名指されない〈オンガク〉へ
ーセンスの哲学から音楽教育を問い直すー
2026年度ゼミナールでは,哲学者・小説家の千葉雅也氏を講師に迎え,著書『センスの哲学』(文藝春秋)を起点として,音楽教育を根本から問い直します。これまで本ゼミナールでは,インタヴュー調査法やデータ分析,実践的な芸能体験,英語発表など,個別の方法や技能に焦点を当ててきました。しかし今回は,それらを支える思考の前提そのものを問い直します。帰納や演繹といった既存の思考枠組みを超え,仮説生成的な思考として音楽教育を再定位するとともに,思考がいかに立ち上がり,逸脱し,新たな意味を生成していくのかを探究する場を目指します。千葉氏は,ポスト構造主義を背景としながら,リュトモスに着目し,芸術を既存の制度や作品中心主義から解き放つ可能性を示してきました。この視点は,音楽を「正しいもの」として教えるのではなく,「音が生まれる場に参与する実践」として捉え直す契機を与えてくれるでしょう。
© Nanase Toh
概要
日時:2026年10月9日(金)18:00-19:30
オンライン開催
参加費:無料
講師 千葉 雅也
(哲学者・小説家・立命館大学大学院教授)
プログラム
講演 千葉 雅也 (18:00-18:30)
対談 千葉 雅也 × 今田 匡彦 (18:30-19:00)
質疑応答 (19:00-19:30)