戯曲紹介
戯曲紹介
― 1999激! “新撰組”A少年はバットで斬った ―
過去、現在、未来と描いている。
新撰組の話を軸に、大きな壁に風穴を開けようとした、負け組にフォーカスした作品。
彼等の信念から発する活力や、迷い葛藤。
桂小五郎が鞍馬天狗だったという斬新な新説を創り出し、悲劇の中でも楽しめる設えを施している。
その過去の新選組。
現在は、上演当時話題となった“バット殺人事件”にフォーカス。
少年が父親をバットで殺したというセンセーショナルな事件に思いを馳せ構築。
そして未来は 温暖化を通り越し氷河期?に入った日本、地球が舞台で、その一家族の楽しく?生きようとする姿、尚も、その家族の命も危うい姿を描き明るく?警告している。
その過去・未来・現在が絡み合いつぐまれる世界だ。
日本沈没やノストラダムスの予言等 世紀末を意識して、尚、人間の力を考える作品。
1982年上演作品。
上演時間を考えて創る江口作品にしては珍しく、ソレを無視してまでも入れたいモノを入れ込んでいる。