戯曲紹介
戯曲紹介
3幕12景 ―歴史絵巻劇―
一般の人でもイエスが十字架に架けられ死んだ事は知っている。
また、ロックオペラも知られている。
そして、サロメという女がヨハネの首をハネた物語を画を通して知っている人も多い。
しかし、そのサロメ、ヨハネ、イエス・キリストが関わり、三人の運命を大きく動かした'ヘロデ・アンティパス'と'へロディア’の存在を知る日本人は少ない。
その発端が二人の欲情(エロ)から始まっている事から"エロディアス"という題名が付いている。
次から次へと起こる事柄が、次の事柄へと転がる。
恐ろしい程の歴史物語なのだ。
宝塚大好き人間の江口百世がこの史実に取り組んだ。
ソノ規模を、山場ばかりの積み重ねを、楽しむ公演となる。
解ってもらうための説明も台詞に組み込み、役者たちも大変だが、魅力的な役柄が多い。
少年目線で最後を迎えるこの作品は、'人間の欲''愛''様々な嫉妬''政治''国を治める事''時の流れ''運命'等を示し、問い、魅せる。