戯曲紹介
戯曲紹介
― 1+1+1=4 ―
実験公演というスタンスで、出演者は女(娘)3人のみ(最後に男が登場するが)演りやすい芝居だ。
由の本公演では、装置、衣裳、音効、照明等、総てを駆使して全力で演者をバックアップする事にしているが、コノ公演はソレ等に頼らず、スローモーションもストップモーションも無い、会話劇だ。停留所というワンシチュエーション。ソレも外と中、戸口さえ解り、座る場所が在ればいい。
真面目な図書館に勤める加奈子。
AV娘に成ったユカリ。
少し頭と心がおかしいキエ。
ソノ3人が停留所で出会い知らぬ人3人が、会話の中で同級生と知る。ソノ想い出の中へ戻る小学生時代が描かれ、後は恋する乙女の現在が描かれる。ソレゾレが待ち合せした男を待つ時間。
それが〈約束の時間〉なのだ。3人は幸せ行きのバスを待つ。
2021年9月20日掲載1993年上演作品