オモニがうたう竹田の子守唄

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山根実紀 [著]

オモニがうたう竹田の子守唄

在日朝鮮人女性の学びとポスト植民地問題

山根実紀論文集編集委員会編、A5判並製320頁、定価3,000円+税

ISBN 978-4-7554-0282-1

インパクト出版会、2017年12月25日刊

私たちの中にある排外主義を克服するために

民族、階級、ジェンダーの複合的差別、継続する植民地主義--抵抗の唄とことばをつむぐ彼女たちマイノリティを分断してきたのは、「私たち」マジョリティではないか。日朝運動に参加しながら、夜間中学で学ぶオモニたちに関わってきた著者が、その「語り」と「沈黙」に向き合う。

目 次

I オモニがうたう竹田の子守唄 改進地区の「おかあちゃん」との出会い

[投書] 在日朝鮮人への人権意識とマスコミの権力性

[活動報告] 감사합니다

II 夜間中学に学ぶ在日朝鮮人女性 作文とライフヒストリーにみるポスト植民地問題

[発言] 自分の身近な人たちへ、アピールを

[報告書] 朝鮮学校とジェンダーを語る視点

III 在日朝鮮人女性にとっての夜間中学 ライフストーリーからのアプローチ

VI 在日朝鮮人女性の「語り」と「沈黙」 夜間中学生との対話から

[エッセイ] 「応答責任」と「承認欲求」 ―日朝連帯運動の経験から―

[レポート] 「暴力」に向き合うこと、そしてその主体について

V 戦後日本における在日朝鮮人女性の識字教育 教師─生徒間の関係性に着目して

VI 在日朝鮮人女性の識字教育の構造 一九七〇-一九八〇年代京都・九条オモニ学校における教師の主体に着目して

本書に寄せて

在日朝鮮人女性の「主体性」を論じるということ(駒込武 )

山根実紀と日朝運動(板垣竜太 )

あとがきにかえて(岡真理)

山根実紀年譜(作成・中村一成)