戯曲紹介
戯曲紹介
この作品は劇団四季の"キャッツ"に、イマジネーションを喚起された事は間違い無い。しかし、猫の姿を借りた人間の話だ。
何しろ、彼等は総タイツでも猫メイクでも無く、人間の姿に猫耳と尻尾だけを付けて居る。
ミュージカル仕立てにした部分もあるが、核の部分はストレートプレイだ。
"出口なし"や"カッコーの巣をこえて"等のリスペクトさえ利用?して、この不思議な世界を構築しようとする。劇団由の力技が見える。
又、"沖雅也""川俣軍司"という当時の実在有名人を配して観客の共通イメージを喚起して、物語を転回して行くという技を使った問題?作でもある。
人間では無く"猫だから"と逃げ道をつくったコノ作品は特異だがファンも多い。
多分シリアスに見える底に温かさが流れて居るトコロに拠るかもしれない。