戯曲紹介
戯曲紹介
─ ある女の生と死・疑問の跡 ─
この作品は江口君子の追悼公演である。
"江口君子"とは江口百世の母で在る。
ソノ母は劇団のスポンサーでも有り、ファンでも在った。そして、もちろん、江口百世を産み育てた人でも有る。(色々な意味で)
さて、期間、時間の無い中で、創られた作品だが、一つの作品として、ソコソコ仕上がっていて、驚く。
母の想いを 四人の女性に振り分け、ソノ多面的な 彼女?
また推論を表現する等、随所に由らしさ?江口作品らしさも覗く。
又、出演者が本人として出て居るのも珍しく、本人から演者へ、演者から本人へと推移するのも面白い。
ソノ今の時間と彼女(母君子)が生きていた時間とを行き来するのも、由らしい、由らしさとも言える。
最後の部分は江口本人が言っていた通り蛇足に想えるが、ソレは見た人、読む人に委ねる。