立ててコロコロと吹き飛ばされる様子を見て、2人の2年生が発した言葉がとても心に残っています。

 「葉っぱが走っている」

 「葉っぱが踊っている」

 まるでかけ合いのように、2人の口からポッポッとすてきな言葉が発せられました。「言い得て妙」とはまさにこのこと。きっとご家庭でも子どもたちのすてきな言葉がご家族の心をいやしているのではないでしょうか。

7月22日(金) 「私の小学生時代」

 私の小学校の頃の夏休みといえば…ラジオ体操からのソフトボールの練習が定番でした。つまり、朝ごはんを食べないまま、8時過ぎまでは練習していたように記憶しています。目的は8月の第1日曜日に開かれる地区対抗の健全育成ソフトボール大会。私は大会そのものよりも、試合後の宴会?(ごちそう)の雰囲気や試合後に飲むオロナミンCがたまらなくおいしかったことを覚えています。

 さて、今日出勤するとき、ラジオ体操をまさに始めようとしている子どもたちを見ましたが、ひとかたまりになって陰に座り込んでいるその姿を見て、「喝」と言いたくなりました。大瀬戸っ子はどうでしょう…。(※大崎高校ベスト4入りです)

7月21日(木) 「みんなで学ぶ」

 昨日、午後から全職員による研修を実施しました。テーマは「クロームブックのさらなる活用を目指して」。1学期、実際に作成した児童向けの課題の紹介などを通して、どのような活用法があるかを考えていきました。

 私も一学期実際に使った算数や国語の課題に取り組みましたが、実際にやってみて気づかされることも多くありました。例えば、算数では、解答の際、数字を半角で入力するか、全角で入力するかによって、点数が変わってくるし、かけ算の表記も「×(かける)」か「✖(バツ)」かの違いが採点に反映されることがわかりました。

 児童がいない時だからこそ、2学期以降の学習に備え、日々研修を重ねていきたいと思います。

7月20日(水) 「1学期終業式」

 朝、校舎を回ると、各学級の黒板に、子どもたちを迎えるメッセージが書かれてありました。「終業式に臨む姿、それがこの1学期の集大成」ーそんな担任の熱い思いが込められていました。

 式では、大きく2つの話をしました。一つは、1学期の振り返り、もう一つは夏休みの過ごし方です。

 1学期は、「おおせと」の4つの目標の達成を目指し、心を一つして取り組んでまいりましたが、これを夏休みも継続することで、「本当の力」が育つことを確認しました。また、あまりできなかった点については、今よりもっといい自分になりたいという「向上心」をもち、努力することの大切さを伝えました。

 式のあとは、各学級で「通知表」が渡されました。一人ひとりに言葉をおくりながら、夏休み、そして2学期へのやる気につながる言葉かけがなされていたと信じています。

 明日から長い夏休みが始まりますが、子どもたちの見守り、ご指導をよろしくお願いいたします。

7月15日(金) 「読み聞かせ」

 写真は、本日行われた「トトロの会」の皆様による読み聞かせの様子です。今日は最初に「新聞シアター」がありました。新聞シアターとは、お話をしながら、新聞を折ったりやぶったりしていくと、お話に出てくるいろいろなものに大変身していくというもの。

 今日のお話の中では、一枚の新聞紙が、消防士さんの帽子➞消火用のホース➞そして、最後には「はしご」…と見る見るうちに大変身!どんどんお話に引き込まれていく子どもの様子が、その表情、そして輝く瞳からも想像していただけるのではと思います。

 もうすぐ夏休み。いろんな本に出会って、心を豊かにしてほしいと願います。

7月14日(木) 「エイドリアン先生、ありがとうございました!」

 「英語が大好きな子どもを育てたい」-そんな熱い思いをもち、5年もの長きにわたりご指導いただいたエイドリアン先生が、母国にお帰りになることになり、今日が最後の授業となりました。

 お昼に校内放送を通じて子どもたちにメッセージを送っていただきました。概要は以下のとおりです。

 『5年間この大瀬戸に住み、毎週みなさんと楽しく英語の学習をしたり、昼休みに一緒に遊んだり、一緒に給食を食べたりしたことがかけがえのない思い出です。本当はもっともっとみなさんと一緒に過ごしたかったのですが、アメリカに帰り、新しい仕事に就き、新しい人生を歩むことにしました。

 私と共に一生懸命学び、一緒に成長してくれてありがとう。みなさんはすばらしい力をもっています。これから希望あふれる未来を築いてください。

 私はこの学校の子どもたちが大好きでした。先生方、いろいろ助けていただきありがとうございました。さようなら。』

 放課後、短い時間でしたが、全職員でお別れの会をしました。お互いにメッセージを伝え合った後、色紙と扇子(和の文化が凝縮されたもの)の贈り物ををしました。(エイドリアン先生からもお菓子をいただきました)

 きっとアメリカに戻られてからも、優しく、楽しく人生を歩まれる姿が想像できます。いつまでもお元気で。これまで本当にありがとうございました。

7月13日(水) 「平和について考える」~被爆体験講話をとおして~

 本日は講師に「山川 剛(やまかわ たけし)」さんをお迎えし、オンラインで被爆体験講話をしていただきました。戦時中の学校や人々の暮らしの様子、原爆による被害などを写真や資料を交えながら、たいへんわかりやすく話していただきました。質問コーナーでは、すべての学年から質問が出されるなど、児童も積極的に学ぶ姿勢が見られました。

 平和な社会を実現するためには、たゆまざる努力が必要です。最後のお礼の言葉の中で、6年生が、「これからはいじめや差別のない学校をつくっていきたい」という願いを話しました。そのためには「いやなことはいやだ」と、自分の思いを安心して伝えたり、苦しい時にはお互いに助け合ったりできる学級の雰囲気が重要です。暴力や武器によって、相手を黙らせるのは最大のいじめや差別である-そのことを強く実感した時間でした。

 

 講話の後、誰もが安心して暮らせる学校をつくりたいーその決意を込めて、学んだことを掲示にまとめました。子どもたちと共有したいと思います。


 山川さん、ご多用の中、本当にありがとうございました。

7月12日(火) 「生ごみのパワー」

   生ごみが肥料に変わる!?

   各家庭から持ち寄った生ごみ

    谷口さんといっしょに!

 昨日の4年生の総合的な学習の時間、長崎県環境アドバイザーの谷口さんの御指導を受け、ぼかし作り(畑の肥料づくり)を行いました。ぼかし作りに使ったのは、「米ぬか、もみがら、糖蜜、EM菌です。

 谷口さんが感心していたのは、子どもたちが作業の中で生ごみをさわることをまったく嫌がらなかったことです。あくまで学習の目的があってやっていること、そんな子どもたちの気もちが伝わってきたとおっしゃっていました。

 自分たちで作ったぼかしを畑に混ぜ、これから土が醸成されるのを待ちます。そして9月の後半に野菜の種植えを行う予定です。菌の力で生ごみが畑の肥料に大変身!発酵するときの土の温度にも注目です。

 谷口さん、ご多用の中、誠にありがとうございました。

7月11日(月) 「どちらがながい?」

 机の縦の長さと横の長さ、ぼくの鉛筆とあなたの鉛筆の長さ、あなたの髪の毛と私の髪の毛の長さ…、どちらが長い? このような「長さを比べる」という生活経験は誰もがもっています。その生活経験を算数の世界とつなげていく授業がありました。

 写真は、今日の1年生算数「どちとらがながい?」の授業の様子。まず最初に、赤い鉛筆と青い鉛筆、どちらが長いか比べ方を考えました。教師がいろいろな仕掛けをして、どちらが長いかわからない状況をつくります。最初は「見たらわかる」と答えていた児童も、「立ててくらべたらわかる」「横にして片方をそろえたら比べられる」など、比べ方を練り上げていきます。

 次に、くるくる巻いた紙テープとストローの長さを比べました。今度は巻かれた紙テープを伸ばさないと長さが比べられません。今日は2つの長さ比べの活動を通して、「はしをそろえて比べる」「まっすぐに伸ばして比べる」ことの大切さを実感的に学んでいきました。

 授業が終わり、一人の女の子が担任に近づいていき、「先生、今日の授業、楽しかったです」とつぶやく姿をちょうど目の当たりにしました。何ともうれしい瞬間でした。

7月8日(金) 「高齢者疑似体験」

 今週の6日(水)、社会福祉協議会の藤木さん、拝崎さんを講師としてお招きし、5年生が「高齢者疑似体験学習」を行いました。相手のことを思いやり、相手の立場に立って物事を考えることの大切さを実感できる絶好の学びの機会となりました。

 自由の利かない中、箸を使ってビーズを動かしたり、買い物をして小銭を払ったり、ボタンをはめたり…。どの活動も高齢者の立場に立つと、難しいことがたくさんあることに気づきました。

 活動に入る前に拝崎さんが次のようにおっしゃいました。「暑いとかきついとか言わずに、真剣に向き合ってほしい」…この言葉がきっと心に響いたのでしょう。子どもたちは助け合って真剣に学ぶことができました。

 一番うれしかったのは、藤木さんと拝崎さんを手伝い、最後まで後片付けを手伝う姿が見られたことです。進んでゴミを拾う子、荷物の積み込みを手伝う子。これだけの準備をしてくださったお二人への感謝の気持ちがこうした動きにつながったと実感します。

 藤木さん、拝崎さん、暑い中、ご指導誠にありがとうございました。

7月7日(木) 「願いごと」

 1階の廊下に1年生の七夕かざりを発見。子どもたちがどんな願いごとを書いているのか、しばし読み入ってしまいました。いくつか紹介させていただきます。

・げんきにおおきなこえであいさつをしたい。あさがおにみずをいっぱいあげられますように。

・おとなになったらくっきぃやさんになりたいです。

・やきゅうとさっかあでかてますように。せんしゅになれますように。

・おとうと と いもうとがうまれてきますように。

・わたしはおおきくなったらだんすのせんしゅになりたいです。

・いつもがっこうにかよえますように。

 一人ひとりの健気な願いの中には、命ある植物を思いやる言葉も…。夢や目標をもち、力強く前に進もうとする一年生をとても頼もしく思います。

7月5日(火) 「オンライン授業」

     朝の健康観察の様子 

 子どもたちの接続状況を確認しています

 授業をリアルタイムで配信している様子

一人ひとりの解決の様子をモニターで把握

 本日は、台風接近に伴う臨時休業でしたが、3年生以上を対象に「オンライン授業」を実施しました。「オンライン授業」とは、その名のごとく「ネットにつながった状態で授業を行うこと」です。当然、つながり合っているので、双方向のやりとりもできます。

 写真はオンライン授業の様子です。小数のしくみについて考える授業でした。授業中、児童は「挙手」を表示して発表したり、自分の意思を示したりします。また回答を書き込むと、それを瞬時に教師が見取ることができます。さらに、一時間の授業を通して出来上がったノートを写真に撮り、教師に提出することもできます。

 何よりうれしかったのは、「オンライン授業」をどう創り上げていったらいいか、教職員が主体的に学ぶ姿が見られたこと。学期末の多用な時期であるにもかかわらず、謙虚に学ぶ先生方の姿に大きな可能性を感じました。

 一学期も残り10日。最後のまとめにしっかり取り組みます。

7月4日(月)  「夏の俳句」

 6年生の掲示板の作品。「夏のさかり」を歌った俳句は、季節の移り変わりを全身で感じた様子が伝わってくる秀逸な作品ばかりです。今日はその中から五句紹介します。

 〇 かき氷 花火に見とれ とけていく

 〇 夏祭り 空の上には 消える花

 〇 向日葵の 伸びる先には 青い空

 〇 夏の夕 ぼんやりあかに そまりゆく

 〇 夏の夜 満月うつる 瀬戸の海

 たった17文字が生み出す世界にどっぷりつかってしまいます。

※ 明日は臨時休業となりました。ご家庭で安全に過ごせるよう、ご指導・御協力、よろしくお願いします。

 7月1日(金) 「問いをもって学ぶ」

 2年生の掲示板に心をひかれる掲示がありました。みなさん、答えはわかりますか?

 「トマトに毛?」「子ガエルの鳴き声?」「ピーマンに付くカメムシの名前?」・・・あらためて問われると「???」となってしまいます。生活科を中心に、新しい学びをとおして、身の周りのいろんなことに「問い」をもち、学びを深めている子どもたちの様子が伝わってきます。きっとご家庭でもいろんな質問をしているのではないでしょうか?その時はちょっと時間を割いていただき、子どもと向き合いながら、「それはね、・・・だよ」、「私もわからないから、一緒に調べようか」など、子どもの問いにぜひ寄り添ってください。「へぇ~そうなんだ」「なるほど!」・・・そんな新しい発見がさらなる探究心にきっとつながります。

6月30日(木) 「熱中症対策」

①  体育館への通路にあるウォーターミスト

   ②昼休みはこまめに水分補給

  ③暑さ指数をチェック!

 例年にない早さで梅雨が明け、本格的な暑さが到来しました。「雨より、まし」…そんな声も聞こえてきますが、問題なのは熱中症。そこで本校でも熱中症対策を徹底しています。写真はその例です。アミューズメントパークにもあるようなウォーターミストを2か所設置、昼休みは水筒をもって運動場へ。遊びの途中で休憩時間を確保し、その間にこまめに水分補給。何よりWBGT指数(暑さ指数)のチェックを欠かさないようにしています。

 明日から7月に突入。心身ともに充実した一学期の締めくくりができるよう、暑さ対策を万全に整えます。

 

6月29日(水) 「読書パズル」

 写真は3年生の読書パズルです。一人一冊読むごとに、一枚のパズルが渡されます。それを敷き詰めていくと、一枚の絵(本の表紙)が完成します。3年生は完成まであと一歩です。こうした仕掛けが子どもたちを読書へ誘うよき手立てとなっています。

 さて、このことにかかわり、図書館運営補助員である森﨑先生の日誌の中に、たいへんうれしい出来事が記されていたの紹介します。

 『今日は4年生が「読書パズルが完成しました!」ともってきてくれました。さらに読書パズルの絵の「きつねのおきゃくさま」を探して読んでいました。読み終わった後、「先生、感動しました」と言って帰っていきました。読書パズルの取組をして、本当に良かったと思いました。』

 完成した表紙絵をもとに、さらに本を探して読む…。このような読書への主体的な取組が、言葉の力を育て、感受性を豊かにします。これを機に良い本とたくさん出会ってほしいです。

6月27日(月) 「あたたかい言葉」

 「学校をよりよくするために、あたたかい言葉をつかおう」…これが今日の代表委員会の議題でした。提案理由は「学校の中で悪口が多いし、言った人も言われた人も傷つくから」。自分たちが問題意識をもち、学校をよりよくしていきたいという主体的な取組をうれしく思いました。

 さて、「あたたかい言葉」と言えば、以前私が経験したことを学校だよりで紹介したことがあります。

 私には、忘れられない出来事があります。それは前任校で、2年生の図工の授業をしていた時のことです。出来上がった作品をお互いに紹介し合う場面で、ある男の子が一生懸命作った「自慢の作品」から「キ~」という何とも言えない音が出ました。その瞬間、ほとんどの子が、「うわ~、変な音のした~」と、げらげら笑いました。当然ながら、作品を紹介していた男の子の声や表情も一瞬で曇りました。私が注意をしようと思って口を開こうとしたまさにその時、別の男の子が次のような感想を述べました。『うわ~、〇〇さんは、(恐竜の)鳴き声まで出るように工夫して作っている。だからすごい!!本当に生きてるみたい。』

 しばらくすると、さっきまでの笑いが消えてなくなりました。そして、「あっ、本当だ」「〇〇さん、すごい!!」-そんな声があちこちから上がりました。人の欠点ではなく、人のよさ・頑張りを見つけよう、認めようとする美しい心をもった子の言葉が、みんなの心に深く響いたのです。先生が気づかせたのではなく、友達の言動から、一人ひとりがとても大切なことを学んだのです。


 この話合いで決まったことが、児童会を中心にして実践され、あたたかい言葉が飛び交う学校づくりにつながることを願います。

6月24日(金) 「終わり、始まり」

 今日で教育週間が終わりました。締めくくりとして、校内放送を通じ、教頭先生に話をしていただきました。

 「人の努力や思いを簡単に踏みにじるような言動は、決して許されないこと」「お互いを思いやり、みんなが幸せになる学校をつくっていこう」「将来人から信頼され、尊敬されるような生き方をしてほしい」-教頭先生の心の底からの願いが全校児童の心に響きました。一つだけ、5年生の感想を紹介します。

 『私も(何事も)自分中心でやらないようにして、家族や友達を傷つけない人になれるよう、自分の生活をもう一度見つめ直してみようと思いました。』

 教育週間は今日で終わりますが、これから真の仲間づくりが始まります。一学期をよい形で締めくくれるよう、この一週間で学んだこと、考えたことをさらに深めていきたいと思います。

6月23日(木) 「心を見つめる」

  本日はご多用の中、ご来校誠にありがとうございました。 すべての学年で道徳の授業参観を行いました。 子どもたちはしっかり自分の心と向き合うことができていたでしょうか。 

 「心が変われば行動が変わる…」という言葉もあります。 今日の授業をとおして感じたこと・考えたことが、これからの生活、そして生き方に生かされると信じています。 

 なお、本日お越しいただいた地区評価委員の皆様、ご多用の中、大瀬戸小の子どもたちのために貴重なご意見をお聞かせいただき、本当にありがとうございました。これからの学校づくりに生かしていきます。

6月21日(火)「誰かのために」

 昨日、PTA会長の竹口さんが来校され、「何か学校の役に立ちたい」と、下駄箱を掃除してくださいました。以前から話していたことを実行にうつされる姿を見て、頭の下がる思いがしました。本当にありがたいことです。

 さて、人は「誰かのために」と思った時、自分のために頑張る時より大きなパワーが生まれるそうです。友達のために、家族のために、先生のために、そして地域の方々のために…。共に生活する「相手」を意識しながら、思いやりをもって行動できる心を、大瀬戸小学校の子どもたちにも育てていきたいと思います。

 追伸 本日参観に来られた保護者の皆様、ご来校誠にありがとうございました。

6月20日(月)「大瀬戸っ子の心を見つめる教育週間」

 「心を見つめる」-前任校で、この言葉を聞いたある子が次のように言いました。「校長先生、心って見れるんですか?」 私は次のように答えました。「相手のことを大切に思う気持ちがあれば、その人の声や表情、授業中の様子で、心の中もわかると思うよ。」

 さて、今日から大瀬戸っ子の心を見つめる教育週間が始まります。初日の今日は、校内放送を使って校長の思いを伝えました。概要は以下のとおりです。

1)2つの心を見つめてほしいこと。一つは自分の心。友達が困ったり苦しんだりしていることに気付いた時、本当にその人の力になることができているか。もう一つは友達の心。友達の声や表情、授業中の様子から、困っていることがないか、友達の心を見つめること。

 2) 教育週間中の3つの目標

   ① 「さいかいあいさつ」で周りの人(友達・家族・先生・地域の方)とつながる

      …さきに …いい顔で …顔を見て …いろんな人に

   ② 「友達をわかるための努力」 をする

      友達のことをわかるために一番大切なのは「聴くこと」

      「目」と「耳」と「心」を十分働かせて最後まで聴く

   ③ 「友達のよいところ」をたくさん見つける

      一人ひとりには、ちがったよさがあること

      一人ひとり見えないところでいろんな努力をしていること

 この「つながる」「わかる」「見つける」の3つの目標を意識し、この教育週間をより充実したものにしていきたいと思います。

 6月17日(金) 「のこりはいくつ?ちがいはいくつ?」

 「きんぎょが5ひきいます。3びきすくいました。のこりはなんびきになるでしょう。」-今日の1年生の算数の問題です。初めて「数が減る」場面について考えます。子どもたちは、たし算の学習の時に用いた絵や図を使い、その場面を具体的にイメージしながら答えを出し、最終的に、この問題は「5-3=2」というひき算の式に表せることを学んでいきました。

 授業の後半では、1枚の絵から自分で短いお話をつくり、れを式に表すという学習活動を行いました。

 「さいしょにくるまが4だいいます。そのうち3だいがはしりさっていきました。のこりは何だいですか?」

 「はっぱにちょうちょが5ひきとまっています。1ぴきとんでいきました。のこりはなんびきですか」        

 自分のつくったお話が何でこの式になるのか、それを絵や図をもとに友達にわかりやすく説明しようとする姿も見られ、全員がよく考えた授業でした。これからの学習の深まりが楽しみです。      

6月16日(木)「願いを叶えるために(2)」

 「大瀬戸っ子池をたくさんの生き物が生息する豊かな環境にしたい」-そんな願いをもとにスタートした6年生の総合的な学習。昨日、西彼町からゲストティーチャ―(池魚の飼育販売業:堀川屋さん)を招き、いろんな質問をしながら、たくさんのことを学ぶことができました。

 ・この池に鯉を飼うことができるか?

 ・もし飼えるとするなら、エサはどうするのか

 ・その他に気をつけることはないか

 この学習を心の底から楽しみにしていた子も多く、堀川屋さんの一つ一つの言葉に、うなずきながら、そして一生懸命メモをとりながら、これからの学習に生かしていこうとする意欲を感じました。

 「環境班」「生き物班」「広報班」という3つのグループに分かれ、これから具体的な活動が始まります。子どもたちの願いを叶えるために、学校にお越しいただいた堀川屋 様、昨日は誠にありがとうございました。 

6月15日(水) 「6月は食育月間です!」

 6月は食育月間。それにちなみ、配膳室の掲示板には、調理員さんの工夫努力、給食ができるまでの様子などが紹介されています。

 さて、「給」という字は「糸」が「合わさる」と書きます。その字のごとく、給食が学校に届くまでには、実にたくさんの人が力を合わせています。献立を考える栄養士の先生、食材をつくる農家の方々、料理を作る調理員さん、出来上がった給食を運搬する方…その一人ひとりの努力が合わさってはじめて給食が食べられるのです。とてもありがたいことです。

 しかし、残念ながら、大瀬戸小学校では残食が目立ちます。給食に携わってくださる方々への感謝の気持ちをもち、好き嫌いなく、何でも食べる子を共に育てていきましょう。

6月14日(火) 「水たまり」

 今朝、登校の様子を見守っていると、一年生が水たまりを見つけ、そこから傘の先っぽ(正式には”石突き”というそうです)で地面を掘り、水の通り道を作っていました。すると、水たまりにたまっていた水が、少しずつその通り道を流れていきます。「校長先生、ほら水がお引越ししているよ」・・・その言葉がとても心地よく感じられました。子どもの感性って、本当にすばらしいなと。

 さらにこう続きます。「この水は、太陽が出てきたら、天井(空)へ上って行って、そしてまた雨になるんだよ」・・・意図せずとも、この子はすでに水の循環について言及しています。子どもの疑問にしっかり耳を傾け、一緒になって考えたり、ていねいに説明したりするなど、子どもに寄り添うご家庭の姿が容易に想像できます。

 やはり、自然は偉大なる教師です。身のまわりの事象に興味・関心をもち、進んで学ぼうとする探求心を、ご家庭でも大切に育てていただければと思います。

6月13日(月) 「語呂合わせ」

 先日、家族で会話をしていた時のこと。「6月って何日まであるんとやったっけ?」と長男が尋ねてきたので、「西向く侍小の月たい」って答えたら、「う~、それ何やったっけ?何か聞いたことがあるけど、意味がよくわからん」と…。私が説明すると、「お~すごい。もう忘れん!」と目を輝かせていました。

 さて、私もよく語呂合わせを考えます。自分でひねり出す時もあれば、誰かがつくったものを使わせていただくこともあります。数ある語呂合わせで、私が一番心に残っているのが「円周率の語呂合わせ」です。それが次の通りです。

 「産医師、異国に向こう 産後薬なく 産婦みやしろに虫さんざん 闇になく頃にや・・」これを数字に直してみます。

  3.14159265 358979 32384626433 832795028・・・

 これは、中学校1年の時の数学の先生が教えてくれたものです。意味はよくわかりませんでしたが、言葉のリズムが妙に心に響きました。未だに覚えているということは、「おもしろい!」と思ったのでしょう。もちろん、円周率を覚えたからと言って、何かに役立つということはないかもしれません。しかし、その時の先生は「楽しんで学ぶこと」、「工夫して学ぶこと」の大切さを教えてくれました。

 語呂合わせといえば、6年生の歴史。さあ、6年生がいったいどんな覚え方を考え出すか、楽しみです。

6月10日(金) 「梅雨」

 今日はたいへん蒸し暑い一日になりました。いよいよ梅雨入り間近といったところでしょうか。

 さて、梅雨はもともと「黴雨」と書いていたそうです。「黴」、つまりカビが生えやすい、高温多湿の状態を表すそうです。しかし、黴という文字が暗いイメージで、気もちが滅入ってしまうため、ちょうど梅の実がなる時期ということもあり、「梅雨」と書くようになったそうです。確かに文字が変われば、印象も少しは変わりますね。

 来週は雨マークも目立ちますが、心が晴れやかになれるよう、日々の学校生活をとおして、まずは明るいあいさつを徹底していきたいと思います。

6月9日(木) 「感性」

 4年生が描いた木の絵です。実に個性的で迫力があります。しばし、子どもたちの作品に見入ってしまいました。私は一人ひとりの木の絵を見ながら、木の形、色、葉っぱの付き具合、周囲の状況など、それぞれにとらえ方が違うこと、つまり個々の感性の違いをひしひしと感じました。

 「みんな一緒」ではなく「みんなちがって みんないい」-そんな個性の違いを認め合える関係づくりに努めたいと思います。

6月8日(水) 「ぐんぐん伸びる!」

 下の写真は、今日撮影したものです。さて、①~④は何の写真かお分かりになりますか?

      ①

      ②

      ③

      ④

  答えは次のとおりです。

  ①アサガオ、②ナス、③ピーマン、④ミニトマト

  輝く太陽の光をいっぱいに浴びて、ぐんぐん成長している様子が見て取れます。私も家で夏野菜を少しだけ育てていますが、大瀬戸小の作物は育ちがよいように感じます。おそらく、子どもたちが水やりや雑草抜きなど、こまめにお世話をしていることや土づくりの成果が表れたものだと考えます。実が熟していく様子をしっかり観察し、最後は、ぜひこれらの自然の恵みを存分に味わってほしいと思います。

6月7日(火)「体力テスト、始まる」

 本日、ソフトボール投げが行なわれました。私は来校者があったため、手伝いたい気持ちを抑えながら、ちらりちらりと窓越しに様子を見ていました。そして気付いたことがあります。それは総じて「投げることに慣れていない」ということです。

 遊びといえば、昔は野球やソフトが主流でした(特に男子)。私も決して上手ではありませんでしたが、ソフトボールをやっていたので、このソフトボール投げでは、絶対に同級生に負けたくなくて、意地になって投げていたのを覚えています。

 コロナ禍ということもあり、なかなか友達と競う機会もつくれませんが、たまにはこうして刺激を与え合うのもいいなと思いました。また、小さいころにいろんな動きを経験させておくことが、その後の素地となる感覚をつくるのだなと痛感します。

 今後「走る」「跳ぶ」「素早く動く」などの運動も予定されています。この体力テストがいろんな運動に親しもうとする子を一人でも多く増やすきっかけになればいいなと思います。

6月6日(月) 「歯と口の健康週間」

 「いただきます 人生100年 歯と共に」

 これは令和4年度の『歯と口の健康週間』の標語です。非常にインパクトがあります。同じように『8020(ハチマルニーマル)運動』(80歳で自分の歯が20本以上ある)も有名です。数日前のニュースでは、政府が歯科検診の義務化を検討しているとの報道もなされました。要するに、歯の健康が、健康寿命そのものを延ばすことにつながることを意味しています。

 さて、この週間を機に、本校でも歯科検診が行なわれます。歯との付き合いは一生続きます。できれば健康な状態を保ちたいものです。ホームページには記しましたが、今一度、お子様の口腔状態について御家庭でも点検し、もし虫歯があるようでしたら、早期受診・早期治療をお願いいたします。 

   メダカの赤ちゃん(画面左下)

   大瀬戸っ子池のおたまじゃくし

6月3日(金) 「生命のいとなみ」

 今朝、校長室に3名の子どもがやってきて、弾むような声で次のように言いました。

「校長先生、メダカの赤ちゃんが生まれました。」

 すぐに目を凝らしてみましたが、あまりにも小さいためよくわかりませんでした。

「先生、ココです!」

 体長わずか数mmのメダカが元気いっぱいに体を動かしている様子を見て、思わず「うわぁ~、かわいさ~」と声が出てしまいました。

 生命の営みを感じる6月。いろんな生き物がこの大瀬戸小学校にも息づいています。

 ※みんなの森のアジサイも美しい色で咲き誇っています。

6月2日(木) 「子どもたちに伝えたいこと」

 6年教室の掲示物です。二枚の写真には、次のようなタイトルが付けられています。

 「さりげない格好よさを」

 「地道にこつこつと」

 教頭先生は、日頃から学校美化への努力を続けていますが、ここ一週間は児童が下校してから個人面談までのわずかな時間で、誰にも言わず、黙々と校内の清掃をしていました。「気持ちよく迎え、気持ちよく話し合いに臨んでいただきたい」-その一心からの行動だったと推察します。

 また、坂そうじは、ここ数年、6年生が取り組む活動として伝統になりつつあります。落ち葉が多く、清掃範囲も広いですが、こういった根気のいる作業に地道に取り組むことができる子は、きっと強い心を育てていると確信します。

 子どもたちに伝えたいメッセージ。子どもたちもきっとそんな担任の思いを感じ、心を、行動を変えていくに違いない…そう信じます。

6月1日(水)「読書へのいざない」

 「111本の木」ー図書室へ足を運び、まずこの本のタイトルにすぐに目が行きました。陳列棚のポップ(本の魅力を紹介したカード)には、「インドのある村では、女の子が生まれると、111本の木を植えてお祝いするのだそうです」と書かれてあります。

 「なぜ女の子限定なのだろうか?」「なぜ111本も植えるのだろうか?」ーいろんな疑問がわいてきて、すぐに手に取って読んでみたくなりました。まさに、私の心は読書へと いざなわれたのです。そして読み進めていき、その理由がわかったとき、心が深くなったような気がしました。この本の他にもたくさんの本が紹介されています。自分に合った一冊がきっと見つかり、子どもたちの心を動かすでしょう。

 6月に入りました。天気の悪い日には積極的に図書室に足を運び、たくさんの本に触れてほしいと願っています。ぜひご家庭でもテレビを消して家族全員で読書する時間をつくってみてはいかがでしょう。

5月31日(火) 「字は体を表す」

 三年の書写の作品です。実は「一」とか「二」とか、画数の少ない文字ほど基本的な技法を大切にして書かなければなりません。どんなに手本をよく見て書いたとしても、どれ一つ、同じ文字はありません。文字にはその人の個性や心の状態、人柄がにじみ出るものです。写真で紹介した三作品にも、そうした個性が十分感じられます。

 さて、文字というものは一朝一夕には上達しません。道具の準備・後片付け、心の安定、そして忍耐力などが備わってはじめてよい文字が書けます。3年生一人ひとりが少しでも上達するように、丁寧に指導を重ねていきたいと思います。

5月30日(月) 「凡事徹底」

 当たり前のことを当たり前に行うーこれは簡単なようで難しいことです。例えば写真には、給食着の片づけをどのように行うかが、ていねいに示されています。これを見ながら、一年生は片づけの仕方をきちんと身に付けていきます。きっとご家庭においても、衣服をたたむ時に役立つ力となるはずです。

 実はこの掲示物は2セットあり、1年生はどちらの学級においても、全く同じ指導がなされています。そうすることで、一年生が学級に関係なく、同じようによい習慣を身に付けていくことができます。

 あいさつ、学習や給食の準備・後片付け、清掃の仕方など、当たり前のことをきちんとやれるーそんな大瀬戸っ子を育てるために、私たちもていねいな指導を心がけたいと思います。

、 5月27日(金) 「あなたがいるから」

 来週は6月に入ります。6月の大きな行事としては、「大瀬戸っ子の心を見つめる教育週間」があります。心は目に見えません。しかし、表情や声、学習態度など、さまざまな姿となって表れます。それらを決して見逃すことがないよう、もう一度全教職員の目で一そして保護者の皆様の目で、あらためて一人ひとりの子どもたちを見つめ直す週間です。

 運動会で見た子どもたちの姿。その姿にぴったり重なる言葉、それが「一人はみんなのために みんなは一人のために」という言葉です。「私」という存在がみんなに認められる。また、みんながいるから私も頑張れる。大瀬戸っ子が相互に支え合い、高め合える存在としてさらに成長するために、仲間と関わり合って学ぶ場を大切にしていきたいと思います。

 

5月26日(木) 「ことだま」

 これは5年生教室の掲示物です。「目と耳を十分に働かせて、心で聴く」…これを見て、あらためて漢字には命があることに気づかされます。小学生の頃、漢字を間違って書くと「あなたは漢字の命を大事にしていないから、平気で間違うのです。もっと辞書を引きなさい」とやかましく言われたものです。今考えれば、そのおかげで私は自分の疑問や意味のわからない言葉を辞書で調べるのが習慣になりました。今でもその習慣は続いています。

 さて、そう言えば私も学校だよりやあいさつの中で敢えて使わない言葉があります。それは「忙」という言葉です。「本日はお忙しい中…」という文言はよく使われる言葉ですが、私はあえて使いません。それは「忄」(こころ)を「亡」(なくす)と書くからです。

 「ことだま=言霊」と言われるように、一つひとつの漢字や言葉には命があります。だからこそ私たち教職員も、子どもたちも、言葉を大切にする-そんな学校にしたいと考えています。

5月25日(水) 「観察力」

 アサガオの双葉が顔を出しています。それを一生懸命観察する一年生。その様子を私もしばらく観察しました。子どもたちはそれぞれに、多様な見方でアサガオの成長を見つめています。

 ・ 葉っぱの色や形

 ・ 葉っぱの数や大きさ

 ・ さわったときの葉っぱの感じ

 このような観察の視点は、その後の全教科の学習に生かされるものです。これから観察を重ねる中で、こうした「観察力」を自分のものにしてほしいと願います。

 さて、本日より個人面談が始まります。お子さんのよりよき成長を願い、保護者の皆様と思いを共有する場にしたいと思います。ご多用の折ですが、どうぞよろしくお願いします。

5月24日(火) 「さあ、次のステップへ」

 運動会の疲れはとれただろうか?…そんな不安と同時に、自信をつけた子どもたちがきっとやる気に満ちて登校するだろう…そんな期待も抱きながら、今朝の登校の様子を見守りました。中には私を見て「ラスボスだ!」と小さな声で囁く子もいました。これは明らかに「忍者」の影響です。

 さて、本日、赤白それぞれの組で解団式が行われました。短い期間でしたが、みんなで力を合わせた日々。この解団式は、次のステップへ進むための決意を新たにする時です。

 赤組は、3つの「そろえる」を意識して行動できたことをみんなで認め合いました。声をそろえる、礼をそろえる、心をそろえる。この3つの「そろえる」が、これから大瀬戸小学校をつくる原動力になるはずです。

 白組は、何といっても「チームワーク」で勝負できたことをみんなが誇りに思っているようでした。勝負には負けたけど、みんなの心が一つにまとまったことに大きな達成感を感じていることが、応援団の言葉からも伝わってきました。

 さあ、次のステップへ。運動会を通して学んだこと、身に付けたことをこれからの学校生活で存分に発揮してこそ、「本当の成長」です。

     最後まで走り抜け!

    アイディア賞 「赤組」

    チームワーク賞 「白組」

     魂込めて…一投入魂

   法被も映える「大瀬戸ソーラン」

  「思いを背負って 最後のリレー」

5月22日(日) 「一人ひとりが輝いた運動会」

 子どもたちのやる気を象徴するかのような好天に恵まれ、令和4年度の運動会を無事執り行うことができました。入場口での検温をサポートしていただきました学校運営協議会の委員の皆様、駐車場整理を担当してくださいました保護者の皆様、そして各所で助けていただきましたPTA役員の皆様、本日は多大なる御協力、誠にありがとうございました。

 さて、短い期間ではありましたが、子どもたちはこの日に向けて一生懸命練習を重ねてきました。何より、最後まであきらめずに仲間と共に戦い抜く姿に、何度も心を打たれました。うれしかったのは、心の底から仲間を応援する姿が見られたことです。この2週間に学んだことがたくさんあります。今度はその力を学校生活の中で存分に発揮してほしいと願っています。

 遅ればせながら、テントの片づけを始めとした用具の片づけを最後まで残って手伝ってくださった保護者の皆様、大瀬戸運動公園から借りていたテントを運んでくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。たくさんの方々に支えられた運動会、みんなが輝いた運動会でした。

   児童玄関に掲示した目標

 5月20日(金) 「いざ、本番へ 」

  今年度の運動会のテーマは「みんなで楽しんで 笑顔がいっぱい 大瀬戸っ子運動会」です。 この目標を達成するために、短い期間ではありましたが、これまで全力で練習を重ねてきました。では、みんなが楽しむために、そして笑顔になるために、何が大事になるか… 開会式で伝えようと思っていることが3つあります。

 ① 一生懸命頑張っている仲間を信じて、最後まで精一杯応援すること。 それが競技者を奮い立たせ、大きな勇気につながります。

 ② 運動会に来ていただいた方に感謝の気持ちをもち、一日を過ごすこと。 一番の感謝の伝え方は勝敗に関係なく、最後まで全力で頑張り抜く姿を見せること。

③  できるだけたくさんの来場者とあいさつを交わし、来場された皆様を元気にすること。

 さあ、いよいよ本番を迎えるのみとなりました。来る22日は、子どもたち一人ひとりが精一杯輝く姿をどうぞ楽しみにしてください。当日は入口での検温や会場内での感染症対策に御協力をいただきますが、どうぞよろしくお願いいたします。

   今年の玉入れは何かが違う!?

1年生の元気いっぱいの挨拶

5月19日(木) 「エール」

 運動会まであと3日。今日は最後の全体練習を行いました。恒例となりつつあった玉入れが、今年はリニューアルして実施されます。簡潔に言えば、これまでは多少玉がずれても、受け取る側が「ナイスキャッチ」という場面が多くありましたが、今年度はコンテナに向かって投げます。難易度が上がったので、正確なコントロールが必要となる競技、どうぞご期待ください。

 練習の際、私からは3つの「そろえる」について話しました。

「こ」…声(掛け声、返事、歌声)をそろえる。

「れ」…「礼」(始めと終わり)をそろえる。

「で」…出番以外の人が心をそろえて応援する。

 「こ・れ・で」一人ひとりが輝く運動会ができると信じます。

 最後に、全校児童に私からエールを送りました。一人ひとりの心に届けるつもりで…。明日はラスト一日。大切に過ごします。

5月18日(水) 「ソーラン節」

 5・6年生による「よさこいソーラン」。大瀬戸小学校では恒例となりつつあります。先日ご紹介したように、地域の皆様のご厚意により、法被を着用させていただき表現できることは、子どもたちにとっても、私たちにとっても大きな喜びです。心から感謝いたします。

 今日の練習では気合の入った「ソーラン節」が見られました。そんな子どもたちの精一杯の演技を見ながら、ふと考えたことがあります。ソーラン節の中に「櫓をこぐ」動きがありますが、実際に櫓をこいだ経験のある子が、あるいは教職員が一体何人いるだろうかと。(ボートなどで櫂をこいだ経験はある人はいるでしょうが…)もし、実際にこいだ経験があれば、さらに味のある動きになるかもしれないと。

 「経験は最大の教師である」という言葉があります。もし5・6年生の保護者の皆様で櫓漕ぎをした経験をおもちの方は、その時の動きをちょっとでもお子さんに教えていただけると、表現にも深みが増すと思います。勝手なお願いですが、よろしくお願いします。

5月17日(火) 「命かがやく季節」

 「おーい、アカハラ(イモリ)のおるばい。お腹のふくれとるけん赤ちゃんの生まれるとじゃ?」「玄関にもツバメの巣のできよるよ」ー学校のあちこちに生命が息づいていることを肌で感じた子どもたちの高揚した声が聞こえてきます。みんなの森もサクラからツツジ、そしてアジサイへと衣替えをしていきます。

 運動会の練習で心身を鍛え、生命に触れ、感動する。清々しい風の吹くこの時期は、子どもたちの命もかがやく季節です。

5月16日(月) 「感謝」

 「地域と共に歩む学校」-これは本校がめざす姿です。しかし、ここ数年はコロナ禍のため、なかなか直接的な交流はできていません。そんな中でも、何とか学校のために、子どもたちのために力になりたいと願い、行動される地域の皆様の姿を本当にありがたく感じます。

 今日はうれしいことが2つありました。1つは大瀬戸町の婦人会の皆様からぞうきんの贈呈があったこと(代表として山中様と平岡様が来校してくださいました)、もう一つは浦本様が運動会で使用する法被を学校まで持ち運んでくださったことです。いずれも「子どもたちのために」という一心でご協力いただいたことです。運動会を前に、あらためて地域の皆様の温かい思いに触れ、たいへん元気をいただきました。感謝の気持ちをもって使わせていただきます。

 「地域のために何かできないか」-私たちもこの視点を大切にし、地域の皆様と共に歩む努力をしていきたいと思います。

5月13日(金) 「変わる」

 3年の道徳。今日の学習のテーマは「変わること」。スポーツが苦手で家の中で過ごすことを好む主人公が、進級し、担任の先生の「かわろう」という言葉に心を動かされる。そして運命の昼休み、これまでぶつけられてばかりのドッジボールで、豪速球を見事にキャッチしてから、胸の中に熱い変化が生まれる主人公の心情を考えていきました。

 「苦手なことでも練習すればきっとできるようになる」「ぼくはやれるという自信がついた」「まわりのみんながすごいと認めてくれた」・・・主人公がどうして変われたのか、自分の考えを次々に発表する子どもたち。主人公が最後につぶやく「ぼくもかわるんだ」という言葉が、きっとどの子の心にも響いたと思います。

 来週は運動会を通してきっと変わるであろう子どもたちの姿をしっかり見つめていきたいと思います。

5月12日(木) いろいろな「ものの見方」

 35 52 53 55 75 93 154

 さて、上の7つのかずのうち、仲間に入れない数はどれでしょう。また、その理由も答えましょう。

 これは本日、3年生の算数の時間に子どもたちに出した問題です。保護者の皆様はどのようにお答えになりますか?・・・実は答えはいくつもあります。この問題の目的は、子どもたちに多様なものの見方を育てること、そしてどのように考えたかを筋道を立てて説明する力を育てることです。3年生からは次々に考えが出され、とてもわくわくしました。

 〇 答えは「154」です。この数だけ3けただからです。

 〇 答えは「93」です。この数だけ「5」が入ってないからです。

 〇 答えは「35」です。この数だけ、十の位より一の位が大きいです。

 他にいくつもの考えが出されました。いったいどんな考えが出されたのか、想像してみると面白いですよ。 

5月11日(水) 「清掃」

 私の先輩は「そうじ」ではなく「清掃」という言葉を必ずつかっていました。そこにはこだわりがありました。掃除は掃いて汚れを取り除くこと、清掃は一生懸命磨くことで心もきれいにしてくれる、いつもそんなことをおっしゃっていました。

 イエローハットの創業者である鍵山さんは、「清掃は生き方の基本である」と説いています。今日、清掃時間に校内を見て回りましたが、何度も往復しながら、廊下を磨き上げる子、靴箱をきれいにした後、取り出した靴のかかとをピシャッと並べる子、そんな子どもたちの姿を見ながら、鍵山さんの言葉に納得しました。

 先輩はこうもおっしゃいました。「せいそうの広さは心の広さである」と。いろんなところに目が行き届く子は、人に対しても心が行き届く…。まずは私自身がしっかり清掃に取り組みたいと思います。

5月10日(火) 「ことのは」を広げる

 1年生の国語の時間。「い」の付く言葉を次々に発表するやる気のある一年生。びっくりしたのは、「いらん」「いらく」「いすらえる」など、外国の名前が次々に挙がったこと。

 言葉は「ことのは」とも言われます。植物が葉を広げていくように、人も少しずつ言の葉を広げながら、話したり、書いたり、説明したりする力をつけていきます。「人間は獲得した言葉の範囲でしか思考することができない」と言われます。子どもたちとの会話をとおして、毎日の授業をとおして、そして読書をとおして、少しずつ言の葉が広げられるよう、私たち教職員も言葉を大切にしていきたいと思います。

 5月9日(月) 「結団式」

 「運動会の歌」の歌詞に次の一節があります。

 ・ぼくらは輝く 太陽のように 燃え上がる希望 力いっぱい頑張ろう

 ・ぼくらは白い稲妻だ 突き進む光の矢 雷の音轟かせ 元気いっぱい頑張ろう

  それぞれの組が個性を発揮し、心を一つにして勝利をめざす運動会があと2週間後に開催されます。今日は、赤組、白組の結団式がありました。この歌詞のように、応援リーダーの心のこもった言葉が、やる気に火をつけ、みんなの士気まっていく様子が伝わってきました。どちらの組も、手始めに「三三七拍子」を練習しましたが、終始、運動場には大きな声と拍手がこだましました。お互いの声がライバルの心に火をつけ、相互に刺激し合う雰囲気を感じ、私たち教職員も胸がわくわくしています。

 日中は暑くなりましたので、水分補給等にも十分配慮しながら、子どもたちのやる気、パワーをもっともっと引き出していきたいと思います。ご家庭でも十分な休養・睡眠にぜひご協力ください。

5月6日(金) 「3つのかまえ」

 この言葉は、私が尊敬する校長先生がつかわれていた言葉です。この「3つのかまえ」はいろんなことに当てはめることができます。例えば、学習で考えてみます。

 「気がまえ」…生活習慣が整うことで湧き起こるやる気や元気。

 「身がまえ」…腰骨を立てて座る(姿勢をよくする)ことで、脳の働きが活性化。

 「物がまえ」…忘れ物をせず、学習に必要なものがすべてそろっている。

 では、これを避難訓練に当てはめて考えてみます。

 「気がまえ」…いつ危険や災害がやってくるかわからないという高い危機感。

 「身がまえ」…低い身がまえ。「おかしも」を守って行動する力。

 「物がまえ」…「煙」を直接吸い込まないようにするためのハンカチやタオル。

 さて、今日は休みの「はざま」の登校日と言うことで、残念ながら、総じてこの3つのかまえができていない子が多くいました。そこで来週の月曜日、次の「3つのかまえ」をしっかりもって登校してほしいと思います。

 「気がまえ」…運動会に向けた目標をしっかりもってまずは元気なあいさつから。

 「身がまえ」…しっかり洗顔 きれいに歯磨き 歩いて登校

 「物がまえ」…宿題を朝一番で提出。時間割を確実に済ませる。体操服やシューズも。

 5月2日(月) 「避難訓練」

  「天災は忘れたころにやってくる」と言われます。 「天災」のところは「火災」や「災害」とも置き換えられます。 今日は火災を想定した避難訓練を行いました。

  私は防火管理者の講習を受けた際、実際に真っ暗で煙の充満した部屋から脱出する訓練をしましたが、どんなに小さな部屋でも脱出口を探すのはとても困難でした。 そしてついにはパニックに陥りました。 消防署の方から「実際の火災であれば、命を落としていたでしょう。」と客観的に言われた時の怖さを今でもはっきりと覚えています。 

  今日も日本のどこかでおよそ15分に1回は火事が起こっています。 いつ、どこで起こっても不思議ではありません。 何もない平穏な時こそ、いろんな災害を想定しながら、構えをしっかり整えておくことの大切さを学んだ一日となりました。 

4月28日(木) 「学校探検」

 1・2年生の生活科の授業:「学校探検」の様子です。2年生がリーダーとなり1年生に学校のことを丁寧に教えます。

 校長室では入室の際のあいさつと自己紹介をします。「1年1組の〇〇です。よろしくお願いします」-入学して間もない1年生の元気な声に、私も力をもらいました。校長室に掲示してある歴代校長の写真を見ながら「こわ~い!」と怯える子もいましたが、中には私の椅子に座って、校長先生になりきる子もいました。

 1年生を引っ張る2年生が少したくましく思えた時間となりました。

4月27日(水) 「授業参観・PTA総会・学級懇談会」

 新年度がスタートして約3週間、進級して初めての授業参観でした。子どもたちの学びの様子はいかがでしたか?私はすべての学級の授業を参観しましたが、どの学級もたくさんの保護者の皆様に参観していただいており、とてもうれしく思いました。心に残ったのは5年生の国語の学習です。テーマは春。「春はこんなところがよい」という思いを端的に表現する授業でしたが、子どもたちの豊かな感性にとても心を打たれました。特に、他の友達とは違う観点で表現しようとする姿勢が学習をさらに深めていました。

 さて、私も子をもつ親として、PTAの役員(体育部長や副会長)としての経験があります。最初はかなり抵抗がありましたが、いざやってみると、PTAを通してたくさんのつながりができ、学ぶことが多くありました。役員になられた方は、前例にとらわれず、周りのみんなの力を借りながら、無理なく活動を進めていただきたいと思います。子どもたちのために、そして自分自身の学びのために、ぜひPTA活動に前向きに取り組んでいきましょう。本日は徒歩、あるいは乗り合わせての来校にご協力いただき、本当にありがとうございました。

 ところで、会話の中で「今日が金曜日だ」と勘違いしている子がいました。気持ちはわかりますが、明日は金曜日です。明日も一日、落ち着いて学ぶ姿に期待したいと思います。(※すみません、明日は木曜日でした。私自身が曜日の感覚をなくしていました。反省…)

4月26日(火) 「願いを叶えるために」

 6年生の総合的な学習の時間。大瀬戸っ子池に鯉を飼いたいと願う6年生が、それが可能かどうかを専門家に尋ねるために、教室から電話をかけ、実際に相談している時の様子です。担任と学級の仲間は、電話の様子をモニターで見守ります。「実際に池の様子を見ないと何とも言えないので、実際に学校に行ってから答えます。」-専門家のその言葉を聞き、電話を切ると、教室中に「やったー」という歓声が沸き起こりました。満面の笑みを浮かべる代表の子。社会に出た時に必要になる力を授業をとおして育てようとする担任の思いを感じる授業でした。

※明日の授業参観、よろしくお願いいたします。

 4月25日(月) 「代表委員会」

 小学生の頃、初めて代表委員会に参加した時、とても緊張したことを思い出します。今日は運動会のテーマを中心に話し合いましたが、意見を言う時に求められるのが「根拠」です。「〇年生では、こういうテーマを考えました。理由は(訳は)~~だからです」ー自分の考えではなく、学級全員で決めたことの根拠を代弁する責任の重さ…だから緊張も伴うのだと感じます。最初は少しテーマが長かったのですが、「運動会のスローガンとしては長すぎて覚えづらい」という6年生の率直な意見を基に、加除修正がなされ、スリム化されていきました。場の雰囲気を一変させる6年生の意見、さすがです!

 運動会までまだ時間があるようですが、ゴールデンウィークが終わると、本格的な練習が始まります。コロナ対策を万全にしながら、子どもたちの思い出に残る運動会、子どもたち一人ひとりが輝く運動会をつくりあげていきたいと思います。

4月22日(金) 「本は心の栄養素」

 明日4月23日から『こどもの読書週間』が始まります(~5月12日まで)。図書室に向かう掲示板には、この『こどもの読書週間』のことが紹介されています。「ひとみキラキラ 本にドキドキ」という今年のテーマも実に響きがいいなと感じます。

 さて、先日、ある6年生が「星 新一」さんの本を読んでいました。私も若いころ、星さんの本に親しんだことがあるので、とてもうれしくなり、思わず話しかけました。そして、星さんの人を傷つけない表現の仕方やユーモアをぜひ感じ、学んでほしいなと思いました。

 「心にとっての読書は、身体にとっての運動と同じである」という言葉もあります。この習慣を豊かな心を培うよい機会ととらえ、ぜひご家庭でも親子で読書に親しむ時間をつくっていただきたいと思います。

4月21日(木) 「学ぶことは変わること」

 今日の全校集会。これから大瀬戸小をさらによい学校にするために、大きく2つのことが話題になりました。1つ目は、「筆記用具」について。この大瀬戸小では「3つのかまえ」を大切にしています。それは「気がまえ・身がまえ・物がまえ」です。筆記用具は「物がまえ」にあたります。「鉛筆が1本しかない」「定規を忘れた」「消しゴムがない」…こんな状態では、学習がスムーズに進みません。また、一つひとつに確実に記名し、道具を大切に扱ってほしいという願いも語られました。

 もう一つは、「あいさつ名人」の発表です。生活委員会や先生方の意見を集約した上で、日々進んであいさつを行っている人を紹介しました。大瀬戸小の課題である「あいさつ」の輪が、これを機にどんどん広がっていくことを期待します。

 最後に、この集会の際、とても静かに話を聞く雰囲気が漂っていました。私がこれまで見てきた中で、話の聴き方については、今日が最高の姿でした。「学ぶことは変わること」。この良い姿を大瀬戸小の文化にしていきたいと思います。

4月20日(水) 「交通安全教室」

  「バスを降りた時の注意点」

  「右、左、右、よし」の号令

 「車の出入りの多いコミセンのところ」

   「市役所入口の横断歩道」

   「市役所別館前の横断歩道」

   「青になっても慌てずに…」

 「自分の命は自分で守る」-その意識を高めるとともに、実際の道路での訓練をとおして、確かなスキルを身に付けることを目標にして、本日、1・2年生による交通安全教室が行なわれました。西海警察署と交通安全協会から2名の講師をお招きし、とてもわかりやすく具体的な指導をしていただきました。その成果もあり、実際の道路においても安全に横断することができました。ただし、車への目の配り方や安全確認の声(号令)については、まだまだ訓練が必要です。学校でも指導を重ねますが、ご家庭においてもぜひ見守りをお願いします。

 明日の朝、横断歩道や交差点で必ず立ち止まり、挙手(これから渡りますという意思表示)をした後、「右・左・右、よし」という号令をかけて、注意深く安全確認をしながら登校できるかどうか、しっかり見守りたいと思います。

 ご指導いただきました西海警察署及び交通安全協会の皆様、本日は誠にありがとうございました。

4月19日(火) 「学力調査」

 「今日の成果は過去の努力の結果であり、未来はこれからの努力で決まる」…これは著名な実業家である稲盛和夫氏の言葉です。実に説得力のある言葉だと思います。同時に、私は「学力」も同じだと考えます。本日4~6年生が学力調査にのぞみましたが、問題に向き合う姿を見ながら、この言葉のもつ意味をかみしめていました。そして「未来はまた今日から始まっている。一日一日を大切にしてほしい」と願いました。

 昨年度の学力調査ではどの学年も伸びが見られました。今年も今回の調査結果を客観的に分析し、課題改善のための授業づくりについて、改めて全職員で考えていきたいと思います。

 4月18日(月) 「広がれ あいさつの輪」

 朝、子どもたちの元気なあいさつにふれると、体の底からエネルギーが湧いてきます。「あいさつで周りにいる人を元気に!」-これは大瀬戸小学校の大きなテーマです。新年度に入り、かなり改善されてきましたが、まだまだ個人差が大きいのも事実です。

 先日、遠足に行くときに、「さいかいあいさつ」に心がけようという話をしました。

「さ」…(お)さきに

「い」…いいかおで

「か」…(相手の)顔を見て

「い」…いろんな人に

 学校で、家庭で、地域で、あいさつの輪が広がる日を願っています。

   歓迎集会~六年生と入場~

1年生 自己紹介

    全校ゲーム(〇×ゲーム)

   美しい山道を通って目的地へ

  広いグラウンドで 一緒に遊ぼう

桜の木の下でおいしいお弁当

4月15日(金) 「歓迎遠足」

 前日の雨が嘘のような好天。きっと大瀬戸っ子の願いが通じたのでしょう。歓迎集会では、一年生の自己紹介にじっと聞き入る他学年の様子を見ながら、「早く一年生と仲良くなりたい」という願いを感じることができました。

 大瀬戸総合運動公園までの道のりでは、大瀬戸の海と空の美しさを存分に味いながら自然と会話もはずみ、あっという間に目的地に到着したように感じました。

 現地では思い切り遊び、思い切り笑い合う子どもたちの様子があちこちで見られました。まだ桜が残る公園でのお弁当もひと際おいしく感じました。よく歩き、よく遊び、よく食べた一日。一年生を迎えることでやさしいふるまいもたくさん見られ、何だかうれしい一日になりました。

      初めての給食着

    給食列車、出発します!

  小学校初めての給食はスパゲティー

4月14日(木) 「初めての給食」

 一年生にとって初めての給食。初めて袖を通す真っ白な給食が輝いて見えます。大きいおかず、牛乳、食器・・・誰がどんな係をするかていねいに確認した後、いよいよ配膳室へ。先生方にも手伝ってもらいながら、任された仕事に一生懸命に取り組む子どもたち。これまで当たり前のように食べていた食事を、自分たちの手で準備することで、きっとおうちの方への感謝の気持ちもわき起こってきたのではと思います。

 今日の主食はスパゲティー。口のまわりをちょっぴりケチャップ色に染めながら、おいしそうに食べる姿。これから毎日食べる給食が、きっと心と体を大きく育ててくれるでしょう。(撮影した写真は明日、掲載します)

4月13日(水) 「こんな4年生になりたい」

 「教育=education」の語源には「引き出す」という意味があります。つまり、子どもの「〇〇したい」という願いをいかに引き出すか、それが私たち教職員の務めでもあります。   

 進級し、やる気に燃える年度初めは、そんな子どもたちの願いを引き出す大きなチャンスです。4年生の教室には、そんな子どもたち一人ひとりの願いが掲示されていました。今日はその中から一つだけ紹介します。

 「やさしい4年生に」

 わたしが4年生でがんばりたいことは、低学年やみんなにやさしくすることです。3年生のときは3年生と遊ぶ機会が多く、1年生がころんでも気づかないことがありました。1年生だけでなく、2年生、3年生、下の学年の人を中心にみんなを助け、3年生が4年生をもくひょうにしてくれる、強くてやさしい、かっこいい4年生になりたいです。

 一人ひとりの願いをかなえるために、しっかり励まし支えていきたいと思います。 

4月12日(火) 「美しさ」

 これは昨日の放課後の3年生教室の黒板です。すみずみまできれいに消され、うっすらとしたチョーク跡さえ残っていません。この黒板を見ていると、何だかやる気が湧いてきそうです。

 「あなたが住む部屋があなた自身である」という言葉があります。「自分たちの学ぶ場所を美しく整えたい」と願う3年生の心が、この黒板に映し出されているのだと感じました。もちろん、そこには教師の指導もあるはずです。

 学ぶ環境を美しく整える。3年生に大切なことを教えてもらいました。

4月11日(月) 「はきもの」

 新年がスタートして4日目。今年度も本校では「はきものをそろえる」指導にこだわっています。トイレを出る時に、「次に使う人」のことを考えて、そっと手を添え、スリッパをそろえる。そうした心遣いができる子を育てたいと願っているからです。

 ただ、こうした学校での指導が家庭や地域の中で生かされなければ意味がありません。玄関の靴やトイレのスリッパをいつもきれいにそろえる習慣づくりにぜひご協力ください。足元を整えることは、常に自分自身を振り返ることにつながります。

 はきものをそろえると心がそろう

 心がそろうと はきものもそろう

 みんなの心が一つになり、いつも はきものがそろっている、そんな学校づくりに努めます。

4月8日(金)「春の光に包まれて」

‎  青く澄み渡る空、そして輝く海。 まるで入学式を祝うかのような美しい春の光に包まれて、昨日、33名の一年生が入学しました。 玄関で一年生を迎え、教室に向かう階段を上りながら、やさしく声をかける六年生の姿をとても頼もしく感じました。‎

‎ 入学式では大きく3つのことを伝えました。 ①友達をたくさんつくるには、やさしい心をもつこと、②こまった時は先生方が助けてくれるので、安心して勉強してほしいこと、③大瀬戸小学校でたくさん楽しいことを見つけてほしいこと。 「はい!」と堂々と返事をしてお辞儀をする姿、最後まで話をきちんと聞く態度がとても立派でした。‎

 大瀬戸小学校に入学した一年生が安心して学校生活を送れるよう、たくさん話し、たくさんふれあって早く「よき理解者」となれるよう積極的に関わっていきたいと思います。

4月6日(水) 「令和4年度のスタート!!」

 新年度スタートの日。朝からうれしいことが3つありました。

 一つ目は、元気よくあいさつする子が多かったこと。特に5年生男子のはつらつとしたあいさつは心に響きました。二つ目は、一緒に歩いて学校に向かっている時に、「▢年生ではやり残したことがあったので、今年は〇〇をがんばりたい」という決意を力強く話してくれた子がいたこと。3つ目は初日であるにもかかわらず、6年生がすみずみまできれいに坂掃除をしてくれたことです。早速、始業式の場でみんなに伝えました。

 式の中では、「一人ひとりが輝く学校」をつくるために心を一つにしようと呼びかけました。左は、大瀬戸小の目標を詰め込んだ『輝く学校のうた』です。児童玄関に掲示しました。誰もが口ずさめるようになるといいなと願っています。

 明日は入学式。校舎には入学を歓迎する掲示も整いました。大瀬戸小全員で温かく新入生を迎えたいと思います。