戯曲紹介
戯曲紹介
─ 画家ユトリロの哀しみをのせて ─
この作品は、小説よりも奇なる。画家ユトリロの人生を知り描かれている。
ユトリロと魅惑的な母。そして親友との関係性。
幼くして、アルコール中毒に成らざるを得なかった人生。
ソレを描いている。
しかし、作者は、天国や現代を絡め、在る意味解りにくくしている?
時はユトリロの生きた時代と、上演時の現代。
ノストラダムスが地球壊滅を唱えた1999年まで9年の年。
また、天国では、ソノ1999年が過ぎたと言っている。
あまりにも悲惨だからこその美しい舞台。
段々に山に成った舞台に、白い雲の浮かぶ子供部屋のような"青空"。心模様を現わす"抽象画"。深い闇を表す"黒"のパネルが舞台を彩り、象徴的にその展開を助ける。
ソノ世界の中で何を伝えるのか?
舞台らしい、舞台とも言える。